女性学との出会い 水田宗子

5月中には!と思ってたので、ギリギリ読み終われて良かったです。

女性学との出会い (集英社新書)

女性学との出会い (集英社新書)

日本と海外での、女性学、ジェンダー論の出発から現在までの流れをざっと掴めたので、今読めて良かった、と思いました。

それから、水田さんのことを知ることが出来て良かった。私は、文学の中でのジェンダー研究よりは、社会学の中のジェンダー研究のほうに興味があるタイプだろうな、とぼんやりと感じました。まだ、ほとんど何も知らないから、分からないけれど。

40年、たった40年しか経ってないんですね、この学問は。でも、沢山の優秀な人達が、この研究をしてくれてる、っていうだけで嬉しい。

他者化されてきたのが「女」だ、っていうのは、感覚的に凄くよく分かる。
他人が、男性が関わらないときの、本来の女、って何なんだろう。美化されず、貶められず、型に嵌められもしないとき、女ってどんな顔をしてるんだろう。

いつか、「私は女です。」って違和感や抵抗感無く言える日が来るのかな。女として振る舞う自分を認められる日が来るのかな。自分が女であることに屈辱や劣等感を感じなくなる日が来るのかな。

私は、典型的な「父の娘」タイプなんですよね。育ちかたも、環境も、意識も。だからこそ、男ではない自分、弱いほう(女)である自分を認められないんだと思う。

そして、男性の女性への嫌悪感を内面化してるからこそ、自分が女性であることが辛いし、受け入れきれない。そういう感覚は、完全に男性寄りなんですよね、多分。

やっぱり、色々と難しいな。