TU

発売からどれだけ経ってるんだ、という感じですが(笑)、やっとまとまってきたので、感想を上げたいと思います!
無駄に長いし、文章も変な所が多い上に、思い込みと偏見の上に成り立っている、書いてる私だけが楽しい感想になっていると思うので(笑)、下げますー!

平安神宮公演について、お星様や拍手をありがとうございました!
少しずつ見てるMコンがまた、凄く良くて!!色々ありますが、キンキさんのおかげで幸せです!!


・Tu FUNK
こーれーは!油断させられました(笑)
ここ最近のラカチノトヒ、ロイノチノイは二作とも、一曲目に凄く気合が入っていたというか、一曲目で引っ張り込む、という役割があったと思うんですよね。その二作が続いた後にこれですからね!急に!(笑)
この、不意に変えてくる感じ、流石剛さん。変に固執する拘りが無いというか。
楽しんで作られたんだろうなあ、という感じの(笑)、ある種、力の抜けた、遊び心満載の一曲目で、今回はとにかく楽しく作りました系なのか?って思ったら、その後が!アレですからね!一枚のアルバムでのこのジェットコースター感、流石の剛さん(二度目)。

・いとのとち
そして、二曲目がこれなんですよねー!
これは、それこそラカチノトヒ、ロイノチノイの流れを汲んでるように感じます。歌詞も、曲調も。
にしても、サビに至るまでの、滴るような音の流れが!剛さんの色気は、こう、表面的でないというか、根源的な感じがします。
私の中では、剛さんの色気と光一さんの色気っていうのは、対になっているように感じられて、キンキさん本当に面白いな!って思います。
光一さんの色気は、ちょっと無機質に近くて、そのひんやりとした感じが逆に色気になる、というイメージなんですよねー。

歌詞としては、私、剛さんの柔らかな声+命令形、という形が好きなので(笑)、「愛でよ」「祈れ」「映せ」等々、命令形が多くてグッと来ます。

それから、以前から、剛さんの比喩を読むと、「なんて感性が豊かで、比喩を的確に、良い所で使える方なんだ」と驚かされましたが(それこそ、メイクをしたアスファルトを足で撫でた、とか、アスファルトがタイヤにくすぐられる声を聴きながら、とか・・・何故かアスファルト二つがパッと出てきちゃいましたけど(笑))、この曲の「鳴り止みかける音の裾が 地を這わぬよう 指で抱き寄せよ」も良いな!って思いました。こう並べると、私は、比喩の中でも特に、剛さんの擬人化する比喩が好きなんですねー。それこそ、感性の豊かさがよく出てるからなのかな。

鳴り止みかける音は、その裾が地を這いそうになっている。このイメージ、「ああ、なるほど、剛さんにはそう感じられるのか、凄いな」って思うし、それを指で抱き寄せて食い止めてあげる、というのも、イメージしやすいんですよね。とっても好きです。

・Funky舌鼓
そして、これですよ・・・!
もー、題名的にこれ、なんかこう、Funkを味わうの凄く楽しいよね的な感じなのかな、みたいな、それくらいの覚悟で聴いちゃったら!まさかの美しさとしっとりさで、凄く好きで!!

曲調も歌詞も好きなんですけど、この剛さんのリズム感と歌声、本当・・・!こういう歌声の方が、御自分の作詞で、こんな歌詞を歌ってくださるって、もう、咽び泣いて喜ぶしかない。

私、剛さんは、ちょっと刹那的な、今よりも、ずっと先の果てを見てしまう感じも似合うと思うんですよね。そこに艶の色があれば尚良し。というか、色事前提の刹那、色事の奥に、滅びゆく、果て逝く美を想う、っていうの、本当に剛さんに、というか、剛さんの歌声に似合うな、って思います。
多分、剛さんの歌われる色事って、ちょっと死を思わせる面もあって、だからこそ、仄暗い艶が出て、それがまた歌声にも合って独特の色気が出るように思います。私にとっては、なんですけどね!
この曲は特に、音の流れもちょっと、生よりは死に寄っていく感じがするんですよねー。勝手な、個人的な感覚なんですけど。
全体的に、色事を通して微かに死を感じとるような雰囲気に、濃密な色っぽさが出ているような気がします。

