十二国記 東の海神 西の滄海 小野不由美

下手したら1ヶ月以上前になるのかな、に読み終わっていた作品です。

東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)

東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)

いやあ、この巻も面白かったです!
凄く面白かった。
延王と延麒の関係性も凄く好きです。
今までの巻でも、言いたいことを言いあっていて生き生きとした主従でしたし(笑)

でも、ここの関係性は、ちょっと複雑でもあるんですよね。
どこかドライでシビアでもある。
王とは何か、信じるとは何か。
全てを任せて、良いと言われるまで目を瞑っていることの難しさ。

当たり前のことですが、国はすんなりとは治まらない。
上に立つべきはどんな人物か、どんな心でいてほしいか。
国を治める者、王は、そもそも、なぜ必要なのか。
民主主義国家だろうが、それはやっぱり、考えてみて良い事ですよね。
そもそも、政治家は何故必要なのか。

丁度、選挙前なので、そんなことも少し考えながら、面白く再度、読みました。
延王も延麒も、他の主従よりも、ちょっとこう、人間らしいところが魅力的なんですよねー。
駄目なところもありつつ(笑)、それを補って余りある大らかな魅力がある。
今後も読み進めていくのが楽しみです!