ゆっくりと飲み込んで

14日から今日までは、祖父母の家に泊まってきました。
就職した従兄が久しぶりに埼玉から帰ってきたので、皆で集まって、ご飯を食べて。
久しぶりだったので、とりあえず顔を出せて良かったです。

一昨日は、肉団子を作ったり、近くのスーパーに買い物に行って祖父母の為に重たいものを買ったり、翌日、仕事で朝6時には祖父母の家を出る両親の為におにぎりを作ったりもしました。

それから、昨日は、従兄たちと博物館に行って、お昼ご飯を一緒に食べました。戦国にはそこまで興味が無いので、戦国系の展示はほとんど初めて見たと思うんですが、やっぱり絵にも躍動感があって、面白かったです。昔より、絵が好きになってきました。こう、昔よりは、絵から想像できるようになってきたというか、生き生きとして感じられるようになってきて。刀や槍も多かったんですけど、刀を入れて贈るための箱が美しくて良かったです。

そして、昨日は、祖父母の家に私だけが泊まりました。なので、3人だけで過ごして。そうそう、ニラ玉を作って、と言われたので、作ってみました。二人も食べてくれたので良かったです。私は、自分で作るとどうしても味が薄くなってしまうみたいなんですよねー。自分には丁度良いんですけど、人からすると薄いみたいです。今回も私好みな味だったので、二人には薄かった気がするんですけど。祖母の言うニラ玉は、ニラが結構小さく切られていて、かつ、炒り卵だったので、びっくりしました。が、作って食べてみると美味しかったです。

祖母の家は割と早めに夕飯を食べるので、昨日も確か17時半過ぎから食べて。その時に色々と話をしたのですが、これがまあ、きつかったです。久しぶりに。

私の祖父は、私と血が繋がってることが不思議なくらい(笑)おおらかで素直で笑顔が素敵な、可愛いじいさんなんですよね。ちょっと、いや、かなりマイペースなところが困ったとこではあるんですけど(笑)旅先で急にふらっといなくなったと思ったら、そこの地元の人とおしゃべりしてることなんてざら、みたいなタイプです。

そんな祖父ですが、普段はそれでも凄くおしゃべり、という訳ではなくてお酒が入ると楽しそうに話してくれます。昨日も、いつものように、私がいるとお酒が美味しいから飲みすぎてしまう、と言いながら嬉しそうにお酒を飲んでくれて、とても嬉しかったのですが、私が部活に入って良かった、って凄く言ってくれて。祖母によると、もう本当にしょっちゅう言ってるらしいんですけど。

私が中学、高校の頃は特に、学校にも行けないのにニコニコしてちゃいけないよなあ、っていう気持ちだった、っていうのもあって、やっぱり落ち込んで見えたみたいなんですね。祖父母の前では気を付けていたつもりだったんですけど、とても不安定な時期だったのもあって。なので、「あの頃は、あんたがしゅんとしとって、じいちゃんもしゅんとしたとよ。やっぱりあんたがしゅんとしとうと、じいちゃんも一緒にしゅんとしてしまってね」って言っていて。間髪入れずに祖母に「一緒にしゅんとしてどうするね、立ち直らせんと」って言われてましたけど(笑)、可愛いじいちゃんだなあ、って改めて思うのと同時に、本当に申し訳なくなりました。

祖母は、両親に迷惑をかけてはいけないんだからしっかりしろ、系のことを私に色々と言うタイプの人で、それは今も変わりません。母は、あんたのせいだ、あんたの育て方が悪かったせいだ、って言われなくて助かったらしいですけど(不登校の子の母親って、義母に責められることが多いんですよね)、私はその分、うん、ごめん、頑張る、って言いながら、帰ろうかな、でも帰っても辛いだけだし、じいちゃんは泊まると喜んでくれるしな、って思っていた覚えがあります。

今回も、母が疲れて見えるからちゃんとしなさい、的なことを祖母に言われて、ありがたいなと思いつつ、ごめん、私のせいだわ、と思いつつ、でした。こういうことを言われることもきっと必要なんだと思うんですよね。物凄く参りますけど。そもそも、祖母は言いたいことは言わないと気が済まない人で、割とグサッとくることをパッと言われることが多いです。今回で言うと、お土産は本当に無駄だし、腐るだけだから、もう買ってくるな、とか。今までも結構、どこかに行くとお土産を買っていってたので、何度も凄く嫌そうに「無駄やけん」と言われると、やっぱり悲しくなってみたりもして。
というか、そもそも、小さい頃から思ってたんですけど、多分、祖母は私のこと、そんなに好きでもなさそうな気がするんですよね。従兄たちに比べると余計。まあ、そこはやっぱり祖母は男の子の孫を、祖父は女の子の孫を可愛がるものなんだろうな、と思います。祖父も従兄たちには、私に対してよりは厳しいですし。母方もそんな感じです。どちらの祖父も感情、特に愛情表現が素直で優しいタイプの人だ、っていうのもあるんでしょうけど。

もう84歳にもなる祖父を、3,4年前まで悲しませていた、っていうのも、あまり表に出さないでくれていたけど、やっぱりそうなんだな、って本当に心苦しいですし、今も、騙しているようなものなので、とっても申し訳ないです。
祖父は、私が部活に入って、今度は全国大会にも出るようになって、上手くいってる、と思ってくれてるからこそ、ああやって喜んで、良かった、良かった、って言ってくれるんですよね。部活は社会に順応できるから、とも言ってくれていたけど、私は学校には未だに順応出来てる、とは言い切れないし、実際、割と大半のことが上手くはいっていないし。万が一のことがあって、またがっかりさせてしまったら、と思うと、今から気が重いです。
出来るだけ、そんなことは無いようにしないといけない、って改めて思いました。もう本当に嬉しそうな、良い笑顔だったので。

精神的にも肉体的にも強くなれる、というのが部活だと祖父は思っていて、私も、以前よりはどちらも少しはマシになったと思いますけど、思ったほどじゃないんですよね。一番、克服したかったことが出来ていなくて。他に出来ることが増えはしたんですけど。
もうなーんか、久しぶりに、飲み込みきれないものが来たな!って思います。申し訳なさと焦りと悲しさと、とりあえずは喜んでもらえている嬉しさと、後々、上げて落とすみたいなことにならないか、っていう不安と怖さと。ごちゃごちゃです。とりあえず、「精神的に元気になってくれたのが本当に嬉しい」って言ってくれているので、祖父の前では、出来るだけ元気にしていようと思います。今回のことは、ゆっくりと噛み砕いて、そしてゆっくりと飲み込んで、ちゃんといつも意識しておけるようにしたいです。

そうそう、今回は、祖父と話をしていて、懐かしいことを思い出しました。祖父母の家にはレコードが私が小さい頃まではレコードが沢山あって、祖父はよくサックスの曲をかけてお酒を飲んでたそうです。それが好きだったそうで。私が小さい頃は、まだ機械がギリギリ生きてたんだったかなあ。壊れちゃってからはそのままだったらしくて、確か、あっさりキッパリしてる祖母がレコードも捨てた、って聞いたような気がしますけど。
祖母も歌が上手い人なんですよねー。何かの大会でも何とか賞をもらった、って聞いたような。今度聞いてみよう。

私は祖父母の家に行くたびに、合わないのか、冬も夏も寒いからか、どうしても体調を崩してしまって、今回も久しぶりに体調を崩したんですけど、それでも、祖父がほんっとに喜んでくれたので、やっぱり泊まって良かったです。色々と、ちゃんと言ってもらったし。
きちんと抱えて頑張ります。