音としても凄く好みなんですけど、「尚もFunky music」の音の上がり方と、ここの歌声が特に、物凄く好きです。
そして、雨を歌う剛さんの歌は外れなさすぎて!雨のしっとりとした水気や、空の暗さも、剛さんや剛さんの歌声にはよく似合うんですよね、きっと。
この曲は、車で聴きたい曲でもあります。移動する感覚にも合うのかな。

・EENEN
この曲は、さらりと好きで、自分の中では、一息つけるというか、音の流れと剛さんの歌声に身を任せられる感覚があります。
色彩は求めず、意味を求めず、答えを出さぬまま、と歌いながら、あまり退廃的な印象を受けないというのは、やっぱりメロディーなのかなあ、と思います。それとも、こういう、気持ちが曖昧なままの始まりかたあるよなー、っていう身近な感じがあるからなのかな。
剛さんが使う恋や愛、特に愛という言葉には、物凄く重い意味を持たせてあるときと、そうでないときがあって面白いなと思います。
御本人、別に意識してらっしゃる訳じゃなさそうな気がして、それもまた面白いし。

そして、この流れに「世界の嘘を止めたい」っていう言葉がスパンと入ってくるのも凄い。剛さんがいかにこう、あらゆるものが混ざり合ってる方なのか、っていうのを、こういうところでしみじみと感じます。しかも、それが別に違和感もなく、矛盾も無く存在してるんだろうな、っていうのが、こうやって曲になって聴けると、より伝わってくるような気がして。

・天命さん
これはもう!これはもう、物凄く好きです!!
音の流れと歌詞の噛み合い方が凄い。
あと、剛さんの高音の色っぽさが素晴らしい。初っ端からギリギリを目指していく色の濃い音の流れと、その流れに絡むような歌声と歌詞と。それでいて、歌い方は余裕があって落ち着いてらっしゃるんですよねー。勢いで押す歌い方になっているかと思えば、そうはならない。そこら辺が、剛さんの面白さと上手さだよなあ、って思います。一筋縄ではいかない、というか。
本当に、最後の高音まで色っぽくて良いですね。

そして、歌詞ですよね。「幸せも 不幸せも 愛せる あなたの為なら」
ここが特に、凄く好きです。
というか、これが私の剛さんに対するイメージの核の一つなんですよね。剛さんの「愛」っていうのは、傷や痛み、あるいは罪や不幸と切り離すことが出来ない。そして、それを含めて、あるいはそれすらも超えて「愛する」ことが、剛さんの「愛」だよなあ、って思います。

貴方の為なら不幸ですら愛そう、というような穏やかさというよりは、まず「あなた」への愛があって、その為なら、あなたの為であるならば、幸せも不幸せも愛する価値がある、だからどちらも愛せる、という、この愛情の強烈な重さと強さ。

愛する、ということに対して貪欲なんですよね、きっと。それが、愛情への飢えからくるものなのか、単に剛さん御本人の性質によるものなのか、そこら辺が奥深くて、剛さんは魅力的だよな、って思います。

「愛せる」っていうのが、また良いんですよね。愛せる、って、本当は愛したくないけど、でも、あなたの為なら愛せる、みたいな、ちょっと辛いニュアンスも感じられるように思います。積極的に愛したい、愛そう、ではなくて、愛せる。この、どことなく幸せに溢れてはいない感じがまた、剛さんらしい。

それから、「歯痒くて嫌いじゃない」も剛さんだなあ、って感じました。剛さんは割と、歯痒さとか、もどかしさとかが、それこそお嫌いじゃない、みたいな感じがあって、キンキさんがあんなに奥深くて面白い関係性になるのも、剛さんのこういう面が要素の一つにあるような気が、ぼんやりします。ある種、待てる、というか、耐えられる、というか。煩わしさを楽しめるところがある方だよなー、って感じて。
そして、そこら辺が、剛さんに対して、たまに、女性っぽい感性を感じる理由の一つな気もします。

