映画感想等諸々

ここ最近の、あまり明るく書けていなかった記事に、お星様や拍手、ありがとうございました!

今回は前半と映画感想でテンションが全然違いますが、もう一度に書いてしまいたいと思います。
どちらの気持ちも偽りないし!

私は基本的に、ポジティブの効力をあまり感じられないタイプというか、いつでも前向きに、前を向かなきゃ!とは全く思わないほうなんだな、と今回はしみじみと感じます。
だからといって、自ら落ち込んでいこうとも思わないんですけど。

多分、どちらかと言えば、どんな時でも前向きでいようとするよりは、ひたすら自分が思う辛さに向き合ったほうが力が出るし、上を見るより、地に足がついたほうが踏ん張れるんだろうな、と思います。

そして、そこから出る力のほうが、結局はきちんとした取っ掛かりになるタイプ。
プラスよりマイナスのほうが大きな力に繋がるタイプというか。
自分の事にしても、他人の事にしても。

まあ、だからといって、長い間沈んでいることも出来ないんですけど。
というか、長い間沈まないようにするためにこうなのかもなあ。

ポジティブを重視してると、どうしても、辛さが改善しないことが続いた時に行き詰まっちゃうんですよね。
10代でそうだったってことはやっぱり、ポジティブ力がもともと弱いのかな(笑)

色々模索して、今のところは、今の形が一番生きやすいんですけどね!

ということで、前置きが長くなりましたが、そんな私でも、剛さんについて、少しずつ、整理が出来てきたような気がします。

まだ「少しずつ」なのか、って感じなんですけど。

本当に、こんなに衝撃を受けることに驚くくらい。

私は、剛さんだけ、あるいはキンキさんの曲だけがスマホに入ってます、それだけ聴きます、というタイプではなくて、むしろ、かなり節操なく色々と聴くほうなんですよね。

邦楽、洋楽、クラシック、歌謡曲も讃美歌も三味線も、好きな曲も好きな歌手も沢山で、その中に剛さんが、キンキさんがいらっしゃる。

だから、唯一の音楽ではないはずなのに、そして、なんなら全く聴かない期間だって作るのに、それでもやはり、自分にとって特別な歌声なんだな、とつくづく感じます。

だからこそ、不意に剛さんの聴力が、という知らせを聴いて、ここまで動揺するんだな、って。

そして、それと同時に、その動揺の中でも、まだギリギリ落ち着いていられるのは(全くそう見えない自覚はあるんですが、まだ落ち着いてるつもりなんです、これでも)、剛さんが7月のイベントで歌ってくださったからこそだな、と強く思います。

正直、右も完璧じゃなくて90なのかとか(あのインタビューの時点で)、改善の知らせが全然聞こえてこないとか、嵐が吹くような、目を閉じてしまいたくなるような瞬間が沢山あっても、剛さんがあの歌声を失ったわけではない、と剛さんご自身であの時、実際に示してくださったことが、凄く大きな光になっているように思います。

まあ、私はイベントに参加出来ていないので、今のところ発症後の剛さんの歌声は聴けておらず、その意味では、実際どうなんだ、という気持ちも正直あるんですけど。

映像で出してくださるのかなあ、どうなるんですかね。

どちらにせよ、あのタイミングで歌ってくださったこと、本当にありがたかったな、と思います。

退院後に番組のロケに駆けつけられたことにしてもそうですが、剛さんはこういうところ、直球で、スパンと示してくださるような気がします。
御負担も色々あるだろうに、本当にありがたい。

剛さんのその真っ直ぐさが、剛さんを助けてくださいますように。

というわけで、ここからは頑張って遥か遠くまで(笑)見に行った映画の感想です!

ここからは、もう完全に私の文章のテンションが変わります!
何故なら、剛さんがあまりにも素晴らしかったため、否応なしに淡々とは書けないからです!(笑)

そして、どんな状況であろうとも、沈んだ気持ちで、この映画で感じた剛さんの才能や努力や感性の素晴らしさを書き連ねたくないからです!

