我が身一つの秋にはあらねど

結局、下の記事の次の日は時間を作れませんでした。
ちょっとバタバタしてたのと、準備とで。

合宿から帰ってきました!
いやあ、きつくもあり楽しくもあり、でした。
現役の警察官しかも機動隊の先生にも御指導いただいたのですが、体力的にもメニュー的にも、やっぱりきつくて!でも、凄く楽しくもありました。

それから、他大の方とも、他大の後輩の子達とも、結構ガッツリ交流出来て、そちらのほうでも楽しかったです。懇親会ではトランプを配布してもらったんですが、トランプを生み出した人は偉大だな・・・!って思いました(笑)

空気が和やかになるし、なんとなく親密にもなれるし、会話も生まれるし、何だったら笑いも生まれるし。素晴らしい。

それから、食べ物が美味しい施設で良かったです!やっぱりこれは大事ですよね。
お魚も野菜も美味しくてありがたかったなあ。

あと、これはこの前の夏旅行のときにも思ったんですけど、人も大事。旅館や施設の方が感じが良い方だと、その地域の印象まで凄く良くなりますね。

練習や交流自体はかなり楽しんだんですけど、ミーティングはまさに、心乱れました!
連日、寝る前に数時間、幹部ミーティングをして。
後輩に退部したい子が出たので、後期のペアの組み直しをしてたんですよね。

合宿中にある程度の結論を出して、一昨日も4時間くらい粘って、団体のほうも組のほうも決めて発表しました。

まさかの、うちのペアを崩すことにして。
うちだけ全国大会出場が決まっているので、本来は九州大会も武道館での学生大会もこのペアで出たかったんですけどね、物凄く。本当に、このペアで最後まで行きたかったです。が、仕方ないですね。ペアの子とも言ってたんですけど、ベストは無いから、ベターで行くしかない。
この、「どうやってもベストと言える組み合わせは出ないから、もうベターを目指すしかない」っていう言い回しが、私達の代と監督との間で局地的に流行っています(笑)
皆で、ベストはないね、ベターを探すしかないね、って言い合ってたら、結論を報告した監督からもこの言葉を使って御返事が来たという(笑)

結論としては、うちのペアは11月3日の全国大会で解散して、その二週間後の九州大会と、三週間後の武道館での学生大会には、私は同期の男の子と、ペアの子は後輩の女の子と、それぞれ組んで出ることになりました。

どちらの相手も、まあ何というか、なかなか難しい・・・訳じゃないんですけど、そう言われてる子達で、私達が一番、二人の相手としては適任なんですよね、多分。
それぞれ一番、コミュニケーションはとれてる気がするし、割と上手くやっていけるとも思うし。

それから、団体のほうは、今組んでる子と私が男子の団体のほうに入って、男女の団体として出ることになりました。女の子は女の子で団体を作って。どちらも8人しか入れないし、私は団体のほうも凄く好きなので、入れるのはとっても嬉しいです。

が、元の案では(これも私が出してた案なんですけど)、私は入ってなかったんですよねー。一人でも多く大会に出すために、って思って。でも、気持ちとしてはここが一番割り切れませんでした。団体でやるほうが好きじゃない、っていう人や思い入れが無い人もいて、そういう人達が人数の関係や大会に出すため、っていう理由で参加出来て、凄く出たい自分は参加出来ないんだなー、っていうのがやっぱり辛くて。

団体の構成も私とペアの子の二人で作ったので、それはペアの子に全部任せて、私は出ない、っていうので考えてたんですけど、よくよく考えたら、そうすると、自動的にペアの子にリーダーを任せることになるんですよね。それはもう、負担が流石に大きすぎる、っていうのが気になってはいました。でも、あの時点ではそれしか無い状態だったんですよねー。男子二人がもともと、出来れば入りたくない、という人達だったので、そことうちのペアが代わることになっただけで。

出たい人が出れない、あるいは別に出たい訳じゃない人が出れる、ということに関しては、コンサートや舞台のチケットと一緒なのかな、って思いもしたんですよね。
コンサートとか舞台とか、物凄く行きたい、って思ってる人が行けるか、っていうとそうでもない。

ちょっと見ておこうかな、とか、楽しめるか分からないけど行こうかな、っていう人がチケットを取れて、物凄く行きたい、楽しめるだろう可能性が高い、楽しみたい、っていう人が取れない、っていうことは普通にあるし。今回、自分が団体には参加出来ないのも、似たようなものかな、って。

