shamanippon -ロイノチノイ-

海外に行きたい。もしくは、奈良か京都でも良い。
って思わず逃亡願望を抱くぐらい、今月は忙しかったです。大学に入ってから一番だった気がします。
丸一日の休みも無かったし、部活だけでなく、2年ぶりに会った友達だとか、ゼミだとか、ボランティア系だとか、色々重なって刺激も多くて。
メール中毒者にでもなったのか、っていうくらい、通学中は先輩方にメールしたり、色々打ち合わせしたりで、電車に乗ってるときですらゆっくり出来なかったので、久しぶりに夕方から時間が出来た今日も、なかなかリラックスできないというか、緊張が抜けなかった気がします。
気を付けてリラックス出来る時間があるときは、きちんと力を抜けるようにならないとなあ。
5月は、少しゆっくり生活していきたいです。6月の大会に向けて、集中しつつ。

剛さんのアルバム、いつの話をしてるんだ、ってくらい、発売から時間が経ってしまいましたが、今日、やっと時間が出来たので、感想を上げてしまおうと思います!
雑誌も全然読めていないので、多分、理解出来ていなくて見当違いなことばかりな上に、いつも以上に、思い込みと偏見に満ちてますが、その分、感想を書くのがとっても楽しかったです(笑)

・I gotta take you shamanippon
シャーマニッポン系アルバムの前作と今作は、一曲目が素晴らしかったです!勢いがあって、ワクワクさせられて、なんというか、「前のめりで聴く気になる」一曲目を持ってこられたなあ!って思いました。シャーマニッポン、っていう、改めて意識すると未だに若干、身構えざるを得ないような(笑)コンセプトにも関わらず、一曲目が良すぎて、どうでも良いから聴きたい、これは聴きたい、楽しい、っていう気持ちにさせられました。異常にテンションを上げられるというか。始まり方も良ければ、一直線で、ストレートな繰り返しも良いし、緩急のメリハリも、音の楽しさも凄く好きですけど、何より、やっぱり剛さんの歌声の色っぽさですよねー。剛さんには色気という才能がある。

・縁-groovin'
剛さんの声の伸びやかさが一段と増してるなあ、ってとりあえず感じました。
そして、剛さんのこの、自分の理想への想い、しかも、多分、感覚的な理想への想いの強さも凄い。
なんかこう、最近、剛さんが自分のくにを作りたい、と思われるのに、何となく納得できるような気がするんですよねー。
剛さんなら、そう思われそう。理想の塊のような場所、あるいは、そういう空間、を作られたいのかなー、っていう。
剛さんって、なんであんなに、1から100まで剛さんなんだろうなあ。そんな剛さんが、光一さんとは一つの単位になれる、っていう面白さ。
私は、剛さんの要求型命令形の歌詞が大好きなので、ところどころ、歌詞がツボでした。魂と身体で愛に鳴れ、とか。剛さんの要求は常に激しい。

・Clap Your Mind
これもやっぱり好きです。剛さんが作る曲は、初めて聴くときは、次、こうなるのか!ここに行くのか!っていう驚き込みの楽しさがあって、何度か聴くと、そこからは、確かに、こう行かれると気持ち良いな!って思わされることが多いんですよねー。ここからこう流れて、ここへ行くのか、っていう予想がつかない面白さが、剛さんご自身と似てらっしゃって、音は人を表すものなのかなあ、って面白いです(笑)
そして、やっぱり剛さんの歌声が色っぽい。改めて、というか、今更なんですけど、歌が本当にお上手ですよねー、剛さんは。

・welcome to shamanippon-INISHIE groove
これは私、アルバムのアレンジのほうが、よりかっこよくて好きでした!!
鋭さも加わって。めっちゃ好みだな!!って思わされます。こういう音をかっこいい、と思われるの、分かるな!って共感できるというか。
結局、好み、って、その人が「かっこいい」と思うものと、自分が「かっこいい」って思うものがたまたま重なる、っていう場合が多いんじゃないかなー、って最近、感じます。どんなに好きでも、その人が「かっこいい」と思うものと、自分が「かっこいい」というものが重ならない場合は、作品のファンになるのは難しいのかもしれないなあ、みたいな。私は、なんですけど。ついでに書いてしまうと、私の場合は、美意識は重なるところがなくても大丈夫みたいです。美意識よりも、かっこいい、という評価基準のようなものが重ならないと難しいというか。

