ひとりの午後に 上野千鶴子

ため込んでいる本の感想も、少しずつ書いていきたいです。
この本も、数か月前に読んだんですよねー。気長に書いていこうと思います!

ひとりの午後に

ひとりの午後に

上野千鶴子さん、好きな会学者さんのエッセイです。
最近は「おひとりさまの老後」とか、そちらのほうが知られているんですかね。

上野先生のこういったエッセイは初めて読んだのですが、凄く好きでした。
冷静で、それでいてしなやかで、読みやすい文章。

「あの」上野先生、とあえて書きますが(笑)、喧嘩の達人、と呼ばれた方とは思えないような、飾り気のない、スッキリした文章と柔らかな感覚があって、手元に置きたいな、と思いました。

でも、私、上野先生のイメージって、勿論、お強くて賢い方だとも思っていますが(笑)、このエッセイにあるように、どこか淡々としてらしてて、それでいて繊細で茶目っ気もあって、情が深い方、というものだったので、もっとこういう文章も読ませていただけたら嬉しいなと思います。

上野先生は「考えたことは売るけど、感じたことは売らない」とおっしゃっていて、今回のような本はイレギュラーというか、編集者さんが頑張られたというか、という経緯だったようなのですが、是非、こういう上野さんの文章もまた読んでみたいなと思います。