十二国記 月の影 影の海 (上)(下) 小野不由美

凄く面白かったです!凄く!!
いやあ、いつか読もう読もうと思って読めていなかったシリーズなのですが、完全に侮ってました!!

有名になるものにはそれだけの理由がありますね、やっぱり!!

月の影 影の海(上) (講談社文庫)

月の影 影の海(上) (講談社文庫)

月の影 影の海(下) (講談社文庫)

月の影 影の海(下) (講談社文庫)

昨日の夜、上巻を読み始めて、今朝、上巻を読み終えました。上巻の途中から、これは先が気になる!!って思ったんですけど、下巻は手元になくて。これの下巻を借りるために図書館に行ったようなものです。

それで、帰ってきてからと行き帰りの電車とで下巻を読み終えました。

いやあ、面白かった。有名故にある程度のあらすじを知っていたのが少し惜しいな、っていう気持ちはあるんですけど、そんなこと、ものともしない面白さでした!!

主人公、陽子の変わり方が、無理がない。私は基本的に、逞しさとずぶとさがある人が好きなので、ラストはもう、なんて素敵な、立派な王なんだ!っていう気持ちになりました。これからどうなっていくのかは全然、分かりませんけど。少なくともこの時点での陽子は素晴らしい。ここに至るまでの、追い詰められて変わっていく様子がまた、ひきこまれました。

王になるか迷う陽子と楽俊との会話も良かった。「どっちを選んでいいか分からないときは、自分がやるべきほうを選んでおくんだ。そういうときはどっちを選んでも必ずあとで後悔する。同じ後悔するなら、少しでも軽いほうがいいだろ」「やるべきことを選んでおけば、やるべきことを放棄しなかったぶんだけ、後悔が軽くてすむ」
これ、本当にそうだよなあ。

展開も無駄が無くて(特に下巻の最後辺り)、むさぼるように本を読んだのは久しぶりだなあ、って思いました。物凄く幸福な時間でした。ファンタジーを沢山読んでいた頃を思い出せて。今もファンタジーをすんなり読むことが出来ることを嬉しいなと思います。

出来るだけ早く次を読みたいんですけど、このシリーズ、未完なんですよね!
これから、楽しく読んでいきたいと思います。
今日は図書館からも違う本を何冊か借りてきたので、それを読み終わってから、また。