キッチン 吉本ばなな

再読です。
初めて読んだのはずっとずっと前、高校生になってはいたのかな、くらいだと思います。

キッチン (角川文庫)

キッチン (角川文庫)

これも、お風呂で読みました。
久しぶりに読んだら、凄く良かったです。

透明で、素直で。登場人物達が好きになる。
寂しい夜に読みたくなる作品だなと思います。
物凄くあたたかい世界観、という訳ではないんですけど、だからこそ、寂しい夜には良いような気がします。

それから、料理や食べ物の力が伝わってくるようで、そこも良かったです。
私は料理が出てくる作品に弱いので(笑)

母は、「ムーンライト・シャドウ」が凄く好きなんですよね。
こちらも、久しぶりに読んだら、とっても良かったです。
残った人達がどう過ごすか、別に再生の物語、という風には描かれていないように思うんですけど、だからこそ、透明な風が吹いているようで。

ふと再読したくなるのは、やっぱりこれも時期が来る、ということなのかな、って感じました。読んで良かったです。