四半世紀

今日は書ける!と思ったときに、今日の題はこれしかなかろう、と思いました(笑)

キンキさんが出会って、お互いのお顔やお名前、声を知った瞬間から、もう四半世紀が経つんですね。
25年。四半世紀。凄い。
ここら辺までくると、本当に、仕事云々もそうですが、人生をお二人で共に過ごしてこられてるんだなあ、みたいな感覚を勝手に感じます。

実際、12歳かな、くらいからの25年間、不仲だ解散だと言われ続けながら(笑)、なんだかんだと定期的に顔を合わせ続け、共に仕事をし続け、作品を作り続け、片方の誕生日にはコンサートという特殊な場で一緒に過ごし、かつ、お互いへの情が冷めない、って、とんでもなく凄いことだな!って改めて思います。

GWはひたすら勉強、勉強、友達と会う、勉強、親戚の家に行く、勉強、といった感じで、正直、灰色にも程があるぞ、という日々で(笑)、思っていたよりキンキさんの番組等を見ることが出来ていないのですが、それでも、少しずつ見たどの回も、お互いへの興味の持ち方が相変わらず瑞々しくて、もはや感心しました。

そして、キンキさんお二人とも、お顔立ちが本当に美しくて、かつ、お二人並ばれた時のバランスが素晴らしく良いな!ってびっくりしました(笑)

何度も思っているのに、ちょっと時間があいてからお二人を見る、という機会があると、いつも、レベルの高いお二人だなあ!って新鮮に驚きます(笑)

キンキさんの関係性は本当に、お互いへの興味の持ち方や接し方がダレてしまわないですよね。
凄い。

やっぱり、知りすぎない、っていうのが大きいのかなあ、と思います。
相手の全ては知らない、という自覚があるからこそ、興味を失わない、というか。
特に光一さんは。
よく知っている相手だけど、何もかもを知っているわけじゃない。
物凄く気安い部分も勿論、あるんだけど、誰よりも気安くは出来ないような、そんな繊細な部分もある。

男性は特に、興味を持ち続ける、という意味で、そこら辺のさじ加減が大事というか、知らない部分が多すぎても少なすぎても、というところがある気がするので、そこら辺、キンキさんは、意図せず上手い割合になっているのかなあ、と感じます。

そして、ちょっとしたやりとりや表情、反応に、キンキさんは本当に、お互いへの情が深いんだなあ、って感じます。
もともと、お二人とも、懐に入れた相手に対しては情が深い方なんでしょうねー。
その情の深さが二乗されて、驚くくらい深いことになってるんだろうなあ、と思います。

未だに、お互いの反応とか、表情とか、言葉とかにあんなに楽しそうにされるんですもんねー。
素直に、羨ましいよなあ、って思います(笑)

お互いのソロ活動があることが、ある意味、良い関係性というか、なあなあにダレてしまわない関係性にも繋がっているんじゃないかな、ともぼんやり思うんですよね。
互いに、互い以外の仕事の人間関係がある、っていうことが分かっていると、押し引きが難しい面も勿論、あるんでしょうけど、それがあるからこそ、やっていける面もあるんじゃないかな、と思います。

あそこまで濃い関係性だからこそ。
多分、お二人があっさりとした性格で、お互いに対しても物凄くあっさりしていたり、単に仲が良い二人だったりしたら大丈夫だったんでしょうけど。

お二人の情の深さと、唯一、同じ名を共有する、「相手には自分だけだ」っていう立場って、重なってしまうと、どうしても閉鎖的になりがちで、グループとしての活動だけだったら、いずれ、どうしようもなくなったんじゃないかな、とぼんやり思います。
どこにも行きようがなくなったんじゃないかな、って。特に、30歳を超えたら。

それを思うと、キンキさんは、別にそれを意図してではないんでしょうけど、二人でやっていき続けるための道を選び続けてこられているような気がします。

実際、多分、ほぼ毎年ですよね、コンサートを続けてこられているだけでも、凄いよな、ありがたいな、って思うんですよねー。
特に、冬の数日だけのために、構成を組み立ててセットも演出も準備して、ダンスなり動きなりをきっちり覚える、って、そのたった数日を大事に思っていないと、続けられることじゃないよなあ、って。

何か月も続く仕事ではなく、数日のために、色々覚えてリハをして、ってするのって、こちらが思うよりずっと、気持ちも気力も労力も必要だろうな、って。単純に、たった数日のために労力をかける、って、気持ちが無いと出来ないよなあ、って思います。

一番、家を抜けにくい時に参加されるファンの方も含めて、凄いことですよね。

そうそう、私は、何故か、この時期になると、気が付けば「危険な関係」を聴いているんですけど(笑)、あれはやっぱり凄く面白くて、味があって、好きな曲の一つです。
お互いを突き放すようでいて、根っこには執着に近いくらいの強い気持ちがある、ように聴こえて。