私自身は、チケットに関しては、本当に行きたいか、他に取れない人が出る可能性があっても行きたいと思えるほど強い気持ちがあるか、って自分に問いかけて申し込む、無駄に重たい系の申し込み方をしてしまうほうなのですが(笑)、本来、きっともっと気軽に申し込むものだろうとも思います。
それでファンが増えるなら、やる側の方の為にもなりますし。

何となく話が逸れるので戻すと(笑)、凄く出たいから出れる、ってものじゃない、特に部活の大会なんかは、って思おうとしてて。今は幹部で、部の為に一番良いことを考えないといけないし。

でも、やっぱりどうしても悲しくて、合宿終わり、泣きながら帰ってきたんですよね。
仕方ない、って納得してるつもりでも、団体だけでもやりたかった、っていう気持ちもあったし、組のほうを解散しないといけない、っていうのも、納得したつもりではいても、あんまりにも悲しくて。帰り道でやっと実感が湧きだしたというか。

まあ、これも私達ペアで話し合って、無謀だけどこれもありだよね、っていうことで全体に対して出した案だったんですけど、うちは他のペアと違って1年生で初めての大会に一緒に出てからずっと、最後の大会は組みたいね、って言っていたので、やっぱり無念です。

今日も、ペアの子が少しだけ泣いてしまってました。私の顔を見ると、ってなっちゃうらしくて。二人の時に少しだけなんですけどね。そこまで想ってもらえるのも嬉しいですし、私も同じ気持ちなんですけど、二人で納得して決めたことだし、理由は色々あったし。

他のペアも言い出してはくれてたんですけど、うちは割とそれぞれ違う路線で押しが強い二人なので(笑)、ちょっと言った、とりあえず言った、くらいだと他の人達は私達に負けてしまうんですよね。
色々な案を二人で考慮した結果、言い出したので、それはこうだよ、これはこうだよ、って言えてしまって。

それで、私達二人が説き伏せた、みたいな形になっちゃいそうでしたけど、一昨日のミーティングでは、そんなことは一切ない、本当は私達だって誰かに「うちがやるから」って説き伏せてもらいたい、って言っちゃいました。

ペアの子は本当に天使のように真っ直ぐで優しいタイプの人でもあるので、彼女がいたら多分、言わなかったんですけど、彼女は途中で用事があって帰っていたので、ちょっと思わず言ってしまって。久しぶりに相手を論破する系の感じを出してしまって、後で落ち込みました・・・。
自分は割とそれが出来るタイプだからこそ、気を付けてるつもりなんですけど。

今回は、疲れてたし、こちらも本当に苦渋の決断で、色々仕方ない、って割り切ろうとしながら、だったので、言わないつもりでいたことを言ってしまって。
他のペアの子達は、うちのペアを崩すのはしのびない、って言ってはくれてたんですけど、じゃあ他にどうする、っていう具体的な他の案が出るわけでなし、うちほど強力に、理由もあげて「うちを崩そう」と言い出すわけでなし、だったんですよね。

それが、もう発表しないと、っていう日に「うちも出来るは出来るよ」みたいな感じで言うだけ言ってごちゃごちゃされても、という気持ちにどうしてもなっちゃって。
うちのペアは何度も話し合って、最後までやりたい、っていう凄く強い気持ちがあっても、仕方ないね、ここを解散するしかなさそうだしね、って決意したので、そんな「うちでもいい」くらいの気持ちでなんとなく言い出されても、そんな簡単なものじゃないでしょ、って思っちゃうんですよねー。

あとで後悔するでしょ、そんな軽い気持ちだったら、みたいな感情に、どうしてもなってしまって。心配になるというか、信じられないというか。

「メーリスとかラインとか見てもらったら分かると思うけど、うちは早くから、色々案は出したし、うちのペアを崩す案も出してた、それは皆知ってた、それを今更、っていう気持ちに正直なる。皆が二人ともっと仲が良かったりなんだりでいてくれれば考えたけど、そうだと言えるのか?分からない、って言ってたでしょ」みたいな、今までの経緯という証拠を出す、っていう一番キツい追い詰め方をしちゃって、眠る前は割と本気で後悔しました。
いやあ、駄目ですね、ため込むと。
それでも、同期の子達に対しては愛情があるので、言いたいことの3割くらいで止めましたけど!でも、3割でも皆、ああ・・・↓↓みたいな押され方をしていたので、「ごめんー!事実だからこそ言っちゃいけないことを言ってしまった!的確に追い込みすぎたか!」って落ち込みました。