・イラミイナカハ
と、分かるわー、みたいなことを書いた直後なんですが、剛さんの曲の中では、この路線とは私はあまり相性が良くないです(笑)曲調的に。
私の場合、剛さんの曲は、「!!!なんだこれ、凄く好き!!かっこいい!!」って、強く思わされるのが7割、いや6割くらいかな、で、その分、ピンと来ないのはそんなにピンと来ないんですよねー。
歌詞的には、率直に書いてしまうと、ついに「人」がついたー!って思いました(笑)
いやあ、剛さんのこの、一歩間違えれば、っていうところに、いや、それより更に凄いとこまでな気がしますけど、行っちゃえるところ、怖くもあり、面白くもありだなあ、と思います。しかも、一体、それがどんな国民性なんだか、未だに良く分からないっていうなあ。
私が雑誌を読まないからなんでしょうけど。それから、やっぱり剛さんの中で、桜って大きいんだろうなあ、って感じました。キーワードというか。

・ヒトツ
この歌詞を35歳で書ける、歌える、って剛さんだからだよなあ、って思います。それくらい、びっくりするくらい純粋で、初めて「街」を聴いたときのことを思い出しました。私、多分、自分が十代であっても、ああいう歌詞を書いて作品にして発表する、って出来ないだろうなあ、もし、ああいう歌詞を書ける感性があったにしても、って思ったんですよね。失礼かもしれないんですけど。
なんというか、恥ずかしい、に近い感覚があって。だからこそ、それが出来る純粋さを保ち続けることが出来る剛さんが興味深く、好ましいんだろうなと思います。
この曲の歌詞については、どうしてだろう、と繰り返し、嘆くというよりは戸惑い、哀しみに近い感情でそっと歌う感じが、剛さんらしいなと思いました。剛さんって、嘆く、ということはあまりされないイメージがあるんですよね。嘆くことは、諦めに近いような気がしますが、剛さんは、あまり、あっさりと諦めることをされない印象があるというか。今回も、どうしてだろう、と立ち尽くすところまでで、諦め、嘆いてはいないような印象を受けました。

・イノチトボクラ
これ、本当に好きです。音的にも、歌詞的にも。そして、新しい剛さんだな、って感じました。
(恐らく)愛情を持っている相手を可哀想なひと、と憐れむ剛さん、というのが、凄く新鮮で。怒るでもなく、攻撃的になるでもなく、でも、どこか哀しみながら責めているような、「奪われた感情を思い出せぬひと 可哀想なひとよ」。
しかも、結局、その人とは別れるんですよね。でも、また会える、と思ってる。
この時点で既に、久しぶりに、こんなに色々と興味深い歌詞の曲が!って感じました。

全部通して哀しい。剛さんの声質もあって、とても哀しいんですよね。まるでしとしとと降る雨のように哀しい。静かに、染み込むように。そして、それでいて、どこか冷ややかというか、冷静さもある。そこが剛さんの面白いところだよなあ、って思います。哀しんでることと冷静さを失いきらないところが共存している辺りが。

「輝く弱虫を必死に追いかけるよ」っていう歌詞も、ハッとさせられました。あまり、必死に追いかけるということが出来なさそうな剛さんに、こういう言葉を選ばれると、グッと来て。主語の「あの日々」っていうのは、どんな日々なんだろうなあ。それから、輝く、という言葉とは反対に近い印象の弱虫、という言葉の組み合わせ方が、また、印象的です。

そして、この曲、追いかけても、追い付けない人へ別れをつげてるんですよね。「愛し合うなんて一人じゃ叶わない」と、黒い雨の中、ひとりで歩く剛さん、って、あんなに情の濃い人がそんな寂しい思いをするなんて、いてもたってもいられないじゃないですか・・・!っていう気持ちになりました。
今すぐ、光一様をお呼びしろ!みたいな(笑)
でも、私、書くかどうか迷ったんですけど、この曲を最初に聴いたとき、咄嗟に光一さんを思い出しちゃったんですよねー。歌われてる相手として。そしたら、壮大な切なさに襲われて大変でした(笑)何度か聴くと、そうは感じなくなったんですけど。

そうそう、「諦める勇気をきみへ」っていう歌詞も、独特だなあ、流石剛さん、って感じました。きみを、ではなく、きみへ。きみに対して諦める勇気を持つ、というよりは、君に対して、諦める勇気をあげる、というように読めるんですよね。ということは、「きみ」は何かを諦めきれてない、それでも一度、別れようとしてる、ということなのかな。どうなんでしょう。

そして、ここからが剛さんの真骨頂だな!って思ったんですけど、「嘘つきだよ ずるいんだよ 愛が怖いんだろう? そう 愛は覚悟だよ」が!
嘘つきだ、あなたはずるい、と傷つきながら相手を責める感じ。今までの剛さんは、個人というよりは、社会全体を責めるような歌詞が多かったような気がしていたので、新鮮でした。嘘つきだ、ずるい、って言えるって、相手に対して、かなり真剣に、ひるまずに向かってないと出てこない気がします。そして、はっきり、真っ直ぐ、こう言える感じが剛さんらしい。剛さんの怖いところ、というか、純粋なところってこういうとこだよなあああ!っていう気持ちになりました。

