ガンジス河でバタフライ たかのてるこ

ふと手に取った紀行エッセイです。
確か、長澤まさみさんでドラマ化か何かされていたような気がします。題名に聞き覚えがあるような、違ったかなー。

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

凄く!面白かったです。
20歳の時の香港、シンガポール、マレーシアへ行った初めての一人旅と、21歳の時のインドへの二度目の一人旅について、出会いと別れ、食べ物や行先、いつ発つかについての選択、宗教、制度、文化の違い、それでいて人としては同じであるという実感、などなど、あらゆることが率直に書いてあります。
大阪出身の方だからか(笑)、書き方も、全然、真面目ぶったところや自分に酔ったところが無く、「すっごい、そんなことあるんだ!それで?!その後どうなったの?!」みたいな感覚で読み進められました。

そして、私がイメージするインド、という感じのインドが書かれていて、そこにもテンションが上がりました。最近はインドも綺麗になってきた、って聞きますけど、少なくとも10年くらい前までは、あらゆるものが混然一体となった感じがあったんだなあ、友達もインドに、確かもうすぐまた行くのかな、なんですけど、インドはやっぱり、それこそ二度目の海外旅行くらいで行ってみたいです。出来るだけ早いうちに。

ガンジス河でバタフライ、っていう題名がそもそも、それくらいしてみたい、って行ってやってたら、流れゆく人にぶつかって謝った→死体だった、っていうエピソードから来てますからねー。普通の感覚も何も、という感じです。驚きの連続ですし、一冊の本にこれだけあらゆる感情やエピソードが詰まっている本も珍しいような気がします。

数あるエピソードの中でも、何より心惹かれたのは、、人々が朝、昇ってくる太陽に祈ってガンジス河で沐浴してるのを毎朝見た、というくだりです。この光景、見てみたい、って凄く思ってるんですよね、以前から。
2、3年のうちには実現させたいです。
その為にも、体力をつけて、身体を丈夫にしておけるよう、頑張りたいなと思います。