しかも、どこまでも「僕」と「君」だけなんですよね。
他の誰かと会ってるだろう、とかって言いつつ、「僕」は「君」が会っているであろう「誰か」にはまるで興味が無い。
あくまで、「君」が、「僕」が寂しい時に側にいない、ということを言いたいだけで、その相手が友人だろうと恋人だろうと家族だろうと、誰でも同じ。そこに興味は持っていない。「君」が自分ではない人間と会っている、ということだけが全て。
「僕」は、ある意味純粋に、「君」だけに集中している感じがある、ように聴こえるんですよね。

そこら辺がまた、キンキさんっぽいなあ、って、時が経つほどに感じます。
お互いが他の人とどういう関係性を築いているのかには、少なくとも表面的には、あまり興味がない。
あくまで、「君」と「僕」の間がどうであるかだけが意識の対象になる。

ここら辺が、キンキさんが友人っぽくはない理由の一つなのかもなあ、と思います。
友人というには、外への広がりが無い感じ。相手の外への意識の広がりが無くて、相手だけに集中する感じがある、というか。

自分が淋しい夜に一緒に泣いたりはしない、あるいは、自分が落ち込んだ時に他の誰かと会っている、と歌うのも、淡々と距離がある事実を述べるようでいて、その発想が出てくるということは、どこかで、一緒に泣いてくれないことや、側にいてくれないことを責めたいような、それくらいの強い気持ちもある、ように聴こえる。

君「だって」、という言葉がまた、ちょっとそういうニュアンスがあるように感じるんですよねー。君「は」でも、君「も」ではなく、君「だって」。

だからこそ、今日「は」と歌うんですよね、多分。
根っこには、自分だけに縛りつけたいような気持ちもある。
でも、何故だか、今日「は」、それでも良くなった。
普段は、そう思えないような時もあるからこその、今日「は」。

しばり合うよりもゆるやかでいい、と自分に言い聞かせる。
ここで「よりも」って使うのも好きなんですよねー。
縛り合う、という発想がそもそもある。前提として。
だからこそ、「よりも」という言葉が出てくるのかな、って感じて。

そして、極めつけは「もう少し」ですよね。
これだけ強い気持ちがあるのに、「ずっと」とは言わない。
「もう少し」続けよう、と歌う。

この、気持ちの強さと「これからもずっと」という先を約束しない、出来ない距離、というアンバランスさが、まさに「危険な関係」なんだなあ、拓郎さんの歌詞、やっぱり好きだな!!って思います。

気持ちが凄く強いのに安定していない関係性って、やっぱり魅力的なんですよねー。危うくて。

キンキさんの場合も、仕事というのがまずあるからこそ、先々まで約束されているわけではないこと、物凄く近しいのに、どこかで互いに対して一歩引く瞬間があること、お二人とも、何でも喋る関係だからー☆みたいな、湿度の低いタイプでは無い事(笑)等々が重なって、どこか安定しきらなくて、魅力的なんだろうな、と思います。

それでいて、お互いに対する気持ちの強さ、情の深さは凄く大きい、っていうのが、アンバランスで。

そうそう、この曲は、「愛」をこう表現するのか、っていう意味でも好きです。
一人でいる、相手の声も聞かず、姿も見ず、言葉も無いのに、相手のことを考えて「愛に少しだけ手が届いたような」と歌い、その後に、「分かり合えないことがあったとしても、届かない愛の形もあるからね」と相手に語り掛ける。

気持ちは凄く大きいのに、愛を掴み、手に入れられはしない。

少しだけ手が届いたような気がするところまでだったり、さらには、届かない形の愛であったりもする関係。
この切なさは、キンキさんに感じる切なさにも似ているような気がします。

届かない愛の形もある、って、分かり合えないことまでもが愛の中にある、という感じで、重たい、と言えるくらいに大きくて強い気持ちがあるようで、私の中では、凄くキンキさんっぽいなあ、って感じるんですよね。

キンキさんは確かに、愛の形が違って、相手に届かない場合も、お互いにそれなりの数ありそうで。
なんだろうなあ、需要と供給が微妙に一致したりしなかったり、という風に見えるんですよね。
お二人の性質とか、性格の違いから。
それがまた、キンキさんの奥深さとか切なさとかに繋がるんでしょうけど。

本当に、この曲に関しては、キンキさんっぽいなあ、って感じます。歌割も含めて。
実際、お二人がお互いに対してどういう感覚なのかが分かる日は来ないんでしょうけど(笑)、イメージとして。

とかって書くと更にダラダラと続いてしまいそうなので、ここまでにしておきます!

とにかく、キンキさんは出会われて25年も経っていても、下手な小説を読むよりずっと奥深くて、面白い関係性を築き続けてらっしゃるように見えるので、ファンをしていても楽しいです。
決してそこら辺には転がっていない関係性を見せてもらえているようで。

そして、気が付けば自分も、多分、そろそろ5年くらいキンキさんを好きでいることになるんだなあ、と思うと感慨深いです。
お二人の出会いから始まった諸々に改めて感謝して、これからも楽しく応援させていただきたいな、と思います!