そして、「愛が怖いんだろう?」って、そりゃあ、剛さんの厳しさと激しさと重さがある愛は、大体の人からしたら怖いよなあ、って思ったところで、「愛は覚悟だよ」と言われる、っていう。愛しぬく覚悟、愛を背負う覚悟、愛すること、愛されることにまつわる諸々を引きずって生きていく覚悟、確かに、剛さんにとって、愛と覚悟は、決して綺麗な意味だけではなく、イコールなんだろうなと思います。そして、この歌詞だと、多分、この相手にも、覚悟に近い愛を求めてるんですよね、剛さんは。

そうなると、そりゃあ、一度、噛み合わずに別れることも仕方ないような気もする、って少し思ってしまいます。どこか暗さのある覚悟に聴こえるし。剛さんって、愛を、ただの素晴らしい、賛美すべきものだとは、多分、ご自身も、どこかで思えてらっしゃらないんじゃないかな、って感じさせられるところがおありだよなあ、って思います。そして、それでも、愛に縋り、愛と心中する勢いで、優しいだけではない愛に塗れずには生きていけない感じ。剛さんは濃い。かなしみの歌よ、も、愛しみでかなしみ、と読ませるしなあ。ここがまた良いんですよね、怖いくらいに、全てが愛でしかない。
そして、剛さんの濃さが、こういう形で出ることもあるんだな、って思ったのが、「いつも貴方を信じている」というコーラスでした。この歌詞の流れで、このコーラスが来るとは、っていう驚きがあって。別れようとしてる、しかも、歌詞からは、相手に剛さんの想い、あるいは考えが届きそうな印象は読み取れないのに、それでも、いつでも、貴方を信じていると歌う。この切なさも、自分が剛さんを好きな理由の一つかもしれないなあ、と思います。相手を引き留めることはしないことも含めて。追いかけはしても、追いすがることはしない感じ。

しかもまた、ラストの歌声がほんっっとにお綺麗で!剛さんには一度、葬送曲を作って歌ってみてほしい、って思いました。「電」も凄く良かったですけど、リアルに葬送、あるいは鎮魂の為の曲を歌ってみてほしい。癒される気がする。それくらい、剛さんの歌声は哀しみを含んだ美しさがあって、楽器のようだなあ、と思いました。改めて。

・美しき日
これも好きです。剛さんの歌声の美しさがよく出ていて。そして、剛さんの心情というか、今、思われていることを手紙にでも書かれているような、そんな感じがして。このアルバム全体に共通してある雰囲気に感じます、御手紙っぽいな、っていうのは。
そして、「愛を教えて」の歌い方がまた。剛さんに愛を教える、って相当難しそうだけどなあ。
かなしい、が愛しい、とされているのが、剛さんらしいなと思います。というか、私の剛さんに対するイメージがまさに、愛しい、と書いてかなしい人だという感じなのかもしれません。そして、剛さんは、亡くなった人を忘れないでいてくれる、というか、変に力まずに意識してくれる、というか、そんな風に聴こえて、とても好きでした。剛さんの優しさがよく表れているような気がして、こちらも、穏やかに、強張りをとって聴けるように感じました。落ち着きたいときや、色々な人を、特に亡くなった人を想いたいときによく聴いている気がします。流してる、に近い聴き方になっちゃいますけど。

・Ginger
こーれはもう、大好きです!かっこよすぎる。そして、聴いてて気持ちいい。これは歌番組で見てみたかったなー!って思います。今からでも機会があれば見たいです。
歌詞も、遊び心満載で、音への当てはめ方も楽しくて、挑発的で、社会に対する批判も混ぜ込まれていて、でも、決して重苦しくはなってない。
かっこいいなー!って思います。「刺激で醒ませうるさい沈黙を」っていう辺りが、特に剛さんっぽい。私は、剛さんの、黙ることだけを美徳としない、っていうところが好きなので、余計、グッと来ました。以前より、怒っている、あるいは、良くないと思っている、ということを、責め立てる色を薄くして曲にされてる辺り、より洗練されてきてらっしゃるなあ、って思います。それでいて、言いたいことはきちんと歌ってらっしゃる感じも含めて。にしても、剛さんは本当に、色っぽいお声で色っぽく歌われますよね。以前は、色っぽく歌おう、と意識されてる感じがありましたが、最近は、多分、ご自身が歌われてて自然とそうなる感じが色っぽい歌い方なだけで、そこまで、色っぽく!とは思われてなさそうな気がします。そして、そうなった今のほうが逆に色っぽい、というか、自然に色っぽいような。完全に印象だけで物を言ってしまってますけど(笑)
1曲目とこの曲は、聴いてて本当に楽しくなって、テンションが上がらないわー、っていう時に聴くようにしています。物凄く効果的です(笑)
否応なく楽しくさせられる、というか。助かってます(笑)

