英国庭園の謎 有栖川有栖

これを読んだのも、もう5ヶ月くらい前だと思います。

短編集です。

最近は、ミステリが読みたいな、と思うと、有栖川さんの作品に手を伸ばしている気がします。

ふと気が付いたんですけど、私のミステリの原点は、はやみねかおるさんなんですよね。人情があるというか、人間らしいあたたかみのあるミステリを最初に読んだから、今も、有栖川さんの作品に惹かれるのかもしれません。

はやみねさんの作品も、自分が中学生だった頃までに出された作品は多分、大体読んでるんじゃないかな、と思います。
優しいミステリで、大好きでしたし、今でも何冊かは手元に残しているくらい、愛情を持てる作品で、そういう作品に早い頃から出会えたのは幸運だったな、と思います。

有栖川さんの作品は勿論、児童向けではないので、別物なんですけど、人間らしさというか、トリックが書かれている、という印象よりも人間が書かれている、という印象のほうが強いところとか、どこかロマンがあるところなんかが似ているように感じます。

今回の短編集も、それぞれに面白くて、贅沢な気持ちになりました。
本は良いな、って思えるような作品に出会える喜びがずっと続いていることが嬉しいです。