サンブンノイチ 舞台挨拶・試写会

友達が試写会に応募してみたら当たったから、と誘ってくれたので、練習後に行ってきました!
藤原竜也さん、田中聖さん、小杉竜一さん、中島美嘉さん、窪塚洋介さんなどがご出演されている品川ヒロシさん監督、木下半太さん原作の映画です。

好きな男性芸能人は、と聞かれたら基本的に、藤原竜也さんだと答えてるので、声をかけてくれて。
舞台挨拶は藤原さんと品川さんがいらしていて、10分、15分くらいだったのかな、穏やかで楽しかったです。

まずは藤原さんですが、いやあ、大阪に「ムサシ」を観に行ったのがもう5年前くらいになってしまうので、久しぶりにご本人の姿を近くで見たんですけど、本当にお変わりなくてびっくりしました(笑)
相変わらず、華奢だし、お綺麗な顔してらっしゃるし、声も通るしで。相変わらず童顔な方だなあ、っていう驚きもありました。三十歳過ぎてらっしゃるようには見えない。コメントも、相変わらず茶目っ気が物凄くおありになるし(笑)

それから、私は藤原さんの、この人は大丈夫だと思った人への、ある意味容赦ない懐への入り込み方と(笑)、末っ子さんらしい甘え上手な感じが面白くて好きなので、品川さんとのやりとりも面白かったです。そこら辺、剛さんと似た面もちょっと感じるような。
言葉の選び方も、相変わらずしっかり、そしてはっきりしてらしてましたし、きっちり答えるべきところはきっちりお答えになるところもお変わりなくて、改めて、この人好きだな!って感じました(笑)
何かこう、改めて、私にとっての好きな芸能の方のタイプのベースは藤原さんだな、って、作品を見てもそう感じたんですけど、舞台挨拶でのご様子でも、物凄く強く感じました。ソツのないご挨拶のされ方は光一さんに通じるものがありますし(笑)

藤原さんは常に姿勢が良くて、6ページの長回しの台詞でも現場では台本は一切読まない、でも間違えない。ここ変えてください、という注文にも即座に対応する、と品川さんがお話になると、「いや、そんなことないです」って頑張って姿勢を悪くしてみて、「ほら、姿勢の悪さがぎこちなくて無理があるでしょ」って品川さんにつっこまれて笑ってらっしゃったんですけど(笑)、当たり前に自分を追い詰められる、そうするべきだという確信がおありになる感じの雰囲気が変わってらっしゃらなくて安心しました。
慣れ親しんだ場所だけでなく、初めての場で、芝居に対するひたむきさを失わずにやってらっしゃるんだな、相変わらず、って伝わってきて。
藤原さんの一種異様なまでのひたむきさ、っていうのは、ストイックというのとはまた違う、一つのことの魅力にとりつかれた人の姿だな、と感じます。そのひたむきさを保てることこそが、才能がある、ということでもあるのかな、なんて考えます。選ばれる、ということはこういうことなのかな、みたいな。
そういうところが、私にとっては、大きな魅力の一つなので、そこがお変わりないのが、一番、嬉しかったです。

品川さんについては、私は芸人さん、という面しかほぼ知らなくて、確か映画もとってらっしゃるよな、っていうくらいの印象しか無かったんですけど、舞台挨拶は柔らかい感じで、そして多分、藤原さんという俳優さんのことがお好きなんだろうな、っていうのが伝わってきて(笑)、それだけでちょっと仲間意識みたいなものを感じてしまいました。映画をとりたい、というお気持ちが強い方なんだな、っていうのも、ほんの少しのお話から伝わってきて、こんな方なんだなあ、って少し意外でした。
それから、正直、本業じゃない方が撮ってらっしゃるということで、そこまで期待出来ていなかったのですが、思っていたよりもずっと面白い映画だったので、申し訳なかったな、っていう気持ちになりました。それこそ、アイドルという本業ではないところでも頑張ってらっしゃる方々のファンでもありながら、って思って。
そして、実際、本業じゃないところの分野でやる、ってこういう感覚で見られてしまう、ってことだよなー、って感じて、改めて、大変だし、難しいんだろうな、って実感しました。偏見、とまでは言いませんが、どこかで、お遊びみたいに見られてしまうんだろうな、って。キツイ言い方をしてしまうと、この業界だけでやってきて認められた訳じゃないでしょ、所詮、好きなだけでやってる素人でしょ、趣味みたいなものでしょ、実力も無いくせに、知名度があるからやれてるだけで、みたいな感じに思われてしまうんだろうな、って。
そこでどうやってやっていくのか、っていうのが、それこそ、ミュージカルをやる光一さんにしろ、音楽をやる剛さんにしろ、映画をやる品川さんのような方にしろ、難しいだろうなと思います。違うジャンルでやる、っていうのは。

