Mアルバム Memories

だいぶ遅くなってしまいましたが、セルフカバーのほうの感想です。
こちらのほうも、感想を書くのが凄く楽しかったです!

・Rocks
凄く好きです!かっこよくて、色気もあって、今のキンキさんの年齢と歌声に合ったアレンジが良くて。
Aアルバムのほうも、あれはあれで尖った歌声で良いなと思うんですけど、この少し気だるげな歌い方も凄く魅力的です。
カバーとして成功しているアレンジだなあ、って思いますし、よく聴いています。特に、「信じられる」辺りの歌い方がお二人とも素晴らしい。

せつない恋に気づいて
これも良いですね。勿論、少年らしい声で歌われるのも、歌詞の世界観をよく表していて良かったですが、こうやって丁寧に歌われると、また沁みます。お二人とも、高音のハモリがまた美しい。そして何より、やっぱりお二人ともお上手になってらっしゃるぶん、単純に聴きやすい。
私、やっぱり初期の曲をあまり聴けないのってそれもあるんですよね。聴きこんだ、という意味では、今のお上手な歌声をのほうが先、という流れだったので、初期の曲は聴きづらく感じることがどうしてもあって。

・このまま手をつないで
やっぱり松本先生の歌詞、馬飼野先生の曲は素晴らしいな、って改めて思いました。
勢いのある若い歌声で歌われるのも勿論、良いですが、私は今のお二人の歌声が凄く好きなので、この柔らかさも良いよなあ、って思います。
安定感がある歌声でこういう歌詞を歌われると、より惹きこまれて。キンキさんは元から歌がお上手でしたけど、やっぱり比べ物にならないくらい、今のほうがお上手だな、って聴き比べると思います。

雨のMelody
これに関しては、激しさと勢いがある原曲とは、全く違う印象の曲になってるなあ、って思います。
刹那的な激しさのある曲が歌詞によく合っている原曲が凄く好きなんですが、今の余裕がある歌声で歌われるのも面白いですね。
前奏が凄く綺麗で好きです。

・もう君以外愛せない
まるで古い映画の音楽のような始まり方が美しい。静かでゆったりしていて、それでいて豊かで、古き良きロマンチックな雰囲気がとっても好きです。
このアレンジがきちんと似合うキンキさんが好きなんだよなあ、って思います。こういうところに、ふと品がありますよね、キンキさんは。一途にかき口説くような切実さがある原曲も良いですけど、今の年齢らしいこのアレンジも凄く良い。

・愛のかたまり
より儚く、より愛深く、より静かに重く、といった感じで、まさに、年月分、より愛を重ねた「愛のかたまり」だな、流石キンキさん、ってグッと来ました。冬の夜、そっと今までを振り返りながら想っているような。
原曲からして既に愛に満ち満ちていたのに、こちらのアレンジだと、更に深く、窒息しそうなほどの愛に満ちていて凄い。
このアレンジだと、最後の人、というか、もう最期の人ですよね。絶対、死ぬまで、なんなら死んでも一緒ですよね。愛が更に進化し、深化していて、キンキさんやっぱり奥深い。
提供曲よりも重く、深く、ちょっとすると怖いくらいの愛を自作曲で歌っちゃうあたりが、キンキさんの凄まじいところですよね。
キンキさん何者・・・!って改めて思いました(笑)

また、Mステスペシャルだったかな、ライブで歌われると余計、重たく、この二人は再び生きて朝を迎えるのか、といった悲壮感一歩手前なくらいの愛に聴こえて、CDより生で歌うほうがより重く深い、ってキンキさん凄すぎる、って思いました。

原曲は、愛を失う不安感だったり、暗さと紙一重なまでの幸せだったりが伝わってきますが、こちらのアレンジだと、どこか、この愛に確信を持っているように聴こえます。ここで言う「失うことを思ってしまう」は、相手の心変わりとか、そういうことではなく、「死が二人を別つ」ことであるように聴こえる。だから、より重いんですかねー。裏切ることを許さない、そんな前提すら用意しない、という感じで。

キンキさんの奥深さに、改めて触れた気がしました。キンキさん大好きです。
そういえば、年末のコンサートだったかな、たまたま感想を見かけたときに、光一さんがこの曲の歌詞を「執念深い内容だから。」っておっしゃってた、と読んで、「めっちゃ分かります、光一さん!」って思いました(笑)
確か、その後、素敵な歌詞ですよね的なこともおっしゃってた、って読んだと思うんですけど、本当、そうなんですよね。このアレンジだと特に、執念深い、といった印象を受ける。

そういうところが好きです。男性二人でここまでの執念深さ(笑)を歌う、ってなかなか無いですもんね!キンキさん素晴らしい。しかもそれが似合う歌声と雰囲気を持ってらっしゃいますもんねー。素晴らしい。

・HAKKA CANDY
もとが英語なんでしたかね、確かに、曲的に、英語で歌われるとしっくりくるな、と感じました。
歌詞も、英語になるとそんなに引っかかりが無くなりますね、心の計算機とか(笑)
曲自体が綺麗だから、とっても聴きやすくて、良い形になってるな、って思います。

・Bonnie Butterfly
このアレンジ、凄く好きです!かっこよくて、これはこれで曲に凄く合ってるな、って思います。
今までは強い思い入れは無く聴いていた曲だったのですが、このアレンジは凄くテンションが上がります。
お二人のこの歌の歌い方にも、このアレンジはよく合っているように思います。

恋涙
剛さんの初っ端の「ねえ」からして素晴らしい。原曲より更に歌声が美しくなっていて驚きます。
美声をこれ以上なく生かしてあって、光一さんの曲の作り方に物凄く感謝したくなります。
それから、光一さんの歌い方が、原曲より歌詞の世界観に馴染んだものになっているように感じました。

全体的には、原曲と雰囲気がそんなに変わらないな、という印象を受けます。
キラキラしていながら、いつも側にある不安を織り交ぜてある、という感じで、キンキさんらしい。
この曲の歌詞も、濃くて重たくて、底のほうに、それこそ執念深いくらいの(笑)愛がありますよね。
それから、愛しの顔が曇った 試練迫りくる合図ね、辺りの、後ろの音が歌詞にあっていて良いですね、幸せな星が潰えて落ちていく音の様で。
死なせない、という切実さは原曲のほうが色濃い気がします。

セルフカバー、私は凄く好きでした。
特に初期の曲のほうは、原曲をそんなに聴きこんでいないのもあると思うんですけど、どれも良い曲で、何より、お二人とも、今のほうがお上手で聴きやすいなと改めて感じました。
勿論、初期は初期で、少年の声で歌われるからこその良さが物凄くありますが、アレンジを変えると、今のお二人の歌声にもよく合っていて、名曲の凄さってこういうことなんだろうなあ、って思います。
これからも聴いていきたいです。