舌の記憶 筒井ともみ

食に関するエッセイらしい、ということで読みました。

舌の記憶 (SWITCH LIBRARY)

舌の記憶 (SWITCH LIBRARY)

筒井さん、初めて読んだ方でしたが、女優だった叔母さんをはじめとした、少し特殊な御家族との生活が、幼い頃の強い記憶と共に描かれていて、印象深い作品でした。

やはり脚本家さんだからなのか、細かいところまで色々とよく覚えてらっしゃるなあ、ということにも驚きましたし、食に関する様々な思い出が、ただの感傷におさまっていない文章になっていることにも驚きました。

それにしても、食に拘る、というのはこういうことなんだな、と思います。
まだ小学生だった頃から、筒井さんには食に関する拘りが多くて、かつ、御自分で作ってもおられたということで、拘りをあまり持てない自分からすると、拘るというか、気になる、気にするポイントを教えてもらえたようで、ちょっと楽しかったです。

多分、食に関して、鈍感なんですよねー。無駄に舌は良いみたいなんですけど。
もっと、自分好みのものを作って食べる、という幸せを追い求めたいな、と思いました。