もう本当に、20代の沢山の俳優さんやアイドルさん(やそのファンの皆さん)が喉から手が出る程に欲するであろうような役を、今、剛さんに、というだけでもう、関わる全ての皆さんに感謝せざるをえない。

私は剛さんの才能をまだまだ半分も理解できていないんだな、という思いもよらぬ、そして幸せすぎる打ちのめされ方をしてきました(笑)


私は漫画やアニメにあんまり慣れていないので、いきなり実写映画を見るのに一抹の不安を覚えて(笑)、出来る範囲でざっと予習したんですが、原作者の先生の卓越した言語センスに、まず凄く驚いたんですよね。

観察力、表現力、言葉の選択の仕方、どれも、物凄く秀でてらっしゃって、文学では表現出来ないことが漫画では表現出来る、ってこういうことでもあるんだろうなあ!って、とっても面白くて。

まず世界観がもう、この時点でこれは勝ったな、って思える斬新さと面白さ。

かつ、登場人物が老若男女、皆、思うがままに振る舞っていて、生き生きとしたキャラクターってこういうことか!という感じ。

それでいて、笑わせたり、ホロリとさせたり、不意に王道を行ったり、これはそりゃあ、沢山の人に、長く愛されるよなあ、って深く納得しました。

また、アニメのほうも、声優さんの演技にしろ、笑いのテンポの絶妙さにしろ、勢いにしろ、凄く面白くて巧みで、剛さんのおかげで、全然知らなかった凄い世界に出会わせてもらったなあ、ってしみじみ思って、映画を見る前から感動するくらいでした(笑)

そして、だからこそ、これは実写化のハードル、物凄く高いだろうなあ、とドキドキもして(笑)

この日なら1日空く!という日を見つけ、映画館までのルートを探して遠さに驚き(笑)、いざ…!という気持ちで見に行ったのですが、とにかく、とにかく、剛さんが素晴らしくて度肝を抜かれました。

登場した瞬間からもう、あ、役にハマってる、と思わされる衝撃。

気だるい佇まいと、それでいて不意に抜き身の刀になって切りつけるような、予想のつかない危うさが魅力のキャラクターだと思うのですが、立ち姿からもう、分かる…!と思わされる。
色気がまとわりついてる。

そして、剛さんの三味線…!
正直、この登場シーンだけで延々と見ていられる美しさと妖しさにクラクラしました。

そして、ここから先最後まで、思ってたよりもずっと登場シーンが多いし、剛さんの魅力がこれでもかというくらいに詰まっていて、監督と固い握手を交わしたい気持ちに襲われ続けました(笑)

一度しか見ることが出来ていないので、ここからはざっくり書いておくのですが、まず、見た目的に、キセルを持つ手の美しさとか、お着物の似合いかたとか、いちいち、素晴らしかったです。

美しい。
正直、ここまでは美しさ重視のキャラクターではないと思っていたので(笑)、こんなにも剛さんの美しさが全開である心の準備が出来ていなくて、毎秒ごとに、取り敢えず美しい瞬間が続く、という現実に対応するのが大変でした(笑)

剛さんのあの気だるさってなんなんですかねー、退廃的で、刹那的で、それでいてどことなく優雅。
良いとこの家の出というキャラクターに合いすぎる。

あと、後半、船で片足を立てて座って小栗さん役が闘ってるのを眺めるシーンとか、普通に座ってるだけなはずなのに、物凄く!!!色っぽくて、なんだこのひと?!って衝撃的でした(笑)

あの危うい美しさと色気はどこから出てくるんだ…ってちょっとギョッとするくらい色っぽかった。

小栗さんとの殺陣後の倒れかたも無駄に、と言って良いくらい(笑)、美しく、かつ、かなりの露出度でしたが、私はどちらかというと、あの座り姿のほうが、かきたてられるものがあるように見えました。