・shamaspice
これに関しては、物凄く遊び心のある曲だな!って思いました(笑)
そして、やっぱり浮かぶ、シャーマニッポンとは結局何ぞや、っていう疑問。今回のアルバムは特に、歌詞にもシャーマニッポン率が凄く高いですけど、結局のところ、どういうくになのかは、おぼろげにしか分からない、っていう。くにまで作っておきながら、そこははっきりさせない辺りが、感覚派の剛さんらしいなあ、と思うんですけど。私は、割と感性が鈍くて、逆立ちしたって感覚派にはなれないタイプなので、本当に、剛さんは面白いなあと思います。

・shamadokafunk-謝円音頭
これも、剛さん、ますます色っぽくなっていかれるなあああ!って感じさせられました。そして、剛さんの声は、自分対その他になりやすい声だなあ、って改めて思います。「shamaspice」でも思ったんですけど、やっぱり、埋もれることが出来ない声質の方なんだろうなあ。これで剛さんが他と同調しやすい、というか、混ざりやすい声だったら、こんなに強烈な印象は無いんだろうな、と思うと、よく出来てるよなあ、みたいな気持ちになります(笑)
そして、改めて、キンキさんの声質の似かたも、よく出来てるよなあ。
それから、ラストの歌声がやっぱり、持って行かれるなあ、って思いました。

・瞬き-涙奏
この曲に関しては、以前も沢山書いたんですけど、剛さんが、こんな曲をこんな声で歌ってくださる、ということがもうありがたいです。
なんだかんだ、剛さんは剛さんの歌声の魅力が物凄く発揮されるところをご自分で無意識にでも分かってくださって、作品にしてくださるところがあるような気がします。お人柄の濃さの魅力も含めて(笑)
この曲、本当に綺麗で、剛さんの切なさと哀しさと水気を含んだ歌声に合っていて、大好きです。
穏やかな夕方に聴くのが、今のところ、一番好きです。


全体を通して、今回のアルバムは剛さんから御手紙が届きました、みたいな感じだなあ、って思いました。
激しく、これを主張したいんです!!!っていうよりは、今、こんなことを考えていて、こんな感じなんです、くらいな感じっぽいというか。
だから、音的に面白い、というものが多いのかなー、と思います。純粋に音を楽しむ、まさに音楽、という感じのアルバムで。
それでいながら、ところどころ滲み出る濃さはもう、剛さんのお人柄なんでしょうね(笑)
大好きです。

それから、シャーマン、とか言い出すし、前作のアルバムのデザインも凄い事になってたし(特に通常版)、どうなっていくんだ・・・!ってちょっと思ってたんですけど、宗教系には、かすって結局違う所に行った、みたいな感じに見えるなー、って思いました。
宗教系にしても、「古代、日照りや大雨のたびに、民は大いなる物に、天に祈った・・・」くらいな意味での、体系だった宗教になる前くらいの感じなのかなー、って。
私としては、こんな歌声を持ってらっしゃるなら、巫女系だろうがなんだろうが受け止めますよタイプの、とりあえず剛さんの歌声に惚れ込んでる系ファンなんですけど(笑)、思ってたほど宗教よりには行かれないんだなあ、みたいな。

「縁を結いて」とか、くにの為に祈る系の歌を出されたときは、ある意味、なるほど、この歌声ならこういう路線もありだよねー!☆って思えたくらい、私は剛さんの歌声に参ってるんですけど(笑)、そちらの方向に突き進むわけでもなく。面白いなあ、剛さんは、って思います。祈る曲や鎮魂の曲は剛さんに凄く合うし、そんな歌が合う歌声の持ち主って少ないと思うので、たまに、そういう歌も聴かせてもらえると嬉しいです。

そして、何より、このアルバムはライブをしていただきたいなあああ!って思いました。確実に!ライブで聴けたら!楽しすぎるだろう!っていう曲が多くて!!
ドラマもあるし、色々おありでお忙しいでしょうけど、機会があれば、このアルバムの曲を生で、ライブで聴いてみたいなあ、と思います。
剛さんご自身のことも大好きですが、私はやっぱり何だかんだ、剛さんの歌声と曲が本当に好きらしいです(笑)
それを改めて感じるアルバムでした!

バーッと書いたので、色々めちゃくちゃになっちゃってると思いますが、上げてしまいます!