平安神宮公演(9月11日) 2

拙すぎる感想に、お星様や拍手、ありがとうございます。

昨日はバイトと部活だったんですけど、やっぱりそれなりにしんどくて・・・!
これは、なんとか工夫しないと12月の大会までもたないなあ、と思ったので、ちょっと色々頑張ります(笑)

以下、平安神宮公演の感想の続きです!


○Help me Help me・・・
この曲ですよね。
2曲目がこの曲とかもう。
まさかの、2曲目にして私のクライマックスが来たかと思って、動揺しました(笑)

私、以前、といってもだいぶ前にこちらに書いたことがあると思うんですけど、この曲、凄く思い入れがあるんですよね。
この曲に、というか、「NIPPON」のそれこそ平安神宮公演のライブ音源とか、「平安結祈」の映像とかの、サビの歌詞を「I love you」に変えて歌ってらっしゃるバージョンに物凄く思い入れがあって。

他人の言動で、どうしようもなく苦しくなったときは、あのバージョンに頼ります。
何も聴きたくないようなときでも、あの剛さんの声だけは聴く気になれるんですよねー。
ひたすら布団の中で一人、あの音源だけを聴いたり、平安結祈の映像を見たりしてやりすごす夜が、たまにあります。
剛さんのあの「愛してる」の切実さは、自分の中にあらゆるものを溜め込んでしまっている時でも聴けるくらいの強い力があって、本当にありがたいです。

そして、私は、あの曲が出た頃をリアルタイムでは知らないのもあって、「I love you」と歌詞を変えて歌われているバージョンのほうを、原曲よりもずっと多く聴いてるんですね。
なので、私の中では、「Help me Help me・・・」は、本当にどうしようもない時に、助けてもらいたくて聴く、という数少ない曲になっています。
そういう意味で、剛さんは唯一、助けてもらえる方なんですよねー。どんなに辛い時でも、剛さんのあの歌声があれば、一人にならなくてすむ、みたいな。我ながら重いんですけど!(笑)
私、基本的に、誰かに、あるいは何かに気持ち的に助けてもらえることってほぼ無いんですけど、剛さんの歌声には、助けられてるな、ってしみじみと思います。

ただ、あれは、原曲とは違って、サビの「Help me」が「愛してる」っていう真逆に近い歌詞になっているので、原曲の延長線上にはあるものの、かなりニュアンスが異なる曲になっていると思うんですね。
ということで、今回の公演で、原曲の重さ、苦しさを改めて感じましたし、剛さんの歌声にあてられもしました。

とりあえず、前奏が始まった途端にもう、凄く動揺して、うわあ、どうしよう、これ聴かせてもらえるなんて思ってなかった、どうしよう、って、本当に、涙が出ちゃって。
前奏が始まって、いやでもまさか、と思ってたけど、どう聴いてもあの曲だし、歌いだされたらやっぱりそうだし、もう、嬉しいとかそういうことの前に、本当に、曲の予想を全くしていなかったから、もう、生で聴けるのか、聴かせてもらえるのか、っていう衝撃が大きくて。

でも、やっぱり嬉しくて。
「逃げたいときはどうすればいい」っていう、この根本的で、素朴で、追い詰められた歌詞。
「君ならどうするの」「世界ならどうするの」という、少し薄暗い問いかけ。
もうここだけで、たまらないな、って思うんですよね。
そして「いっそ叫んでしまえば楽になる」という、生々しくて飾りようもない言葉。

私は多分、問いかけられたいタイプなんだろうなあ、って思います。誰彼構わずではないですけど、剛さんみたいな人には問いかけられたい。
剛さんの中から出てくる、根っこからの問いだからなんじゃないかと思うんですけど、剛さんの問いかけが本当に好きです。

そして、サビに入って。私、上にも書きましたけど、逆に原曲のほうをあまり聴いていないんですよね。どうしても、歌詞を変えてあるほうを聴いちゃう機会が多くて。なので、久しぶりに原曲を、しかも生で聴いて、改めて、なんて哀しい、落ちていくような曲なんだろう、って衝撃的でした。

明るく開けていくようなサビ前の音の流れにも関わらず、サビの歌詞はひたすら、「私を助けて」。
剛さんは本当に、どれだけ深い絶望に落ちていくような気持ちを味わってこられたのかな、って、なんだろうなあ、苦しいとかなんとかっていうより、驚きました。こんなところにいってしまわれてたのか、今の場所まで、どんな思いで這い上がってこられたんだろう、って。