見た目的にはこんな感じかな。

次に、やはり演技についてなのですが、本っっっ当に好きでした。
原作はどちらかと言うと、男らしい荒々しさが印象的だし、アニメは何をするか分からないような危うさが強く感じられるように思うのですが、剛さんのは、ちゃんと、実写化した意味がある高杉だったように思います。
ちゃんと生きてた。
その路線だったのが嬉しかった。

やっぱり漫画やアニメって、キャラクターとしての整合性を取るために、ある程度片寄らせるところがあると思うんですよね。
あまりに詰め込みすぎると、どんなキャラクターか分からなくなるから。

その点で言うと、高杉は、もっと狂気寄りというか、キレてる感じ、身の内で押さえきれない物が暴れる感じを強くすれば、わりと簡単にそれらしくなったと思います。

でも、それはキャラクターを真似ただけにすぎなくなる。
そして、私は個人的には、真似をするなら実写化の意味が無いように思うんですよね。
これは私が藤原竜也さんのファンでもあるからだと思うんですけど。

そして、今回、剛さんはちゃんと、ただ単に真似るんじゃなく、「役作り」をして臨まれたように見えたんですよね。
高杉が生身で生きていたらこうだ、という、生身の人間がやるからこその、奥行きがある剛さんの高杉を作った。

しかも、アニメもご覧になって、上手く取り入れられる要素は取り入れつつ、引っ張られ過ぎずに。
それが出来るのがまず凄い。

攘夷戦争時代を経てすぐじゃない、ずっと生きてきて、それでも消化出来ない物を抱えて、ある意味、自分の思いに真っ直ぐに生きてきた高杉、に見えました。
そういう意味で、ちゃんと生きてる、生きてきた高杉だったように。

先生を失ってすぐならともかく、それから時間が流れた高杉が本当に生身の人間として生きてたらこうだ、というひとつの解釈を見せる、という感じ。

ここが合うかどうかが問題だと思うんですけど、私は凄く合ったんですよね。

なるほど、この解釈分かる、と思ったし、冷静さと激しさの行き来の自然さも、この解釈の役作りだからこそ可能なんだと凄く納得出来て。

剛さんの演技ってそもそも、ナチュラルさが高く評価される類いの物だと思うんですけど、高杉のような、ある意味キャラクター性の強い役に、剛さんの強みであるナチュラルな演技の巧みさを上手くぶつけて生かして、ちゃんと実写化する意味のある、生きた高杉にした、という感じで、感動しました。

私が思ってた感じじゃない、なのに凄く納得がいく、っていう。

何より、台詞回しの上手さ。
高杉の台詞って、ほぼ全部、ナチュラルに響かせるのが難しいと思うんですよね。
他のキャラクターに比べて、どうしても浮きやすいし、喋らされた、いかにも台詞染みた聞こえかたをしてしまうような、それこそ芝居染みた台詞ばかりで。

それを、あそこまでしっくり口に出来る上手さ。
正直、芝居が上手くない人がやれば目も当てられないようなことになってしまうだろう台詞ばかりなだけに、剛さんって本当に演技が上手いんだな?!って、凄くびっくりしました。

私は、舞台にしろ映像にしろ、喋らされた感があるか無いか、そして、台詞に、その人から出ているという説得力を持たせられるかどうかに、演技力と呼ばれるものの大きな要素があると思っているのですが、あの類いの台詞にあそこまで説得力を持たせられる、って、剛さんは本っ当に!稀有な!演技力というか、演技に向いた感性と技術が備わってらっしゃるんだな!!って衝撃的でした。一言一言が上手い、って本当に、感性と技術の合わせ技過ぎる。

