FNS歌謡祭

これも、だいぶ時間が経っちゃいましたが、見ながら書いた「冬がはじまるよ」以外の感想を書いておきたいと思います!

キンキさん以外にも、秦さんがやってらっしゃるコラボはどれも見ごたえがあったなあ、とか、MIYAVIさんとBOBOさんのコラボは痺れたなあ、とか、関ジャニさんは相変わらず愉快だなあ、とか(笑)、Superflyさん、かっこいいなあ!とか、色々と楽しかったのですが、桐谷健太さんの「海の声」と平井堅さんのパフォーマンスは、特に好きでした。

桐谷健太さんの曲、CMで聴いたときから、これはもしやBEGINさんが関わってるのでは、と思ったら本当にそうで、やはり、と思ったんですけど(笑)、フルで聴いたのは初めてでした。桐谷さんの歌い方や声は、この曲に凄く合いますね。素朴な歌い方だからこそ、歌詞がしみじみと伝わってきて、やっぱり役者さんの表現力って凄いなあ、って感じました。

なんというか、作詞、作曲をされた方々が曲に込められたであろうことを、しっかり表現出来ている、という感じがして。三線もお上手だったし、あの、下手したらどんな歌番組よりも緊張しそうな場であっても(笑)、堂々と歌ってらしてて、とっても魅力的でした。

それから、平井堅さん。一曲目と二曲目の対比が凄くて、これを20周年メドレーに出来るっていうのがまた凄いな、って感じました。
特に、「告白」がとても良かった。この曲、発売当時から好きな曲だったんですけど、この時のバックダンサーさんや衣装等含めたパフォーマンス、凄く好きでした。
平井堅さんの曲やバックダンサーさん、あるいは振付、PVって、ああ、言いたいこと分かる、表現したい世界観分かる、って感じることが多いんですよね。

今回も、バックダンサーさん達が能面をつけていることも、振付自体も、歌詞と凄く合っていて良かったです。顔を隠しているところから、ふいに能面が出てくる驚き、どこか西洋っぽい形の衣装と不思議な色使い、ダンスの種類と動き、全てが奇妙にマッチしていて、独特の世界観を作っていて。
私、その人が表現したい世界をきっちりと作ることが出来る人が好きなんですよね。剛さん然り、光一さん然り、あとは椎名林檎さんもその系統だなと思います。言いたいこと分かる、と思える人が好きなのかな。

ダンサーさん達がそれぞれ、かなりのレベルの方々なのも良かったです。あれは、そうじゃないと成り立たない世界だよなあ、って。
平井さんの黒一色の衣装や身長の高さとお顔立ち等々も含め、全ての要素が活かされていて、歌の世界をより深めていて、とっても好きでした。

ここからは、キンキさんの感想です!

「夢を見れば傷つくこともある」
個人的には、曲順が最高に楽しかったです(笑)
事務所の後輩さんが、キラキラと「君がNo1!」って、入れ代わり立ち代わり、一体何度言ってくださるのか?!っていうくらい言ってくださった直後に、「夢を見れば傷つくこともある」。もう、先輩大好きです!!って拳を握り締めました(笑)
いやあ、こう見ると、本当に、ジャニーズさんはバラエティー豊かで楽しいですね!

グループの色がそれぞれ違うのがまた、見ていても、応援していても楽しいんでしょうねー。
同じ事務所で、男性のみでのアイドルグループ、という同じコンセプトのはずなのに、こんなにも個性が出てくるんだもんなあ(笑)

ということで、歌自体の感想なのですが、このときのこの曲、凄く好きでした。なんだろうな、より、生々しくなった気がして。
演奏が違うことも大きいような気がするので、こういうことがあるのが、生演奏の面白さであり、この番組の面白さでもあるよなあ、って感じます。

