5年目

予定が色々と変わってしまってパソコンを開けないので、携帯のほうから少しだけ。

5年目ですが、自分の感覚としては、まだ2年半くらいの感覚です。
岩手に1週間、ボランティアに行ったのが2年半くらい前だからだと思います。

自分が帰ってきてから書いた記事を読み返すと、文章の読みにくさや幼さに目を覆いたくもなるのですが、それと同時に、今でもかなり鮮明に、光景も、皆さんのお顔や声も、自分の感情も覚えていて、安心します。

多分、消化しきれていないんですよね、未だに。
災害であんな風になってしまう、ということが、まだ上手く理解できない。
だから、自分の中で「記憶」という扱いになっていないんだろうと思います。
今でも、ふと、独特の感情の波立ち方をして。

綺麗事では解決出来ないことが沢山あって、そういう微妙な感情というのは、どうしても報道では取り上げにくいんだろうから、自分で行って、見て、お話を聞けて良かった、と思います。

5年目の報道を見ていると、「点に徹しろ」と言われたこと、一人一人という点が線になっていくことがベストだ、と言われたことが、改めて思い起こされます。

本当に、あんなことが「風化」しようとしているなんて。
まだ5年しか経っていないのに。
「忘れない」という言葉を使われること自体が怖い。
まだ沢山の特集が組まれるだけ、救いがあるんだろうとも思うんですけど。

難しい場合も多いだろうから、同じ人がずっと居なくたっていい。
ただ、誰かが行き続けることこそが大事な場合もあるんだと改めて思います。
少なくとも、私が行った仮設では、毎回それを感じたんですよね。
きっと、私が会った方々の中にも、まだ仮説にいる人が沢山いらっしゃると思います。
あの頃の予定のままなら。

どうか、それぞれの皆さんが、少しでも安らかな気持ちを持たれる時間がありますように。
不自由なことが少なくなっていきますように。

これからも、機会があればいつも逃さず、様々な形で「点」になりたいと思います。