アニメのキャラクターすら、ナチュラルに演じてしまえるって、滅多にいない、得難い才能だなあ、って思います。

いやもう、これを見てしまうと、剛さんの音楽が凄く好きな私でも、この天才に演技をさせないなんて許されるか?!いや許されまい、みたいな気持ちになってしまう。

そしてまた、今回、使えるのは片目だけなのに、目の色の変わりかたの表現があまりに巧みすぎて。

剛さんのあの目力があるから、実写化した高杉のキャラクターがきちんと整合性を保つんだな、と思います。

それと、演技力で言うと、皆さんそれぞれハマってらっしゃいましたが、岡田さんが凄く良かったです。
良い俳優さんになられてるんだなあ。

ご本人もおっしゃってたみたいですが、岡田さんは蜷川さんの舞台に出られたの、本当に良かったなと思います。

私、キンキさんはお二人とも別々の意味で、精神構造的に蜷川さんの舞台は向いてらっしゃらなかったと思っているのですが(笑)、岡田さんみたいに良い影響を受けた方が、凄く良くなってるのを見ると、しみじみと嬉しくなります。
勿論、小栗さんにも言えることなので、この作品はその意味でもグッと来ました。

それから、殺陣。
もう殺陣が!物凄く!良かったです!!
剛さん、あんなに殺陣がお上手とか聞いてない!!ってもう、物凄くテンションが上がりました(笑)
しかも長かった。

ちゃんと、演舞じゃなくて演武だったもんなあ。
動きも勿論ですが、間合いの取り方が上手かったように思います。
これは本当に、早く映像で何度も確認したい。

演舞寄りだと、動きを綺麗に見せる為もあって、若干、間合いが遠くなりすぎるんですよね。
美しさを追求するならそれもアリなのかなと思うんですけど、行きすぎるともう、本当に舞ってるだけになる。

ある程度間合いが正確じゃないと、殺陣をやる意味が無いのでは派としては、剛さんの間合いの取り方が好みだったように見えたので、取り敢えず早くここを確認したいです(笑)

そもそも、身長差があるから、間合い的にもかなり難しいだろうに、お互いの身体能力の高さもあって、ちゃんと演武という意味での殺陣として成立してた気がする。

あと、腕の関節使ってた箇所のかけ方が上手かった気がする、剛さん。
あの早さであれやるの、大変だったと思うのに、凄く綺麗なかけ方だった気がする。

一度だけだと、どうしても「気がする」ばかりになるので(笑)、早くじっくり見たいです。

そして、これは是非、光一さんにご覧になってみていただきたい、感想を聞きたい、と思ってしまいます。キンキさんで殺陣とかいう良すぎる夢を見てしまいそうになる(笑)

今回、小栗さんや岡田さんもそうですが、殺陣組が凄く動きも良くて、その意味でも良いキャスティングだったな、キャスティング勝ちだな、って思います。

映画としてとか、監督の演出云々に関しては、全然こう、基準も分からないので、あそこで友達とかいう単語を使ってしまってはいけないのでは?!(でもあれ、原作知らない人向けと思うと、落としどころあそこしかないし仕方ないだろうなと思う)とか、色々言うのは控えますが(笑)、剛さんファンとしてはもう、本当にありがとうございます!としか言いようが無い、という気持ちでいっぱいです。

なんとかもう一度くらい見たいのですが、ちょっと厳しそうなので、一刻も早く映像でまた見たいです。

本当に、剛さんには芸能の才能が溢れてるんだな、とつくづく感じさせられる作品になりました。

音楽も芝居も、ご縁があって、剛さんがやりたいと思われるものはどんどんしてほしい、それが芸能の神々への奉納ですよ、なんかもう、才能の奉納というか、みたいな、よく分からない熱い気持ちになって(笑)

実際、剛さんが試行錯誤して努力されたんだろうし、全てを才能で片付けられたら堪ったもんじゃないだろうな、と思いつつ、でも間違いなく、やっぱり剛さんには、ずば抜けた感性と才能がある。

期待してたよりもずっとずっと、剛さんが素晴らしかったです、本当にありがとうございました!

今から、映像化してくださる(と思ってるんですけど、しますよねきっと?!)のを何度も見るのが楽しみです!