雪よ林檎の香のごとくふれ

季節外れの歌ですが、今日はふとこれを思い出しました。

いつも通り部活があって、私はまだ行く末が確定せず、もしかしたら後輩と組むことになる可能性を残しつつやってたんですけど、なんとかきっちりやって。
帰ってきて思い出しましたが、今日は両親ともいないので、家に一人になる日でした。

一人で一晩過ごせるのは久しぶりです。
たまにだからかもしれませんけど、心穏やかに過ごせます、一人だと。静かだし。
私はテレビも音楽も基本的にいらないほうなので、ずっと静かです。
風の音と虫の音くらいで。

うちはマンションの九階なので、良い風が入ってくるんですよねー。そこは凄く良いな、って思います。広さとかは特に求めてないんですけど、それなりに高い階に住みたい方かもしれません。虫も少ないんですよね、高い階だと。
一軒家には住んだことがないので、比較はあまり出来ないんですけど、これからも出来れば、一軒家よりはマンションに住みたいな、って思います。

さっきは、いただきものの大きくて美味しい梨を剥いて、なんとなくベランダに出て、灯りを見ながら食べました。
それで、夜だから静かで、自分がさくさくと梨を食べる音だけがして、題にした歌を思い出したんですよね。
「君かえす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」
確か不倫の歌だったような。その割になのか、だからこそなのか、何度か読んでいると、幸福感と罪悪感の狭間、みたいな感じがするような気もします。

で、何となくこの歌を思い出しながら、凄く寂しく、というか、一人だなあ、っていう気持ちになりました。自分自身も今、この歌とは全然違う意味ですけど、罪悪感と幸福感の狭間にいるような気分だから思い出したのかもしれません。

もし今の大学を辞めることになったら、また一人で過ごす時間が多くなるんだろうなあ。一人で過ごす時間が長かったので、寂しさや虚しさは知ってるつもりなんですけど、またあの生活に戻るのか、って思うと少し悲しくはなります。

でも、本当に人恋しくなったら、また何かしら関わろうとするだろうし。それに、結局、私は一人のほうが向いてるタイプなのかな、とも思うし。今、深く関わる子が多いからそう思うのかもしれないんですけど。どうなんだろうなあ。

最近、どこで、誰と、あるいは一人で、どんな風に生活したいかな、って考えます。まだ若いから、望むようにしてはいけないのかな、とかも思うんですけどね。働きに働いた後ならともかく。でも、出来るだけ少人数の人と関わりながら、ひっそりとコツコツと仕事をして、静かに生活出来たらそれだけで良い気もします、今は。もう少しちゃんと考えないとなあ。

そうそう、一人だなんだで思い出しましたけど、部活の特に同期の男の子達と関わると、男の子って凄く純粋でびっくりするくらい優しい生き物でもあるなあ、って驚きます。
ふとした瞬間に、びっくりするくらい繊細な優しさを見せてくれるというか。
そういうことを知る楽しさ、女の子と親密になればなるほど深まる面白さを知る楽しさ、そういうのをこうやって経験させてもらうことは諦めていたので、複雑で、だからこそ面白い関係を若い今、経験させてもらえる、ってありがたいな、って思います。

って最近、似たようなことばっかり書いちゃってる気がしますけど(笑)
離れるだろう、って思うと、色々なことに感謝したくなるものなんでしょうねー。
資料をとりよせないとなあ。自分で検討して、自分でちゃんと責任をとって、誰のせいにもしないですむように、下を向かずに、とにかく生活していきたいなと思います。