剛さんの女性っぽさって、変な可愛さというよりは、こういう感じの所なんですよねー、私にとっては。
剛さんの、男性らしさ、女性らしさっていうのは、本当に面白いな、って思います。どちらも色濃くて、だからこそ、あれだけ沢山の面がおありなんでしょうねー。

・恋にも愛にも染まるような赤
これがまたもう、剛さんの曲はイントロから好み過ぎて!なんですかねー、イントロから凄くワクワクする曲が多すぎて!!
そして、やっぱりこの曲はかっこいい。Mステが凄く良かったので、曲を聴くたびに思い出します。衣装から歌い方から何から、世界観が丸ごと凄く好きでした!剛さん御自身の色がきっちりと鮮やかで、くっきりしてらっしゃるからこそ、あの世界観が成り立つんだよなあ、って思うと、本当に、剛さん好きだー!って思います。独特の考え方、感性、色、音感、歌声、リズム感の良さとか、1つ1つ上げていけば剛さんの魅力は数えきれないほどあると思うんですけど、結局は、剛さんが剛さんであることそれ自体が、何よりの魅力になるあたり、それこそ「アイドル」で、天性のアイドルさんでもあるんだろうなあ、って思います。
それから、「後頭部に 稲妻 咲き誇る 淡い揺れを 囁き合おう」っていう歌詞が本当に好みで。
剛さんの歌詞は、読んでいると、美しい詩を読んでいるような気持ちになるときがあって、美しい歌声とこの歌詞、ってもう贅沢の極みだな!って感動することがあります。
何より、剛さんらしいんですよね。感性が最優先されているような言葉の選ばれかたが。

あと、「恋詩を綴る その文で愛鶴を折る」→「風を捉えて〜」の流れも、剛さんらしくて好きです。恋→愛、という変化、恋詩を綴った紙→折鶴→鶴が風を捉えて飛んでいく、という変化。可愛らしさもありながら、祈りを込める、という意味を持ちやすい折鶴、その鶴が風を捉える、という無理のない、流れのある場面変換で生まれる自由な色。凄く好きです。

・Heart Disc
最初の感想がこればっかりになっちゃうんですけど、この曲も凄く好きです。改めて、剛さんは本当に歌が上手い方なんだな、ってしみじみと感じました。この曲は、夕方になると、ふと聴きたくなります。
こういう曲はまさに、剛さんに歌ってほしい、という系統で、今回、この曲が入っていて凄く嬉しかったです。
全体として曲調が割と明るくて、その明るさに乗せて、剛さんの、今や過去を慈しむような気持ちが溶かし込まれた歌詞が、剛さんの声で未来へ向けて歌われる、という感じ。ああ、剛さんの、時間に対する感覚や、限りある命を生きている、という感覚、凄く好きだな、と思いました。

曲から受ける印象としては、「きみがいま」とか「瞬き」とか、ああいう路線の曲の系統を引き継いでいる曲であるようにも感じます。今回は、より生活することに引き寄せられている歌詞で、それがまたグッとくるんですけど、剛さんの、偶にびっくりするくらいの純粋なあたたかさが、よく伝わってくるように思いました。「ひとである以上 永遠などないよと知っていたつもりでも」という冷静さ、そこからの「小さくなったキミを包むと 奇跡を信じていたいね」と歌う切なさ。ここら辺の歌詞は、亡くなったことを知って聴いていたからかもしれませんけど、剛さんが亡くされたペットの子のことをふと思いました。そういう、しみじみとした切なさがあるような気がして。

この曲は、剛さんが色んな切なさや哀しさを受け止めながら、色んな人や動物や物や、沢山を心を込めて愛してこられたことがにじみ出ているようで、聴いていると改めて、剛さんは稀有な人だな、って感じます。