それから、田中聖さんは、勿体無い、って感じました。率直に言うと。凄く良かったので。芸能界を引退されたわけではないんですかね、そうだったら、これからも頑張ってほしいな、って思います。私生活や人格はどうであろうと、芸が良ければそれでいい、っていうのが芸能の世界の特殊さなんじゃないかなと私は思ってるので。キャラクターをしっかり表現されてましたし、演技もお上手だったし、アクションも、もともと体の使い方がお上手なんでしょうね、キレがあって良かったし。機会があったら、これからも演技のお仕事をしていただきたいな、って感じました。

作品のあらすじとしては、ざっくり言うと、人生の一発逆転を賭け、銀行強盗を成功させた三人の男は、その金を三分の一ずつ分け合うはずだったのだが、そこに様々な人が絡んできて、騙し、裏切り、奪い合い、最後に笑うのは一体誰か・・・、という感じです。
濃いキャラをそれぞれの役者さんがしっかり演じきられていて、敵役の池畑さんと窪塚さんの迫力が物凄くて、流石に笑わせてもらえるところは笑わせてもらえるし、スピード感はあるし、だからといって訳が分からなくなるような作りはされていないしで、まさに娯楽、単純に純粋に面白かったです。
映画のことはよく分からないないなりに少し、この撮り方はどうなんだろう、みたいなこともまあ、あるにはあったんですけど、それを差し引いても、とても面白かったです。ずっと、まさかの展開に楽しませてもらえたし、俳優さん達は素晴らしかったし。

藤原さんに関してはもう、相変わらずで物凄く満足させていただきました(笑)濃すぎる(笑)
私は何よりも、藤原さんの音楽のような台詞回しが好きなので、久しぶりに藤原さんの流れるような台詞回しに浸れて、それがまず嬉しかったです。
蜷川さんは良いものを藤原さんの中に築かれたよなあ。まあ、これは好き嫌いある部分かもしれないんですけど、藤原さんの台詞のリズムは本当に美しいなと思います。綺麗なんですよねー。流れて行くのが見えるよう、というか。藤原さんの舞台見たくなってきたなあ!(笑)

役的には、またギャンブルにハマってるのかよ、またギリギリのところまで追いつめられてるのかよ、またちょっとグロい拷問まがいのことされてるのかよ、っていう感じなんですけど、当たり前ですが他の作品とは全然、役の作り方が違って、思わず、何パターンの頭の良い駄目な人間の役が出来るんですか!ってつっこみそうになりました(笑)こんなところで上手さを再確認させられるとは。
今回の役、好きだったなー。かっこよくて、他人への対応が適度に適当でもあって、リアルさが出てて。本当に、品川さんは藤原さんがお好きなんじゃないかなー、って気がしました。ファンとしては。藤原さんの魅力を分かってらっしゃる!っていう気持ちになって(笑)
モノマネ頑張ってみたり、ボケてみたり、色々頑張っててらして、そこも楽しかったです(笑)
観る前は正直、ご自分から選んだお仕事というよりは、という感じなのかな、って思っちゃってたんですけど、観終えると、藤原さんはこういうのお好きなはずだ、と深く納得出来たので、良かったなと思いました(笑)

もう本当、この、守りに入らない、いつも疲れそうな、集中力と瞬発力と高いテンションが必要そうな役をいとわないでやっていく感じ、大好きです。
藤原さんが出演されてる作品で、刺激がなくて物足りない、っていう思いをさせられたことが無い気がするもんなー。種類は違えど、何らかの刺激がある。多分、藤原さんご自身が、刺激が無い作品にはあまり興味をお感じにならない方なんじゃないかと思うんですけど(笑)

やりあうシーンや脅しのシーンはかなり刺激が強めだったので、若い女性なんかには軽く「オススメだよ!」とは言い辛いんですけど、ちょっとグロかったりちょっとえぐかったりするのが大丈夫な方や、刺激が強めなものがお好きな方は満足出来る映画なんじゃないかと思います。そして、私と似た感覚で藤原さんがお好きな方は多分、大満足できるんじゃないかなと思います(笑)
ハラハラして、次々と騙し合って、最終的には凄くスッキリもしました。ラストに関しては、舞台挨拶でもおっしゃってた通り、続編を、って望んでらっしゃるんだな、って感じだったんですけど、そこまで含めて、スッキリする面白い映画だったと思います。本当に、まさに娯楽、という感じで。
そうそう、壇蜜さんもチラッと出てらして、そこでもテンションが上がりました!

誘ってもらえたとき、ここのところ沈んでることもあって、ちょっと迷ったんですけど、行けてよかったです。久しぶりに、元気出たな、って思えました。やっぱり、好きな俳優さんやアイドルさんがいる、って良いものだなあ、って感じます(笑)
数が少ないぶん、余計なのかな。ちょっとショック療法みたいな感じもあったので、もう少し落ちてるときつかったかもしれないんですけど、そういう意味でも、昨日は少し上がれていたぶん、丁度良かったなと思います。

単純に集中して、ただ単に面白かったー!っていう気分になることが出来る、って、自分の状態次第では良いストレスの解消法でもあるんだな、って感じました。

2014年4月1日公開、ということで、売れるように願ってます!