羽の音 大島真寿美

大島さんの作品を読むのは数年ぶりでした。
「香港の甘い豆腐」は好きだった覚えがあります。

([お]4-1)羽の音 (ポプラ文庫)

([お]4-1)羽の音 (ポプラ文庫)

久しぶりにこの系統の本を読んだな、と思いました。
説明が淡く、感覚で読むような。

濃さもなく、読みやすかったのですが、最近は、明確な流れだとか、ある程度の重さだとか、そういうものを求めるようになっている自分に気が付きもしました。

文章も、女子高校生の視点で進むのならこうなるよなあ、と思いつつ、どこか物足りなさを感じてしまって。あらすじ的に、立ち止まってしまった主人公姉妹が、明確な理由で、明確な答えを見つけるのを、どこかで期待してしまっていたからかもしれません。

それでも、この淡さが久しぶりだと新鮮で、合宿直後の疲れていたときに読むにはありがたくもありました。

ちょっと調べたら、この作品はだいぶ前のもので、「香港の甘い豆腐」は好きだった覚えがあるので、この作家さんは、他の作品、特にここ数年の作品も読んでみたいなと思います。出来たら、「香港の甘い豆腐」のほうも再読したいな。空気感が凄く好きだった覚えがあるんですよねー。

また図書館に行った時に、探してみたいと思います。