それから、剛さんは、エキセントリックに見られることが多いような気がしますが、その実、凄くシビアで現実的なタイプの方だよなあ、って感じることが多くて、だからこそ好きなんだと思うんですけど、この曲は、剛さんのそういう一面もよく表れているような気もします。「忘れてしまう」以降の歌詞は特に。
割り切って乾いてしまうことが出来るときと出来ないときの両方が剛さんにはおありなように見えるんですけど、出来ない(ように見える)時は、より繊細な切なさが強まるな、って感じます。この曲は、そちらをより強く感じるような。

割り切れるときの強さも凄く好きですけどね!剛さんの割り切り方、凄く好きなんですよねー。これも今度書きたいなと思うんですけど。

そして、いつも、剛さんはどこか死を想ってるというか、死を想うことで生を想い、生を想うことで死を想う、みたいなところがおありな気がして、それを続けられる、あるいは続けざるを得ない、って、物凄くしんどいだろうな、ってぼんやりと思います。分からないんですけどね、剛さんにとってはそれが当たり前なのかもしれないんですけど、そういうことを見続けられる人って少ないように思います。愛することといずれ死を迎えること、今生きていること、そういう諸々が、剛さんの中では、地続きに近いように感じて、剛さんのこういう面に触れるたびに、なんとなく、「メメント・モリ」という言葉を思い出します。死を想え。実践できる人は少ないと思うんですけど、剛さんは、これが自然と出来てしまう稀有なタイプの方なんじゃないかな、って思います。作品に触れると特に。

・FUNKがしたいんだ どしても
これは!とにかく!音が楽しくて!!
この曲も凄く好きです。音の上がり下がりが本当に楽しい。
「FUNKは面倒 でも好きよ」っていう歌詞も好きでした。私は未だに、自分がFUNKを掴めているとは全然思えなくて、音楽は好みか好みでないか、というだけでしかないんですけど(笑)、剛さんがこの音楽が好きなのは分かるような気がします。
分かりやすいものでは無いこと、意味が漠然としていること、それはある意味、自由でもあり、難しくもあり、それがまた魅力なんだろうと思いますし、音楽自体の、正確なリズム感が求められる性質も、抜群のリズム感をお持ちの剛さんには、やっていて凄く気持ち良い音楽なんじゃないかと思います。それから、反復を多用することも、強い気持ちを伝えたい、という剛さんに合ってらっしゃるような。

そして、剛さんは多分、面倒なものにこそ愛情を感じるタイプの方であるように見えるんですよねー。「歯痒くて嫌いじゃない」にも通じますけど、面倒なものの、その面倒さを含めて慈しむことが、人にしろ音楽にしろお好きなような。そういうところが、剛さんの美しさの一つだよなあ、って個人的には感じます。面倒なものを疎むのではなく、受け入れようとされる感じ。そして、それは、ちょっと自分の感情を犠牲にすることにも繋がる気がして、そういうところも剛さんっぽいなと思います。

・人類の此処
リズムからして色っぽくて良いですね。サビ直前の音の流れがまた色っぽい。
そもそも、人類をぼく、と読ませる大胆さが凄いですよね。流石剛さん。

この曲は、「12の羅列を針が右へと円く喘いでいる」がまず好きです。時計からこの表現が出てくるあたりに、「剛さんのこの感覚が好きなんだよなあー!」って思います。ここでもう、曲の雰囲気が確定する感じがありました、私にとっては。円く、均等の感覚で移ろいでいく、ゆるやかに変化していく時間。その密やかな喘ぎを把握している、意識しているところから始まる、っていうあたりが、強烈に色っぽい。そこから「あなた」に転じて、そのあなたは、「日々の嘆きを気づかないふり」。

この曲にも、「嘘」が溶かし込まれているんですよね。剛さんは本当に、嘘、罪、そういうものが愛情の根っこにどこか潜んでいて、その薄暗い感じが、角度を変えると乾いた色気にもなる、というように聴こえることがある気がします。この曲は、まさにそんな感じのイメージです。私は、剛さんの、どこかシビアさを捨てきれない感じが凄く好きなので、この曲も凄く好きです。単純に、この歌詞を、剛さんのこの柔らかくて高めの歌声で歌われると、倒錯的で良い、好みだっていうのもあるんですけど(笑)

