瞬き【ふつうよし盤】 その1

剛さんは確か明日から平安神宮でしたよね、寒暖の差が激しくなってきてますし、剛さんも、バンドの皆さんも、行かれる皆さんも、身体にお気をつけて、素敵な時間を過ごされてください!

私は今日は「瞬き」の、これ何盤なんだっけな、PVが入ってるほう(笑)を買ってきました!明日にはそちらも見れそうなので、楽しみです。

が、今日はとりあえず、ふつうよし盤の感想をバーッと書いちゃっておこうと思います。
色々と書いちゃったので、下げます!


とりあえず、剛さんの目を強調してるデザインが好きです。これだけお顔を隠してても、整ってらっしゃのと童顔なのとが分かる、って凄いなー。
そして、CDのほうに黒に金で目が沢山書いてあるのは、何となく怖いです・・・!(笑)
こういう怖さ、嫌いじゃないんですけどね!ここら辺で一度ザワッとした気持ちにさせてくださる辺り、流石剛さんです。

そして、一曲目、「瞬き」。ピアノverしか聞いていなかったので、意外と明るさのあるアレンジで、少し驚きました。穏やかに、明るめに始まる感じが新鮮で。

そして、私はやっぱり歌詞が好きなので、歌詞も気になるんですけど、「手と手を合わせ」が、誰かと誰かの手ではなく、自分の右手と左手を想定してるように聞こえて、その後の歌詞が少し切なく感じました。

「溺れても〜」からは、剛さんらしい言い回しと、感覚的な表現がやっぱり好きだなー、って感じます。剛さんって、歌詞では全てを言わないことが多くて、ここも、「何に」溺れてるのかは分からないし、その眼差しの色がどんな色なのかも、どこに向かって走るのかも、全然、表現されてないんですよね。そこら辺が面白いなー、って感じます。剛さんの中では答えがあるのか、ないのか、どっちなのかなー、って。
そして、そこら辺が分からなくはあるんですけど、何となく全体的には、言いたいことが分かる、ような気がする辺りが好きだなー、って感じます。もう完全に好みの話なんですけど。

それから、「square」っていう言葉のチョイスも面白いな、って感じました。まあ、普通に考えて、液晶物、パソコンなり携帯なりスマホなり、っていう物のことなんでしょうけど、まとめて「四角いもの」ってしてある表現の仕方が納得出来て、かつ、歌詞の中で、これだけがアルファベットであることから、異物感が伝わってもきて、なるほどなー、って思ったというか。剛さんの場合、「縁を結いて」で特に思ったんですけど、上手い具合に、ひっかかる物として、片仮名というか、外来語を使われるよなー、って感じます。

あんなに、題名もそうですし、「古都のくに」とか、「美しきくにを」とか、まあその路線っぽい歌なのに、ふいにクレッシェンド、スパイラル、ボレロ、loveって入れてくるあたりが、読めないというか、変に固定されてないんだなー、そういう危うさというか、極端な感じはないのかなー、って思った覚えがあります。

今回の、旋律も歌詞も正統で、綺麗な中にふいに「square」って入ってくるのが、こう、カマンベールチーズが入ってるパンにおける胡桃みたいな役割を果たしてるなあ、って、物凄く個人的な感覚なのかもしれないんですけど(笑)、感じます。

そして、そのsquareに「魅入られる」とか「引きずり込まれる」とか「依存する」とか、マイナスな表現はいくらでもありますし、実際、そちらの表現ばかり聞きますけど、そこで「恋をした」っていう表現を持ってくることを選ばれる辺りが、凄く好きだなあ、と思います。ここで「square」と表現されているものには、確実に、プラスの面もあるんですよね。より密になれる、遠くにいる人ともお互いのことを把握しあえる、よりダイレクトに話をしたり、やりとりしたり出来る、知らなかった人達と知り合うことが出来る。待ち合わせが楽、変更点を連絡しやすい。そういう恩恵を受けていない、という人は、少なくとも若い世代にはほとんどいないでしょうし、上手く使いさえすれば、凄く良い、便利なものだと思います。

だからこそ、これは悪いものだ、こういう方向は間違ってる、っていうのに、私は違和感が結構あるんですよね。自分が恩恵を受けてる面から目をそらしたくない、というか。なので、ここで「恋をした」っていう、まあプラスっぽい表現を使われてる、っていう辺りが、新鮮で、固定概念にとらわれ過ぎていなくて、好きだな、と思います。
しかも、「square」自体じゃなくて、それに恋をした「日常が」温もりや人らしさをつれさろうとする主語になっている、っていうのが、凄く良いな、冷静だし、本質に近いように思えるな、って感じます。結局、それを使う人の意思と日常の過ごし方次第だもんなあ。

とか言いながら、実は、やみくもに熱狂的、っていう意味で恋をした、っていう言葉が使われたのであって、物凄くきつい表現だったりするのかもしれませんけど(笑)

それから、驚いたのが、「瞼を閉じれば大切なものが溢れ出す」っていう歌詞でした。ちょっと慌ててMステを見直してみたら、やっぱり、ここは「瞬きするたび大切なものが溢れ出す」って歌ってらっしゃるんですよね。こーれーは、予想外だったので、ちょっとグッと来ました。

瞼を閉じることで溢れ出す、っていうのと、瞬きをするたびに、こぼれるように溢れ出してくる、っていうのは、それぞれ、違った切なさがあるなあ、って思って。瞼を閉じて溢れ出す、っていうことは、記憶を連想させるもんなあ。しかも、大切なものが溢れ出すとき、目は開かれてない。でも、瞬きするたび、のときは、目は開かれてる。面白いなー、剛さんは、って感じます。やっぱり色々と繊細な方なんだろうなー。

そして、最後の「瞬きするたび大切なものが消えていく」の前の声が、初めて聴いたとき、何となく悲鳴のように聞こえて、そこにもグッと来ました。消えていくものを引き留めようとするような、あるいは、追って行こうとするような。これも不意打ちだったなあ。

ということで、凄く好きですし、ちょいちょい驚かされて、そこもとっても良かったです。あらゆる意味で、流石剛さん、って感じました。
そして、しみじみと、声がこういう歌詞に向いてらっしゃるよなあ、って思います。

予想外に長くなっちゃったので、他の曲については、また明日書こうと思います!
いやあ、こうやって書くのも凄く楽しいです、本当に。
おやすみなさい!