人生を罵るな

今日で、発表があってから10日が経つんですかね。
当日にここに書いていなかったら、ずっと、何も書けなかったような気がします。
それくらい、言葉を探すって、色々と難しいように。

先日、剛さんが完治されないまま御退院、ということが発表された時は、正直、予想はしていたつもりでも、やはりかなり落ち込みました。

1週間、と先に期間が発表されたということは、余程のことがない限り予定通りに退院されるんだろうな、とは思っていたのですが、そう簡単にはいかないだろうと思うようにしていても、今の時点で完治はしていない、ということが重くて。

私はこういう時、沈んでいても仕方ない、とは思わないタイプなんですよね。

自分の場合は、変に沈まないようにもがくよりも、腹を決めて底まで沈んでしまったほうが、色々と考えて心を決められるように思います。

ということで、今回もやはり、自分の自由時間には潔く滅茶苦茶沈み、自分が考えられる限りのことを考えていました。

そして、10日経って、御退院に関して知ってからも少し経って、今のところの気持ちとしては、だいぶ静か、というか、なんでも来い、みたいな、無駄に勇ましい気持ちでいます。

まだ、何も分からない。
今後のことは、何も。
そして、私は、今、剛さんの、キンキさんのことが好きで、ファンであることは変わっていない。

それならもう、何があっても、きちんと見て、楽しんで応援するしかないな、って思います。
辛いから離れる、怖いから離れる、とは全く思わない。
それなら、単純にファンとして、応援するだけかな、って、シンプルな気持ちになっています、今は。

それにしても、今、改めて、剛さんのあのずば抜けた魅力ってなんだろうなあ、って考えたくなります。

私は基本的に、芸事の方に人間性は求めないほうなんですよね。
演技が良ければ、歌が良ければ、美しければ、それだけで良い、そういう職だろうと思っているというか。

そもそも、人間性の良さとはなんぞや、みたいな気持ちもあるんですよね。
人によって「常識」が驚くほど違うように、人間性の良さの基準も多分、人によって相当違うんだろうし。

ということで、良い人であってほしい、みたいな気持ちが薄いほうなので、剛さんに関しても、人間性みたいなものについては、そこまで意識してなかったつもりなんですけど、こういうことがあると、私は多分、剛さんの歌声だけじゃなくて、剛さん御本人のお人柄もかなり好きなんだなあ、としみじみと実際します。

剛さんのお人柄に関しては、全く理解できないな!っていうこともそれなりに…そこそこ沢山…?あるんですけど(笑)、なんかもう、理解出来る、出来ないの問題じゃない、みたいなところがある。

自分の感覚とは全然違っても、それをぶつけられることが不快じゃない。
これは結構凄いことなのでは、と思います。

勿論、こちらが元々好感を持っている、ということもあってのことなんでしょうが、きっと、剛さんが何時も真剣で本気だからなんだろうな、と思います。

うん、シンプルにそこなのかもしれない。

剛さんの真っ直ぐさって、私みたいな人種からしたら、怖いくらいなんですよね。
なんでそこまで、怯まずに真っ直ぐぶつけられるのか、と思う。
苦しんだり、悩んだりしながらも、どの時期も真っ直ぐで生々しくて、この人は、色々なことをごまかして自分を庇う術を知ってるのか、大丈夫か、って心配になるくらいのものがある。

多分、それくらいの、一歩間違えると怖いくらいの真っ直ぐさが、沢山の人の目をそらさせない理由の一つなんだろうな、と思います。
改めて、剛さんの歌声を聴いて、歌詞に触れると。

それ以外にも勿論、目力の強さとか、エネルギー総量の大きさとか、根本的な優しさみたいなものや、自分の中の正しさに対する誠実さだとか、それゆえのある種の潔癖とか、剛さんには様々な、時には相反する魅力が詰め込まれてるな、と1つ1つ数えていくと、当たり前なことの再確認みたいになるんですけど、剛さんって自分にとって、歌声だけにとどまらず、やっぱり凄く魅力的な芸事の方なんだなあ、としみじみと感じて、なんかこう、そりゃあファンにもなるし、応援もするよな、って。
剛さんは、あの真っ直ぐさだけをとっても、表現することに、芸事に向いてらっしゃる。
歌声だけじゃないからこそ、ここまで特別なのか、って。

今まで、歌声が好きすぎてちょっとそこ以外について意識するのが疎かになってた気がするんですけど、こうして改めて思うと、こんな人はそうそういないよなあ、と実感して、剛さんのことを知ることが出来て、ファンになることが出来て良かったな、みたいな、そこか、っていうところにたどり着いています、今(笑)

剛さん御本人だけでもこれなのに、光一さんと過ごされる時はまた、お二人それぞれの魅力が引き出されますもんね。キンキさんは凄い。

ということで、20周年に向けて、今までとは違う方向からキンキさんの魅力を考えることが出来ている状況です。

光一さんの魅力についても、やっぱり今回のことを踏まえて振り返ると、また違う方向から感じることもあって。

キンキさんが歌ってらっしゃるのを聴くと、キンキさんがお二人で歌うということの意味、魅力が、今までよりももっと迫ってくる。
ただ交互に歌ってるんじゃないし、ただ声を合わせて歌ってるんじゃない。

二人で一緒に、曲を表現している、ということが、こういうことか、って感じます。
それぞれの色が合わさることで、曲が深みを増すし、生き生きとした魅力を持つようになる。
それがキンキさんの魅力なんだな、って、改めて感じます。ここ数日は大好きなLアルバムをよく聴くのですが、「勇敢な君に」とか特に、聞き入ってしまうし、お二人で歌うからこその力強さを感じます。

「人生を明るいと思うときも、暗いと思うときも、決して人生を罵るな」というヘッセの言葉を最近知って、ああ、本当にそうだな、と思っていたのですが、今の気持ちは、これに近い気がします。

剛さんの曲を、キンキさんの曲を聴いていると、こう思える。今はやはり、不安も怖さもあって、とても暗く感じるけれど、それでも、人生を罵るべきではない。
暗く感じるなかでも、こんな風に分かることも、感じられることもある。
今後のことだって、誰にも分からないんだから。

そう思えるくらいの力と、多面的な魅力があるっていうのは、やっぱり凄いことだな、と思うし、お二人の20年を、今までとはまた違った形で感じさせていただいてるような気持ちになります。

お二人とも、どの年代の歌声にも、その時にしかない色があって、合わさりかたがある。

あと20日も無いんですかね、20年まで。
やっぱり20年って長いし、凄いことなんだなあ、とつくづく感じます。

どうか、お二人共に、少しでも健やかに迎えられますように。

駄目だ、なんだかもう、何が言いたいか分からない、支離滅裂な文章になってるのは分かるんですけど、どう直せば良いかも見当がつかないので、このまま上げてしまいます。

今日は七夕ですね。
北海道は、地域によるみたいですが、私がいる地域は、8月7日が七夕なんだそうです。
農家さんに教えていただいて、そういえば、北のほうはそうだと何かで読んだことがあるような、と思い出しました。

私はずっと、7月の七夕で過ごしてきたので、なんだか不思議な気分です。

今日は馴染みのある風習に従って、キンキさんお二人が少しでも健やかに、穏やかに過ごされるように願っています。

お二人に、沢山の幸せが、優しさが降り注いでくれますように。