キンキさんの魅力に負けるまで その4

剛さん、映画公開初日おめでとうございます!私も早いとこ時間を作って見に行きたいなー。

さて、いよいよキンキさんの魅力に気がついていきます。ここからは楽しく書いていけるはず!

初めて触れたアイドルの世界、というかアイドルファンの世界(の一部)に引いちゃって、くじけちゃいそうだったんですけど、やっぱり「『約束』の歌声良かったなあ、憂いを帯びた男性アイドルって珍しいよなあ、綺麗だったなあ・・・。」というのが抜けなくて、だいぶ時間が経ってから、図書館でキンキさんのCDを借りてみました。家の近くの図書館は何故かCDの揃えが良くて、中島みゆきさんからGACKTさんまで色々あるんで、よくお世話になってたんです(笑)

借りたのは『39』だったので、そこで『愛のかたまり』や、今までのキンキさんの楽曲を知って、凄くクオリティが高いんだな!って感動したし、何より歌詞がね!歌詞が面白くて!(落ち着け)
合作の歌詞に関する衝撃についてはまた改めて書きますけど、作詞家さんが書いたものも、好みど真ん中なものが多くて、すごく嬉しかったです。

アイドルの曲の歌詞って、明るく前向き、ライブで盛り上がりそう、応援してくれるもの、っていうイメージが強かったんですけど、初期のキンキさんの曲の歌詞は、ひたすら『蒼い』感じで、少年特有の切なさがあって、「なるほど、これはアイドルの正しい使い方の一つだし、アイドルにしか(もっと言うなら美少年にしか)許されない世界ってあるよね・・・!それがこういう歌詞だよね・・・!」って、テンションあがっちゃって(笑)
それに、キンキさんの場合は、『ライバル』とか『Destination』がもう、こういう関係性の二人で歌うからこそ意味があるんだ、って強烈に感じさせる歌詞で、これは素晴らしい、と思いました。その際に、「自分達の強みを最大限に生かした楽曲を歌ってるんだなあ、結構尖ってる歌詞だけど、初めてこの歌詞を読んだ時、歌う二人はどう思ったんだろう?しかも光一さんは『ライバル』を気に入ってるのか・・・、一体何を思って選んだんだろう?」って気になったのが、作品だけでなく、キンキさんお二人の関係性や人柄みたいなものにも興味を持ったきっかけでした。

アイドルなんだから、「明らかに自分達のことだろう・・・」みたいに読める歌詞は「君といるから頑張れるんだよ。ありがとう☆」とか「ずっと一緒に頑張っていこうね☆」みたいなノリだろうと思って聞いたら、「辛い約束 まるで屈辱 噛みしめるような関係」とか「でもキミはどう思ってる?」とか歌ってる。
今まではギリギリの関係がなんとか続いていているだけで、先の事は不確かだし、相手の意志に関しても確信は持てない、っていうスタンスなんですよね、キンキさんって。私は、タキツバさんやテゴマスさんの曲の歌詞をまだ詳しくは知らないんでなんとも言えないんですけど、他の二人組みのグループはこんな不安定な関係を歌ってるんですかね?
私が知ってる限りで考えると、嵐さんの『5×10』の「5人でいる ずっといる」とかの歌詞を見ても、お二人の関係の先が見えない緊張感や危うさを表現した歌詞っていうのは、キンキさんの特徴の一つだなと思います。

最新アルバムでいうと、『危険な関係』はお二人の関係性の歌、として歌われてますけど、これも「君と僕との映画は もう少し続けよう」であって、もう出会って20年にもなるのに「これからもずっと一緒にいような、よろしく☆」とはならず、あくまで「もう少し」なんですよね。
私には、このラストが「ずっと一緒に、なんて考えてた訳じゃないのに、「もう少し」を重ねてたら20年経ったね。今の気持ちとしては、やっぱりずっと先まで、とは言えないけど、とりあえず「もう少し」は一緒にいたい。君と僕との物語を続けてみたい。」みたいなニュアンスに聞こえます。・・・いつまで経っても慣れあわない、というか安心感とは無縁だな、KinKi Kids!何でしょう、このいつまで経っても「お試し期間」を続けてる感じ(笑)

出会ってから20年も経ったのに関係性がだれてない、っていうのは堂本兄弟でのお互いへの姿勢を見ても感じますけど、物凄いことですよね。倦怠期があったりは勿論したんでしょうけど、それでもお互いに対して、ちゃんと興味を持ち続けてきてるっていうのは当たり前のようで凄く難しいことだと思う。それでいて関係性がなあなあにはなってないし、一定の距離感は保ってる。お互いの世界を守るためにも、一緒にいるためにも必要不可欠なその距離が、近すぎず遠すぎずで絶妙だよなー、といつも思っ・・・あれ?ファンになるまでの経緯のはずがいつの間にかキンキさんの関係性の話になってる。何故だ・・・、何も考えずに書きたい事書いていっちゃったからか・・・(自問自答)

とりあえず、『39』を聞いてキンキさんの作品のファンになって他も聞いてみよう、と思い、かつキンキさんの関係性や人柄にも興味を持ちました、ということで今日はここまでにします。