女の橋 芝木好子

久しぶりに、芝木さんの作品を手に取りました。
確か、2月に入ってから読んだと思います。

女の橋 (1979年) (集英社文庫)

女の橋 (1979年) (集英社文庫)

やっぱり芝木さんの作品、好きだなあと思います。
文章が良くて、さらりとした品もあって。

主人公の由利子と、彼女をとりまくそれぞれの男性達、女性達が生き生きと描かれていて、皆、それぞれに人間らしくて、親しみを覚えましたし、由利子の性格も凄く好きだな、と思いました。

この後、どうなるんだろうなあ。なんだかんだ、由利子は芸者のままでいるような気がします。篠原さんと一緒になることは出来なさそうだし、だからといって柳井さんはありえないだろうしなあ。普通の奥さんになっている由利子が想像できない。

そうそう、由利子の芸術への目を育てた桜間さんと奥さん、そして由利子の三人の関係性がとっても好きでした。穏やかで、お互いに信頼関係があって。

芝木さんの描く女性、私は基本的に凄く好きみたいです。そして、描かれている女性が好きだと、やっぱり魅力を感じて、また読みたくなりますね。物を見る目がある、美しい女性達。

また、ふと手に取りたくなるときに、他の作品も読んでみたいと思います。