月蝕の窓 篠田真由美

月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

一冊読んだら、もっと読みたくなっちゃって、今日、読みました!シリーズ九作目です。結構長い作品だったんですが、一気に、気持ちを切らさずに読むことが出来ました。

明治に建てられた洋館、月映荘を舞台に、過去の惨劇と今の殺人事件、それぞれの因縁が絡み合う・・・、といった話なんですが、今回は主人公である京介視点で進んでいったので、そこが新鮮で面白かったです。これを読むと、本当に、蒼にとって京介は必要不可欠な存在だっただろうけど、逆もそうだったんだな、って思えました。お互いがいたからこそ、ここまで来れてるんだな、って。

今回、一番哀しかったのは、夫の愛人を殺した、と思い込んで、ずっとおびえ続けた百合子さんだったかな。茉莉ちゃんも勿論、苦しんだだろうし、これからも苦しむだろうけど、百合子さんが一人で過ごした年月は、辛すぎるし長すぎる。

最近、なんとなくミステリばかりを読んでしまっているので、今度は、ミステリ以外の作品を読みたいです。が、明日から授業が始まるし、資格の勉強やゼミの予習もじっくりしようと思うので、今度ゆっくり読書が出来るのは、少し先かもしれません。と言いながら、お風呂やちょっとした時間で少しずつ読もう、とは思ってるんですけど。やっぱり、読書は良いです。自分の現実から少し離れて、違う世界に浸ると、安らぎます。

ということで、明日からまた新しく、頑張ってきます!