・魂サイダー
これも好きです!
社会に対する系の曲ですよね、剛さんのこの系統の曲も凄く好きです。
社会に対して真っ直ぐ、半分批判的な、警告的な歌詞を書くことが出来るのって、やっぱりエネルギーがある人なんだと思うんですよね。しかも、、剛さんは、こういう曲を書く人の中でも、かなりストレートな気がします。ちょっと斜めからとか、皮肉るスタンスとか、そういう歌詞は沢山ありますけど、剛さんのこの系統って、なんですかね、心根がストレートというか、真っ直ぐな気持ちで批判してるというか。凄く好きです。

この曲は、スピード感があって、歌詞も、そのスピード感に見合った未来を想像していて、凄く面白いなと思います。
機械(この曲ではAI)や、技術革新の果ての未来を歌う剛さんって、やっぱり面白いな、って思うんですよね。
「Family」も火星へ行く、っていうフレーズが出ましたけど、火星移住計画って昔から言われてることですし、これまでの歴史を見ても、将来、どうなってもおかしくないと思うんですけど、それを歌の歌詞に出来る柔軟さ、凄いよなあ、って思います。一気に歌の世界の枠が広がる感じ。

この曲の、「死んだあとにでも架空として生き返ることが可能になるでしょう」も面白いな、って思いました。これは本当に、いずれ近いことが出来るようになっちゃう気もしますよねー。需要もありそうし。そして、それに自分自身の名前は付けず、「モドルコトガミライ」と名付けてほしい、って続くっていうなあ。
その架空は、決して自分自身ではないんですよね。「生き返って」も。それに対して、「モドルコトガミライ」と名付けてほしい、っていうところに、それこそ偶像という意味でのアイドルであり続ける、ある種の記号になる、っていう印象を受けて、なんとも言えない気持ちになりました。もう20年以上アイドルさんやってらっしゃるんだよなあ、みたいな。

「僕らが想像できることはやがてくる」とか、やっぱり、この急激に技術革新が進んできているのを実感している世代だからこその歌詞でもあるような気がします。携帯電話、とかもそのうち死語になりそうな勢いだし、ここ数十年のめまぐるしさは凄まじいですもんねー。

それから、「考えないをかんがえろ」も好きです。考えないようにしていることを考えろ、なのか、考えない、という行為を選択していることについて考えろ、なのか。どちらにせよ、私自身、多分、この感覚がわりと強めなんだと思うんですよね。考えろ、考えろ、っていう。

そもそも、「魂サイダー」っていう響きも好きなんですよねー。魂という重たい言葉と、爽やかではじけるようなイメージのあるサイダ—という組み合わせ。それを飲んで歴史や未来を勘ぐれ、って本当に、剛さんの発想の豊かさと、感覚的な捉え方の秀でかたは凄いな、と思います。型に嵌らないですよね、本当に!それでいて、炭酸の刺激と、考えろ、という刺激の関連性がハッキリしていて、言われてみるとしっくりもくる楽しさ。

勢いもあって、凄く好きです。

・心眼接吻
この曲も本当に、歌詞も曲もリズムもとっっっても好きです!
「Everybody is a star」は多分、スライの曲ですよね?
あれを聴いて「夕日が染みて苦」かあ。剛さんは本当に、信じたい、信じられない、でも信じたい、という中で生きてこられた人ですよね。そこで、頑なに「信じたくなんかない」とか「信じない」とか言い続けずに、「でも信じたい」って揺らいで、そして信じられるように自分でしていった(勿論、沢山の良い方との御縁もあったと思うんですけど、それだけでは、意固地になった人はずっとそのままだと思うので)ところが、剛さんの芯の強さだよなあ、って思います。
そして、剛さんの、根の健やかさというか、素直さや美しさも、そこにもあるんだろうな、って感じます。
音と歌詞のハマり方もこの曲、凄く良いんですよねー。聴いてて、本当に楽しい。
全体的に、割と等身大で、それでいて挑むつもりで前を見据えるようで、ああ、剛さんだなあ、って思います。

