夢見る頃を過ぎても

昨日の今日なんですけど、ここに決まったら良いなあ、と思っていた事務所さんから採用通知が来て、4月1日からそちらの事務所で働くことになりました!

嬉しい気持ちや安心した気持ちと同時に、少人数の事務所さんだし、ちゃんと働けるかな、っていう不安もやっぱり感じます。
でもきっと、どこに勤めることになっても、最初は皆、不安なんでしょうね。
同期の子達にもとりあえず報告したんですけど、お互い頑張ろうね、って言える子達がいるって、やっぱりなんとなく心強いというか、頑張ろう、と思えるな、って感じます。

どちらかというと、夢いっぱい、希望いっぱいで勤めだす訳では無いし、死ぬまでここで!っていう性質の勤め先ではないと思うんですけど、だからこそ、気を引き締めて、少しでも多く役に立てるように、しっかり働きたいなと思います。

4月から勤めるところは、独立することを考えて、何でも自分の力になると思ってやってくれ、って言ってくれるところなんですよね。なので、なんでも意欲的に、ガツガツ学んで頑張りたいと思います。

多分、6月には違う資格の試験を受けることになるし、大学の勉強もあるので、色々と計画を立てて、コツコツとやっていきたいです。
 
それから、キンキさんの番組をちゃんと見る前なのですが、今、NHKで「精霊の守り人」のドラマをやっているんですよね。
原作が凄く好きでよく読んでいたのと、藤原竜也さんも出るらしい、というのとで(笑)見たのですが、綾瀬さん達の殺陣が凄く良くて、久しぶりにテンションが上がる殺陣を見た!と思いました。
短槍使いの女用心棒、バルサの動きは、原作で読んでいても凄く複雑に変化して鮮やかなんだろう、と伝わってくるんですけど、それを映像で見ることが出来るなんて、っていう感動があって。
あの殺陣、考えるのも動くのも大変だろうに、バルサの子供時代を演じている方も、綾瀬さんも、敵の役の人も、凄く良くて!短槍はやっぱり良いなあ、と思います。動きに華もあって。

内容でいくと、やっぱり実写化にはつきものの諸々があるので、ああ、ここがこうなるのか、ああなるのか、っていうのが気になってしまうんですけど、バルサの育ての親であるジグロや呪術師トロガイは自分のイメージとも合っていて、見ることが出来て良かったです。

番外の短編の内容が組み込まれてもいて。
小さい頃に読んだ原作は、ふと文章や会話が思い出されて、ああ、あの言葉ないんだ、とかって分かっちゃうのが厄介ですよねー(笑)
映像では省略されていることを勝手に補足して涙ぐんだり、付け足されているところを自分の中では無意識に省いてしまったりして。

多分、原作が好きすぎてここまでしか見ないとは思うんですけど、見ることが出来て良かったです。
藤原さんに関しては、なるほど、帝がこんな設定になってるから藤原さんなのか、って深く納得すると共に(笑)、長髪!新鮮かつ美しい!って思いました。今後の藤原さんの苦しみ方は見たい、と思いつつ・・・!(笑)
どうだろうなあ、殺陣は素晴らしいし、時間がもし合ったら、偶に、チラッと見るかもしれません。

映像を見ると、殺陣等、映像ならではの良さを感じると共に、文章だからこその良さも強烈に感じますね。
音にはならない言葉の重み。文章のみだからこその独特の余韻の深さ。

そして、映像が無いからこその、自分だけの登場人物が出来る面白さ。
映像で見ると、自分が彼らの声や話し方、体つきや目つきまで決めているというか、想像していることに気が付いて驚きます。声が特に不思議なんですよねー、そんなに詳しく説明されているわけでもないのに、やっぱり想像してる。

誰にも侵害されない自分だけの、という存在が出来るのは、読書ならではのことであるような気がしますし、独特の幸福があるような気もします。

そして、改めて、自分の核には、小さい頃に読んだ物語があるんだなあ、って感じます。
守り人シリーズもそうなんですけど、中学生くらいまでに読んだ本で得た価値観って大きいよなあ、って。
私の場合は、それくらいの年齢までに読んだ作品のほうが、かっこいい登場人物が多かった気がするんですよね。普通の文学作品なんかよりも、ずっとかっこよくて、芯があって、葛藤もしていて、という作品が多かったような気がします。
そういう本ばかり選んでいたのか、そういう作品に縁があったのか分からないんですけど。

勿論、今、主に読むような、弱かったり、惑っていたり、っていう作品も好きなんですけど、ヤングアダルト向けの作品を、対象の年齢の頃に読めたことは幸せだったな、って思います。

登場人物たちの考えかたや優しさ、それぞれの強さ、といったことに、自然に共感できた、という意味で。

もはや夢見る頃は過ぎてしまった年齢になりましたが、それでも、あの頃に得た価値観や、憧れるような気持ち、素直に好きだと思える気持ちっていうのは、今でも自分を支えてくれているような気がします。
ふとした時に。
特に、何を「かっこいい」と感じるか、っていうのは、読んできた本にかなり影響されている気がするし、それに関しても良かったなあ、って思います。財産と言っても良いくらいだなあ、って。
この財産も糧にして、4月からも頑張りたいです。

母国語で素晴らしい作品を読めたこと、今も読めることを、好きな作家さん達に感謝しながら。

ということで、明日からは、バタバタと就職の準備を整えつつ、勉強も頑張り、オアシスとしてキンキさんの事を書いていきたいと思います!(笑)