が、あそこで形だけの、って言ったら失礼か、恐らくまとまらないだろう話を続けてたら、今度は後輩達に発表できなくて損させることになる、と思うと、ここらでもう区切りたい、って思っちゃって。

それから、色々考えて、多分、一番、最後の大会はこのペアで、って強い気持ちでいながらも言い出して、苦い気持ちを噛みしめながら自分達の案を強力に推した私達二人の気持ちも汲んでほしい、って思っちゃって。

うちは早くから真剣に考えてたし話し合ったし、案も出してた。他の女の子たちはどうなの?っていうのをぶつけたくなっちゃったというか。それで「ごめん、そうだった」って気が付いてくれたんですけど、まあ言わなくても良かったのかなー、いやでも流石に言っときたかったかなー、とか色々と思ってみたり。

団体のほうもなあ・・・。こちらは逆に、私が構成作るほど団体に思い入れがある、っていうのを知ってる皆が私の我儘を通させてくれたようなものなんですよねー、多分。分かんないですけど。これに関しても、こう決めた理由は色々あったし。いやあ、でもどうなんだろうな、ベストは無い、っていうのは本当だな、って思います。ベターらしきものを探すしかない。男子6人、女子2人なので、どっちにしろ大変だと思いますけどね、そちらに入るのも。

でも、男子のスピードや力強さについていけるように頑張る、っていうのも最後に、凄くやりがいがあるというか、良いなとも思います。
頑張ります。折角、やらせてもらえるのなら。

今回のことでは、しみじみと、早く考えて行動する、って大事なんだろうなあ、って思います。
私達二人はたまたま、二人とも色々心配して自分で動くこと、話し合うこと、案を出し合うこと、問題を早く解決しようとすること、とかっていう点で感覚が似てる二人なんですよね。かなり早く動き出すというか。だから、他の子をそういう意味ではどうこう言っちゃいけなかったかなー、とも思います。
うちが早くやれるタイプなだけで、他の子達くらいが普通な気もするし。まあでも、後輩が居て人の上に立たないといけない立場ならうちくらいのほうが普通なのかなー。

一応、フォローはして、それなりに雰囲気も悪くならずにやれた(と思う)んですけど、自分の中では、言わないほうが良かったかなー、って落ち込みます。これに関しては。
まあ、言ってしまったものは仕方ないし、100%後悔してるか、って言われるとそうでもないんですけどね!

改めて、私はやっぱり、もしかしたら怖い女なのかもしれない、って思いました。
同期からも、「普段怒らず何でも許してくれる人のほうが怖いなって思った(笑)」って言われました。そうなんだろうなー。私は多分、ラインがあるタイプなんですよね。ここまでは何でも許す、だがこのラインから先は一切許さない、みたいな。相手からすると一番、嫌な気がします。そのラインどこにあるの?!ってなりそうだもんなあ、逆の立場なら。

ミーティング後、中秋の名月を眺めながら帰ってきて、しみじみと、
「月みれば千々にものこそ悲しけれ 我が身一つの秋にはあらねど」を思い出しました。
この歌好きなんですよね、千という大きな数と一という我が身を上手く対にして使ってあるのも良いし、私一人のために来た秋じゃないのは分かってるんだけどね・・・、みたいな感覚も好きです。

色々と、悲しくもあり、疲れもし、だったからか、ふと思い出したんですよね、最近、百人一首には触れてないのになあ、って不思議でした。こうやってギリギリのところで濃いやりとりをする経験が出来るのも、幸せなんだろうなとも思うんですけどね。
誰かに対して苛立つだとか、次から次へと色々ある後輩や同期に対して、もういい加減にしいよ本当に!みたいな気持ちに一瞬だけなるだとか、そういう生々しい感情を持つ機会って、私はあんまり無かったので。
誰かが何かしてしまうことや、あるいは逆にしないことに対して怒りに近い感情を持つ、っていうこともほぼ無いし。
そうか、こういうことなんだなあ、って面白い、って思う部分も少しあるんですよねー。
とりあえずあと3ヶ月、全力で駆け抜けようと思います。
特に、全国大会は。全国だけは、集中して、悔いが残らないように頑張りたいです。他は色々難しくても。
怪我なく、頑張れますように。