別格

昨日は、中学の頃からの友達と二人で秋桜を見に行って、その後は、地元の山である観月会のお祭りに行ってきました。
初めて、彼女が運転する車に乗せてもらって、そういう意味でも楽しかったです。お互い、年を重ねてきても、こうやって一緒に過ごせて嬉しいな、ってしみじみと感じました。

私にとって、彼女はあらゆる意味で別格なんですよねー。他にも大事な子はいるんですけど、彼女は別格です、私の中では。そういえば、昔、年の近い男性の親戚と話していて「友達に自分の中での順番があるなんて!」って批難されことがあるんですけど、「誰でも明確にあるものじゃないのか!」って驚きました。何かあったとき、しかもそれが被ったときに、咄嗟に誰を優先するか、って、結構、明確に出てしまうものな気がするんですけど、それは人情に欠けるんですかねー。私は、ぼんやりとではあるんですけど、何となくあります。そして、その中で、もう理屈じゃなく、確実に最優先だな、って思うのが彼女です。

彼女の為になることだったら、多分、ほとんどのことは嫌とも思わずに出来るな、って思います。何でなのかは分からないんですけどねー、単に気が合う、とかではないような。全然、似てないんですよね、基本的には。でも、根本的なところで、許せない、ということが何も無いな、って感じています。何をされても、彼女がどうであっても、そんなことは何も問題じゃない。実際、凄く優しい良い子でー、とかっていうのは、そんなに強くは感じてないしなあ。ふと、凄く優しいところを示してくれる人なんですけど。

私は、中学、高校とほとんど友達の数を増やせなかったので、それもあるのかな、って思っていたんですが、よくよく考えたら、小学校から続いている友達とも、何でも話せるような同期の子とも、また違う感覚だな、と思います。不思議です。

最近は、部活のことで参っていたのもあって、本当に心から楽しいと思えて、嬉しかったです。秋桜も綺麗で、祭りは気楽な地域の祭り、という感じで、花火は打ち上げるところが見えるくらいに近くて大きくて、迫力があって。
お互いに忙しいから、数か月に一度会うだけで、大した話も出来なくて、いつも、別れるときや別れた直後は、何かを伝え損ねたような、何かを取りこぼしてしまったような、何かをしてあげそこねてしまったような、もどかしい気持ちになります。
そんな感覚になるのは、やっぱり彼女だけなんですよねー、大して話をしたい訳でもないんですけど、それでも、何かを話したい、のかなー。知りたい訳でも、伝えたいわけでもない気もするんですけどね。究極の所、会って一緒に過ごせれば、それで良い。

私は、基本的には、誰かと居る時は話さないといけない、って思うんですけど、彼女と居る時が一番、話せていないような気がします。話題も上手く見つけられなくて、ぎこちなくなっちゃうというか。素でいるんだろうなー、多分。
それでも、大体、細かいことで笑いあえているんですよね。思い出せないような事達で、笑って、一緒に時間を過ごせてるのが、幸せだな、って思います。
でも、今回は、部活のことだとか色々あって、何だかきちんと集中して幸せを噛みしめきれなかったような気がして、ちょっと悔しいです(笑)

こういう友達が一人居てくれる、というだけで、生きてて楽しいよな、って思います。元気になれるというか。物凄く強い、パワフルで賢いタイプの人なので、一緒に居て、純粋に楽しいし、楽でもあるんですよねー。彼女があまりに捌けてる人なので、自分が役立たずすぎて申し訳ない!っていつも思ってる気がします(笑)
そういう感覚になることは珍しいので、そういう意味でもありがたいんですよね、力が抜けて。抜け過ぎちゃっていけないんですけど。うん、やっぱり、心から「この人凄いなー!」って思って、尊敬できる、っていうのが大事な所なんだろうなー、多分。

私は、自分で決めた、自分に関することでは後悔したことが無いんですけど、人にしたり言ったりしたことには後悔しちゃうタイプなので、毎回、大事にしたい人に会った後は後悔しちゃってるような気がします。でも、それでも、この後悔を忘れた頃に連絡を取り合って会うんですよねー。それの繰り返しです。もう少しマシな人間になりたいです。

二十歳を過ぎて初めて、食べたいと思った綿菓子を買ってみた彼女と、飲みたくなったラムネを買ってみた自分が一緒に花火を見上げる、そういう瞬間を、こんなにも、ちょっと泣いてしまいそうなくらい尊いもののように感じることを、いつか、言葉とは違う形で伝えられたら良いのにな、って思います。それこそ、感謝として。
私が、心から感謝という言葉を思い浮かべることが出来るのは、今の所、彼女に対して、というか、彼女と過ごせる時間に対してだけな気がするんですよねー。
他にも勿論、感謝の気持ちはあるんですけど、我ながら、どこか嘘くさいような気がします。心配とかもなー、本当に心配してるのか、って自分でも疑っちゃうタイプなんですよね。言葉だけじゃないか、心配するものだと思ってるから心配してるんじゃないか、そう教育されたのを、そのまま、なぞっているだけじゃないか、っていつも、どこかで感じます。

中学も高校も一緒だったので、あのまま、毎日会えるような月日を過ごしていたらどうだったんだろうなあ、って偶に思います。こんな風な感覚になったのかなー、って。
久しぶりに会うからこそ、友達は良い、ように、私は思ってしまうんですよね。偶に会えるからこそ、って。
毎日のように部活の同期と会ってるから、余計、そう感じます。毎日会う良さもあるんですけどねー。同期は同期であって、友達ともまた少し違いもするんですけど。
うん、とりあえず、昨日は、久しぶりに素のテンションでいられた日になったような気がします。彼女に会う時は、どこか緊張してるところがある気がするんですけど、昨日は疲れていたからか、それもあんまり無くて、本当にナチュラルに一緒にいれたような気がします。
いつか旅にでも一緒に行けたら良いなあ、って思えたのは、昨日が初めてだったような気がします。そのうち、誘ってみようかな。
こうやって、少しずつ、自分の感覚も変わっていくんだろうなー、これからも。
前は、旅行するなら一人が良い、って思ってたもんなあ。
そう思うと、面白いな、って感じます。
これからも、ゆるやかに関わりあっていけますように。