そして、やっぱり好きなのが
「ならば少しも出るなって言いたい僕と だったら出過ぎろって言いたい僕が見惚れ合う」ですよね!
単純に、歌詞としても凄く面白くて、絵的にも印象的だし、剛さんらしくて、「剛さん好きだ・・・!この感覚!!」って思います。

「ならば少しも出るなって言いたい僕」っていうこの冷たさ一歩手前くらいのシビアさと、「だったら出過ぎろって言いたい僕」っていう挑みかたをする強さ、どっちも剛さんの一面ですよね。

そして、その二人が見惚れ合う、って書けるのもまた、剛さんらしい。剛さんには、自分の価値に対する卑屈さが無いように思うんですよね。どうせ自分は、みたいな考え方をしないというか。だからこそ、こういう単語を歌詞に出来るんじゃないかなと思います。

そして、ここでこういう、自分同士が見惚れ合う、っていう言葉を出せる辺りが、剛さんの天性のアイドル性の証拠でもあるし、人を惹きつける理由の一つでもあるんじゃないかなあ、って思います。自分の価値に対する卑屈さが無い、っていうのは、やっぱり大きな武器だと思うんですよね。

どうしても、自分なんて、っていうのが出てしまう人が多いと思うんですけど、剛さんの考え方にはそれがない。若い、というか幼いころから、極度に求められ続けた人ならではだし、それこそ、愛されて、その愛を受け止めようとしてこられた方だからこその感覚なんじゃないかなあ、って思います。
剛さんの場合は、その感覚が他人に対しても結構あるように見えて、それがまた魅力的なんですよねー。私にとっては。
相手の、あるいは他人の価値に対しても、こう、大きく捉えてくださるというか。だからこそ、凄く近しい人は想いが強すぎて大変そうな面もありますけど(光一さんとか・・・(笑)でも、光一さんは難なく受け止められてらっしゃいそうで、流石相方さん、って思います(笑))。

そして、もう一つ、「あなた生きている意味を問いたい」も凄く好きです。ハムレットを観に行ったとき、「人間とはなんだ」っていう問いが強烈に印象的だったんですけど、剛さんからの「あなた生きている意味を問いたい」も凄く強烈でした。似た感覚で。

やっぱり、剛さんがああいう、御本人自身が、生きている意味、生きていく意味を突き詰めようとされたがるというか、真正面から、生きているということに向き合おうとされる方だからこそ、歌詞の意味が鮮明になるというか。

単純に、誰かに「貴方が生きている意味を問いたい」って言われるって、それだけで凄く強烈ですけどね!
でも、問われたいことでもあるな、と思います。自分でも問いたい。人間とはなんだ、あるいは、自分が生きている意味とはなんだ、って、問いながら生きていきたいんだろうと思います。でも、意外と、こういう、ある意味きついことを問われる機会ってなかなか無いから、このフレーズが凄く好きなんだろうと思います。それがまた、このメロディに乗せられる良さ。

この曲は、剛さんは、社会に流されたくない、求められる自分像に流されたくない、っていう強さがぶれないな、っていうことを再確認出来る曲でもあるな、って思います。剛さんは器用なところも優しいところも沢山おありだから、多分、流されてあげられてしまうことも出来るんじゃないかな、って思うんですよね。だからこそ、そうしない、っていう強い意志が必要なんじゃないかな、ってぼんやり思うんですけど、そういう、時代やら社会やら世間やら身近な人やら、そういうものに、無暗に、分からないまま流されたくない、っていう感覚も、剛さんの今までの経緯が色濃く出ているようで、興味深いな、って思いますし、そういうところも凄く好きだな、って思います。