私、剛さんのことを、ぼんやりと、強い方だなあ、って思うことは勿論、あったんですけど、今までは、どちらかというと、繊細さとか、シビアさとか、そちらのほうに目がいきがちだったんですよね。
でも、この歌を聴いたときに、下手したら初めて、心底、「ああ、この人は並外れて強い人で、耐える心と、這い上がる心とを持って、歯を食いしばってここまでやってこられたんだな」って感じました。

こんなに苦しいところに行ってしまう程、辛かったのに、変わりやすい人の心だとか、それこそ世間だとか、批判だとか、自分の苦しさだとか、そういうあらゆるものに負けてしまわずに這い上がって、今、こうやって歌ってらっしゃる、っていう、それだけで本当に、ありがたいな、って心から感じて。

また、自分が聴き慣れているほうが「愛してる」と歌ってらっしゃるほうなので、原曲の絶望感との落差が物凄く激しかったんですよね。
こういうことがあるのは、自分がリアルタイムで追いかけてこられている訳じゃないからこそのことだろうなあ、と思うので、そういう意味でも、感慨深かったです。「愛してる」とあえて歌ってらっしゃったほうを先に何度も聴いた後で、生で、元の歌詞を聴いたからこその衝撃なんだろうなあ、って。

ということで、原曲の辛さを思い知ったんですけど、11日も、一度、歌詞を「愛してる」って変えて歌ってくださって、それだけで嬉しかったです。多分、私、生でサビの最初から「Ilove you」「愛している」って変えてずっと歌っていただいていたら、本当に、その後の曲が入ってこないくらいに号泣しちゃっていたと思うので(笑)、元の歌詞で聴けて良かったような、やっぱり「愛している」と繰り返す剛さんの歌声を心の底から望んでいたような。

でも、不思議と、全然、残念では無かったんですよね。残念に思う余裕も無かったんですけど(笑)、サビ前までの流れも、自分で思ってたよりも更に好きなんだな、っていう発見もあったし、原曲の驚くほどの苦しさも改めて感じられて。
しかも、自分の時期的にも、まさに、という歌詞が多くて、凄く感情を揺さぶられて。

こういう感覚って、剛さんが、その時のお気持ちで歌詞を変えて、そこに気持ちを乗せて歌うことが出来る方だからこそのものだと思うので、ライブの醍醐味だなあ、と思いつつ、この一曲での気持ちのジェットコースター感が物凄くて、いやあ、流石剛さんだ、って思いました。
感情の動きに関しては、完全に個人的な事情なんですけどね!(笑)

今もそうなんですけど、あの曲の持つ力にかなり引きずられたので、しみじみと、ここから「I love you」って歌われるようになった、っていう、その凄さを感じます。
あの絶望が、歌詞を変えられて、あんなに美しい歌になる。
そう出来る剛さんは、確かに、本当に強い方なんだな、って。
そして、歌詞を変えて歌われるあの歌が、あんなに切実で、どこか痛々しくて、苦しさを根底に敷き詰めたような愛になるのは、原曲がこれで、これに基づいているからなんだな、って、感覚的に「なるほど」と思えて、余計に、この曲への思い入れが強まりました。

何故この曲の愛は、他よりも凄みがあるというか、繰り返されると、こんなに、どんどん、胸が詰まるんだろう、って思っていたら、こういうことか、みたいな。勝手な理解なんですけどね!

本当に、剛さんの今までのライブも、凄かったんだろうなあ。この曲を出された頃のライブとかも、凄かったんだろうなあ、って、以前のことに思いを馳せてみたくなるくらい、本当に辛くて、助けてもらいたくて、っていう気持ちがこもっているようで、それこそ、今回のテーマだとおっしゃっていた「痛み」が色濃い曲だなと感じました。

歌詞を変えてあるバージョンは、自分が思っていたより、ずっとずっと、奇跡みたいな尊さが詰まった曲だったんだなあ、って、改めて、この曲を聴けることをありがたく思います。
そして、原曲の苦しさが強すぎて、せめて、あれが、剛さんの御言葉で言うところの「天井が宇宙」という場所で歌われて良かったな、って思いました。これが室内だったら、本当に、辛すぎたような気がして。
空に溶かし込んでいけるような、そういう状況で聴いたからこそ、圧迫感に引きずられきらずに、きちんと聴けた気がします。

剛さんは落ち着いて歌われていて、叫ぶように歌われる、とかってことは無かったのに、それでも、こんなに静かに伝わってくるんだな、というのもあって、凄く印象的な二曲目でした。

静かで、痛みや哀しさが沁み込んでいるようで。それでいて、剛さんらしい真っ直ぐな美しさもあって。