おしまいのデート 瀬尾まいこ

少し前に大学で借りた本を読み終わりました。

おしまいのデート

おしまいのデート

瀬尾さん、多分、初めて読んだ作家さんだと思います。
ずっと気になりながら、なかなかタイミングがつかめなくて。

短編集だったのですが、凄く読みやすくて、さらさらと読めました。
一番、グッと来たのは、ベタな話ではあるんですけど、方言が良い、生徒と先生の話でした。毎月一度、一緒に丼を食べる、かなりお年を召した先生とやんちゃしていた生徒。

やっぱり関係性って面白くて愛おしいですよね。
色々な関係性があって、1対1には、逃げ場が無い、だからこそ奥深い良さがある。
その1対1にしか無い空気感がある。

それは、異性だろうが同性だろうが変わらないように思います。
ここ数年で、そういった関係性をお互いの努力で作っていくのが、いかに大変で、そのぶん、いかにありがたく、楽しく、愛おしくなるかを、改めて学んだような気がするな、と読んでいて感じました。

また疲れたときなんかに、さらっとこの作家さんの作品を読むのも良いな、と思います。