街の灯 北村薫
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: 文庫
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北村さんは、ずっと読んでみたいな、とは思いながら、なかなかきっかけが掴めないでいた作家さんなんですが、今、このスランプ状態でこの作品を読めて良かったです!
凄く面白かったし、読みやすかった。
文章も美しいし、何よりベッキーさんがかっこよくて。宝塚的なかっこよさな気がします(笑)
品が良くて、賢くて、気が強い登場人物、っていうのが私が一番好きなタイプなんですけど、この作品は凄く理想に近かったです。
昭和七年を舞台にした、十代半ばのお嬢様と、彼女の御付きの女性運転手。しかもミステリ。鮮やかな謎解きも綺麗。これからも北村さんの作品を読みたいな、って思える作品でした。
あ、それから、昭和七年が舞台で、上流家庭のお話なので、ある意味、ファンタジーっぽく読んでいたんですけど、何度か帝劇の話が出ていて、やっぱり帝劇って凄いよなあ、光一さんお身体にお気をつけて頑張ってください・・・!って思いました(笑)
そういう意味でも、今の時期に読めて良かったです。