怯まないでいてくださること

今日は話がまとまらないと思うのですが、思ったことを書いておきたいと思います。

キンキさん、2日間、お疲れ様でした!
急な事態に全力で対応し、楽しいイベントにされたこと、本当に本当に凄いことだと思います。

きっと、驚きや不安や恐怖や、様々な困難があっただろうに、それを越えてやり遂げられたのは、お二人だからだと思うと、それだけで涙が出そうになる。

皆さんの御感想を読ませていただくと、剛さん…、光一さん…、と、あらゆる感情が生まれます。

まずは、今回、剛さんがステージに立たないように、お医者様と光一さんがストップをかけられた、ということで、光一さん本当に、こういうところ信用出来る方だなあ、と感じて、心から感謝しました。

それをご本人からおっしゃってくださることも含めて。

そして、剛さん。

光一さんのこれまで御様子やお言葉、何より選曲からして、きっと、良くはない、軽くはないだろうと思ってはいたのですが、重度で、治療をしている今でも、左はほとんど聴こえていない、とあった、ということで、震えましたし、一瞬、力が抜けました。

単純に、片方しか満足に音が聴こえないことの不自由さ。
それを、よりによって、あの、音楽に生きる剛さんが感じていらっしゃる、ということの辛さ。

聴こえないってなんだ、と単純に思います。
満足には聴くことが出来ない、という衝撃。

あまりに衝撃が大きすぎて、膝を抱えて身を縮めてしまいたくなる。

ご本人も、光一さんも、きっと、本当に驚いただろうし、怖いだろうと思うと、お二人にこんなことが降りかかること自体が受け入れがたい。

ここで、剛さんに、だけではなく、お二人に、と言いたくなる。
そんなイベントになったみたいで、キンキさんはとてつもないな、と改めて感じます。

剛さん、ファンの皆さんを楽しませたり、光一さんを気遣ったりされていたようで、ああ、剛さんだなあ、と噛み締めることが出来て、嬉しかったです。

他人に見られている、ということをそこまで強く意識していない、茶化す気のない時の剛さんの柔らかな優しさ、繊細な気の遣いかた、真心の深さと可愛らしさ。

お話されているのを生で見るときにある、なんって良い子なんだこの人は、と感じるときの剛さんの感じを思い出します。

そして、光一さんの、直球すぎるくらい直球で、一生懸命な伝えかた。
光一さんがここまで直球の方だからこそ、剛さんは光一さんの側にいらっしゃるんだなあ、としみじみと感じます。
疑いようがない。そのことが、剛さんのような方にとって、どれだけ稀有で、どれだけ安心出来るか、と想像しただけで、無関係な私まで、お二人の御縁に感謝したくなる。

この非常時に、御自分の、照れたり、恥ずかしがったりされる御性格よりも、剛さんに伝えることを優先して、真っ直ぐでいられる光一さんは本当にかっこいい方だな、とつくづく思います。

今回、光一さんは一貫して「自分達」に起こったこととして話し、かつ未来を口にしてらっしゃったみたいで、現状を踏まえると、これ程大きな愛情表現はそうはないだろう、と思います。

お二人共、今の状況や、それぞれのお気持ち的に、1つ膜を張るような余裕が無いからなのでしょうが、あまりにも大きな気持ちが籠ったやりとりがそのままの状態でされていたみたいで、こういう非常時に、きちんと気持ちのやりとりが出来るところが、キンキさんの関係の品の良いところであり、20年以上一緒にいても、関係性が全くだれていないことの1つの証であるような気がします。

この状況でも、なんとか一緒に歌おうとされること。
入院中にはもう曲が剛さんの手元にあった、ということ。

光一さんの気持ちの示しかたがあまりにストレートで、
剛さんがまた、その気持ちにストレートに、真摯に答えようとしてらっしゃってて、その面でお二人の必死さのようなものが伝わってくる気がして、本当に切ない。

ファンの皆さんの声援や、後輩さん達や、先輩方のお気遣いや、様々なものが、どうかお二人の力になりますように。

ここ数日、「悲しみの涙で育った大きな木を」のフレーズを聴くたびに、何故か、物凄く泣きそうになります。

キンキさんのどの曲も、今また違った聴こえかたをする。

2日とも、剛さんが例え少しでも、歌われた、変わらず美しい声だった、ということを皆さんおっしゃっていて、それに一番、泣きたくなりました。
歌ってくださったのか、って。

勿論、今までとは違うでしょうし、万全には聴こえないなかで歌うことの不自由さを思うと辛い。
それでも、剛さんが今、環境によっては、歌を歌うことが出来る、と実際に示してくださったこと。
その大きさとありがたさ。

終わった今、参加していない私のような者でも、中止にせず、やってくださって良かった、と思えること。
きっと、お二人にとっても、プラスになったんじゃないか、と思えること。

そういう形にしてくださったことも、やり遂げられたことも、本当に凄いことだと思うし、お二人が20年間、やってこられたからこそ出来たことなんだと改めて感じます。

私、16日の仕事中に、大きな鹿を見たんですよね。
野生の鹿。
昼間にいるのは見たことがない、と80代のおじいちゃんがおっしゃっていたので、珍しいことなんだと思います。

色付いてきた小麦畑の側を駆けていく姿が、凄く美しかった。

あの鹿を見たとき、キンキさんのファンをしてると、こんなことがあるんだなあ、と静かな気持ちになりました。

あのタイミングで、大きな、美しい鹿を見ること。

不思議なことや、思いがけないことが沢山ある。

お二人が、KinKi Kidsとしての今後に対して、この状況でも怯んでいない、と示してくださったイベントであったように感じます。
そのことが、本当に本当に心強く、嬉しかったです。

どうか、これからのキンキさんに、優しいことが沢山、おこりますように。