歌い慣れてきたのもあってか、剛さんの歌い方も、より情緒豊かになった気がするし、光一さんも多分、この時、声を出し辛かったのかな、と思ったのですが、だからこその良さみたいなものもあって。血を流しても、のあたりの声とか、出し辛い中で出してらっしゃる感じが、歌詞の世界観を、意図せぬ形で強めているようで、こうやって、お二人の体調等諸々で、違う色が出るのを聴かせていただけることからも、遅まきながら、新曲が出たんだな、と改めて感じました。
いや、まず心配なんですけどね!
こう見ると、光一さんは、やっぱり、あまりに痩せてらっしゃるように思えて、本当に、沢山食べてください、とにかく食べてください、って念じました。せめて、舞台稽古が始まる前までには。

そして、この時のは、なんだか、ああ、キンキさんは本当に、なんだかんだで今もどこか、支え合ってらっしゃるんだな、ってふと感じました。歌声を聴いて。
支え合っている、というか、互いに補強しあってらっしゃる、という感じ。
この曲、もしや、お二人とも、一人で歌う箇所に、それぞれ歌い難い部分があるのでは、と聴くたびに実は思ってるんですが(勝手な感想なんですけどね!)、それが、逆に、お二人で歌う良さを引き立てているように思います。

長いこと、お互いと歌ってきているから、無意識にか、あるいは意識的にか、合わせ方が染みついてらっしゃっていて、より、お互いの歌声をお互いで補い合うような、そんな歌声になっているように感じました。前々から思ってはいたんですけど、お二人は、ユニゾンでもハモリでも、二人で歌う箇所こそ、安定感があるというか、よりふらつきの無い歌声に聴こえるように感じて、それだけで、キンキさんの奥深さ、グループとしての強さが伝わってくるような気がします。
言葉や態度どうこうだけでなく、歌声で、聴こえる形で補い合える、ってドラマチックだよなあ、って。

なんだか、二人で歌う箇所のほうが、より安心してらっしゃるというか、歌いやすそうというか、自信がありそうというか、そんな風に聴こえるんですよねー。もしくは、より、音への意識が強くなられるのかな。よく分からないんですけど。
光一さんの歌声と剛さんの歌声が、よりしっかりとして独特の力のあるキンキさんの歌声になる。それだけで、とっても面白いし、豊かなことだよなあ、と思います。

なんだろうな、やっぱり、お二人は、声の相性が良いんでしょうね、そもそも。
この番組を見ていると、コラボされているどちらの方も、声も良くて、歌も上手いのに、それでもどうしても大きな違和感がある、どうしてもチグハグになる方々と、合わなさそうなのに、意外としっくりくる方々と、色々いらして、ああ、不思議なものだなあ、って思いました。
そんな番組の中でキンキさんの歌声を聴くと、やっぱり、そもそもの声の相性が抜群に良い方々なんだな、って、改めて、強く思えて。

それから、この曲はやはり、光一さん主旋律、剛さん副旋律に耳がいってしまうところがあるのですが、こちらのパターンも、独特の柔らかさが出ていて、これもキンキさんの歌声の一つの色なんだなあ、って思います。凄く好きです、こちらはこちらで。より、溶け合って聴こえるから、柔らかく聴こえるのかな。

それから、この時、「しょうがない」と「血を流しても」の箇所が、凄く好きでした。ああいう箇所が、あんな風に、お互いの歌声を更に活かしあいながら響く、って、この人達は、そういう意味で、確かに奇跡的、と言っても良いくらいに、相性が良いんだろうなあ、って。
まだ小さかった頃に、声質でもなんでもなく、ただ、同じ苗字だから、同じ出身地だから、みたいなことで(多分(笑))組まされたお二人が、こんなに声の相性が良い、っていうことが、一番、幸福な偶然なんだろうなあ、って感じます。
そういうこともあって、この曲が好きなんですよねー、きっと。歌詞も曲も好きなんですけど、お二人の歌声が好きです。
この歌詞が、お二人ともに、こんなに似合うのも凄いし。