・いま あなたと生きてる
これは本当に、5年後、10年後も聴かせてもらえたら良いな、って思える曲だな、って感じます。
それくらい長い時間をかけて、剛さん御自身でもっともっと育てていけるような曲なんじゃないかなあ、って感じるくらい、普遍性があって、柔らかくて、優しさの中に、剛さんらしい、真っ直ぐな厳しさもあって、とっても好きです。
以前も書きましたけど、なんとなく美空ひばりさんを思い出すんですよねー。ひばりさんにも歌ってほしい、って思えるくらい、大きくて、包み込むようで、それでいてシンプルで、ただただ、良い曲だな、って思える。
剛さんの活動を追っていると、本当に、どんどん変化していかれて、それがとっても楽しくて、興味深くて、「今」だからこそ、という醍醐味があって良いな、と思います。5年前の剛さんでもなく、5年後の剛さんでもなく、今の剛さんだからこそ、という歌詞、曲、世界観が、その時その時であるからこそ、作品に触れるたび、新鮮で。
この曲も、ああ、きっと今だからこその曲なんだろうなあ、って感じます。
少し目を潤ませているような歌詞と、女性言葉と、繊細さと。これも、剛さんらしさがありながら、それでいて、以前よりもより、寂しさや切なさを受け入れる色が強くなっているようで、それがまた少し儚くて。
剛さんだなあ、って思います。
本当に、剛さんは、歳を重ねても感性が鈍らないというか、痛みや哀しみや苦しみに鈍感になられなくて、御本人は辛い面も沢山あるんでしょうけど、強さを身に付けられつつも、そういう繊細さを失われないところが、ファンとしてはありがたいな、って思ってしまいます。
そんなことをぼんやりと考えながら、いつまでも聴けるような曲で、特に、夜、一人でぼんやり聴いて癒されるんですよねー。
秋の夜長に、この曲も良いな、って思いますし、出来れば、今後も定期的に歌っていただけたら良いなあ、って思います。
アルバムを通しても思いましたが、剛さんは本当に、今後の作品、活動も楽しみだなあ、って心から思わせてくださるので、ファン冥利に尽きるな、って思います。

アルバム全体を通して、剛さんの抜群のリズム感の良さ、歌声の良さ、歌の上手さ、感性の豊かさが溢れていて、かつ、曲の幅が広くて、本当に楽しくて、それでいて心に沁みて、大事に聴き続けたいな、っていうのが一番の感想です。

アルバムを聴いて、ああ、この人の曲、作品が好きだな、って思えるのが、ファンとして一番幸せなことでもあるんじゃないかな、と思うんですけど、そういう意味でも、本当に幸せでした!曲が好み、歌詞が好み、歌声が好み、っていうそれだけで、ファンでいることになんのストレスも無いので、そういう意味で、良い人のファンになれたなあ、って思います。

剛さんの場合は、その上、+αが沢山ありすぎて困るくらいですからね!(笑)
たまにハッとするほどの気持ちの美しさとか、外見や言動の可愛らしさとか、面白さとか(笑)
普段、面白かったり、繊細だったり、可愛らしかったりが前面に出てるのに、たまにふと凄く美しさを感じる、っていうのは、もう狡いよなあ、って思います。流石アイドルさん、魅力の塊だな!って(笑)

今回は、いつも以上に、色々と深読みとも言えないくらい、ちょっと見当違いなことばかり書き連ねた感想になってるような気がするんですけど、そのぶん、凄く書くのが楽しかったです(笑)
私、なんだかんだで、作品が一番、ああ、剛さんだなあ、って感じられるんですよねー、結局。だから、感想もどうしても、曲そのものだけでなく、自分が剛さんのどこを興味深く思ってるか、みたいなことにもなっちゃって困ります。
これだけ書いても、全然、思ったことを書けてない気がする、し。
文章も変なところが多いと思うので、気が付いたら変更するなり書き足すなりしようかな、と思います。

とにもかくにも、凄く好きなアルバムで嬉しいです!
そして、やっと感想を書きあげられたので、皆様の感想を読ませていただけるのが楽しみです!(笑)
もしもここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございました!