落下する夕方 江國香織

試験期間前くらいだから、7月中頃に再読しました。
何年ぶりだったかなあ。結末をうっすら覚えていただけなので、相当前に読んだんだと思います。

落下する夕方 (角川文庫)

落下する夕方 (角川文庫)

いつも思うんですが、江國さんは作品の題名をつけるのが本当にお上手ですよね。
そして、淡々と、ぼんやりと、そんなに力は必要なく読めるので、疲れているけど活字が欲しい、というときに凄く良い作家さんだよなあ、って思います。

この作品は、主人公の梨香の視点で進んでいくので、恋愛にこうまで気持ちを込めることが出来るって凄いな、ってしみじみと思いながら読み進めました。私は、基本的に、「あれ、この人のこと好きかな?そうな気がす・・・やっぱりそうでもないか。」みたいなことが多いタイプみたいなので、こんな風に想えるって凄いなー、って思います。熱を上げて持続させるって凄い。

そして、華子という登場人物がやっぱり魅力的でした。この人が魅力的だった、っていうことだけは覚えていたので、なんとなく懐かしい気持ちで読みました。特に、計りに乗せたみたいに正確な分量の重さの言葉を使える、っていうのは、凄く羨ましいことだなあ、って思います。
私は、言葉を正しく、薄くならずに使うのが苦手なので。

華子ちゃんも、私の中では猫系だなあ。
そういえば、拍手で、私自身も負けん気の強いタイプだな、と思っていますよ、とレス不要でコメントをいただいたのですが(コメント、ありがとうございました!)、私も自分でそう感じています(笑)

母にも言われるんですよねー、あんたは表に出てるとこでは大人しそうな感じだけど、根は負けん気が強い、って(笑)

身内以外にも、この前、お互いを動物に例えるなら、っていうよくある話題の時に、「(本名)は猫とか犬、っていうより、シュタッと立ってる鹿だよね」「「「「あー!そんな感じ!」」」」って言われたので、やっぱりどこか負けん気が強いように、親しい人達からは見えるのかなあ、って思います。

それにしても、シュタッと立ってる鹿、って凄い表現だよなあ。バンビとかあれ系の、可愛い鹿とはタイプが違う、ってことなんだろうな!って、ちょっと面白かったです。そして、やっぱり剛さんファンとしては、鹿なのがなんとなく嬉しくて、ファン心理って面白いな、って感じました(笑)

そして、すみません、ここからはお返事みたいになってしまうんですが、以前こちらにも書いた建築探偵シリーズっていうのは、本当に読みやすくて、色々と現実離れもしていて、少女漫画っぽいように、私も思います!多分、キャラが立ちすぎてるからなんだと思うんですけど(笑)
ただ、こういう現実離れした設定と登場人物達でありながら、きちんと年を重ねていく、っていうのが、このシリーズの醍醐味であるようにも思います。こうやってコメントを頂けて、何だか、私もまたこのシリーズを読み進めたくなっちゃいました!(笑)

それから、これは読書とは関係ないことなんですが、先日書いた子は、その子のことでした。気にかけてくださって、ありがとうございます!!
優しいお気持ちを感じて、凄く嬉しかったです。
こうやって少しずつ少しずつ、前に進んでいけたら良いな、と思います。

コメント、ありがとうございました!