「SNOW!SNOW!SNOW!」
まさかこの曲が聴けるとは・・・!
私、この曲、凄く好きなんですよねー!
ファンになる前、発売当時から、なんて綺麗で、この人達に合った曲なんだろう、って思って聴いていた覚えがあります、この曲に関しては。
お二人の声質と雰囲気にとっても合うんですよね。ドラマチックで、切なくて、それでいて、キラキラとした華と勢いもあって。
冬の冷たさや、それと相反する華やかさが閉じ込められた曲でもあるように思います。
曲の終わりが「二人の愛は 未来の孤独」っていう切なさがまた、キンキさんによく似合ってるし。
こう考えると、私は、秋元さんと伊秩さんの曲が好きなんですかね(笑)

そして、お二人も、意外と、音を取りやすい曲なのかな、と感じるんですが、どうなんですかね?とりあえず、歌が凄く良かったです。やっぱりキンキさん歌上手いな!って改めて感じました。
今回のキーの低さも、これはこれで、寂しさが増して良かったです!光一さんが、高いところをちょっと苦しそうに歌われるのも、それはそれでこう、お美しいからこその良さがあるんですけどね!

とりあえず、一瞬、目を伏せてからステージ中央に移動される瞬間の剛さんに、なんって目が大きいんだ、って改めて驚愕しました。正面でもなく、あの角度で、あんなに大きくて形が綺麗で、白目も綺麗って何事ですか・・・!剛さんの目は何故あんなに、ハッとするほど綺麗なんだろうなあ。
いまだに、たまに、新鮮に驚きます。
そして、改めて、剛さんのあの真っすぐ届いていく、芯のある歌声が、この曲に凄くよく合うなあ、って感じました。
それから、世界のどんな〜のくだりが、ああ、剛さんは本当にリズム感が良くて、多分、あそこまでいくともう無意識に、リズムを把握しつくして歌ってらっしゃるんだなあ、剛さんのあのリズム感では、どんな風に音やら何やらが捉えられるんだろうなあ、ってふと感じました。

そして、光一さんが、この系統の曲の時に、全身全霊を傾けて歌われるのを見るのも、好きなんですよねー。なんだろうな、ああいう時、絵になるのが、光一さんの美しさですよね。

「冬の稲妻」を、しかも若い女の子たちと歌われた後でしたが、キンキさんが歌われだすと、もう一瞬でキンキさんのあの、重たさすら漂う愛、切なく、美しい、独特の世界観がスッと現れるのが、やっぱり流石だなあ、って感じました。

ジャニーズさんには沢山のグループがあって、皆さん、それぞれに素敵なんですけど、私は、やっぱり、アイドルにしては重たすぎるような気がするくらいの(笑)こういう世界観を持てるお二人が、凄く好きだなあ、ってしみじみと思います。
これはやっぱり、一人でも、あるいは三人以上でも、出てこない雰囲気でもあるんだと思うんですよねー。人数が多くなると、その分、切なさが分散してしまうように思います。

だからといって、滝つばさんやテゴマスさんと、キンキさんは、それぞれまた違う色がありますもんね。滝つばさんやテゴマスさんには、ああいう、キンキさんの、下手したら沈み込んでいきそうなくらいの切なさはあまり無いような気がするし。

明るい曲や、強い曲も好きなんですけど、私にとっては、キンキさんの真骨頂はやっぱり、冬が似合うような、こういう切なさのある曲かもしれないなあ、ってぼんやり思いました。こういう色を、キンキさん以外のアイドルさんやアーティストさんから感じたことがなくて、本当に、唯一無二だなあ、って。下手したらつぶされてしまいそうなくらいの大きな世界観でも、平然としっくり歌い上げられる、ということも、それとは真逆に「夢を見れば傷つくこともある」と歌うことがあんなにも似合うことも、その二つが違和感なく同時に成り立つことも、キンキさんというグループの強さだなあ、と思います。たった二人しかいないグループなのに、こんなに表現の幅があって、それぞれに説得力がある、って凄い。

この時のこの曲、凄く安定感もあって、とっても好きでした!

ということで、ちょっとずつ書いてしまったので、なんだかぶつ切りの文章になってしまったのですが、番組自体も、キンキさんの歌声等も、とっても楽しみました。見ることが出来て良かったです!