バレンタインと父のこと

一昨日の記事に、お星様や拍手、ありがとうございました!

部活のほうに、もう(改めて)慣れて、皆と居るのが楽しい感覚が戻ってきました。言葉を交わすことってやっぱり面白いし、大事だなあ、って思います。

昨日はバレンタインでしたねー。部活があったので、これはまあ、何か持っていかないわけにはいくまい、と思って、潔くチロルチョコに頼りました(笑)

手作りで美味しいお菓子を作ってきてくれる子も多かった中、お金に頼ってしまって申し訳ない、と思いつつ、お菓子を作ったことがないし、お菓子を作る自分を想像することすら出来ないので、せめてこれくらいは、と思って、チロルチョコの袋詰め作業を淡々とこなしました(笑)

年に一度なら、こうやって皆でお菓子を渡しあったり、先輩や同期の男子部員にお菓子を渡したりするのも楽しいものだなあ、って思いました。気分が華やぐというか。うちが、割と少人数なほうの部活だから、っていうのもあるでしょうけど。

そして、父には、リクエストがあったお酒を買いました。父は朝からの24時間勤務で翌朝帰ってきて、午後からまた夜勤、っていう日程もよくあるような仕事をしているので(労働基準法って抜け穴多すぎますよね)、読書しながらお酒を飲むのが楽しみなんです。本当に、長生きしてほしい。あの会社は平均寿命が短いので、恐ろしいです。

そして、父がそういう仕事をしているので、私は、お金を貰うってそこまでしないといけない、とても大変なことなんだ、っていう感覚が強いです。働くっていうのは、そういう厳しいことなんだと、父が特殊だって分かってる今でも、どこかでそう思ってます。

でも、父は今の仕事が面白い、って言って、24時間あけでも、夜勤あけでも、辛そうな顔を私には見せないので、凄い人だなと思いますし、父がそういう人だからこそ、私も仕事人間になりたい、って思うようになったんだと思います。

私は、どちらかというと、仕事を人生の全てにしたいタイプみたいなんですよね。家庭っていうものが怖い、っていうのもあるんですけど。バイトをするようになって、余計、ずっと仕事をしてたい、って思うようになりました。だからこそ、体力をつけるために部活に入った、っていうのもあるんです。体力が無いと、きつい仕事が出来なかったら嫌だな、と思って。社会の歯車になりたくない、ってたまに聞きますけど、あれが私には不思議なんですよね。皆、何かしらの意味では社会の歯車なんだし、社会の歯車になるのって絶対楽しい、と思っちゃう。

まあ、自分にあんまり趣味が無いから、っていうのもあるのかもしれないんですけど。どうしてもこれはしたい、沢山の時間をかけたい、っていう趣味が無ければ、仕事仕事のほうが、かえって、時間を持て余さなくて良いから楽なんじゃないかなー、って思っちゃいます。辛いことがあるほうが、より強く、娯楽に癒してもらえて、より楽しめる、っていうのもあるし。

そういうわけで、仕事に対する光一さんのスタンスが好きです。いやまあ、全てが好き、とは言えないんですけど。写真のこととか(笑)
好き、というか、あれが当たり前な感じなんですよね。なじみ深い。

ここからは、本当に自分のためだけに書いちゃったぐだぐだした文章になったので、下げます!

っていう話を書いた後に書くことでもないんですが、家庭って何だろうなあ、って最近本当に思います。私が親しくしてる友達には、親に苦労させられてる子が多すぎて、なんかもう、下手な親なら、いないほうがずっと良いよなあ、ってどうしても思ってしまいます。「親が悪いからこうなった」とか「何で私だけこんな」とかって言ってる余裕のある子はいなくて、(あくまで家庭のことに関して、ってだけですけど)本当に困ってたり、疲れてたり、切羽詰って追い詰められてたりするので、愛情あふれる普通の家庭ってどれくらいあるんだろう、って疑問に思います。

お母さんのために、私達のために、お父さんにはお願いだから早く死んでほしい、って言わずにはいられない子とか、こういう家庭だから、必死に勉強してる、っていう子とか、親の都合に振り回されてる子とか、本当に多い。しかも、皆、それを表に出さないように必死で頑張ってるし、実際、普通に話してるぶんには、そういうことは全然分からないんですよね。私達はそれなりにもう年を重ねたから、だいぶ逃げ出せるようになってきたな、って実感がありますけど、どうしても逃げられない子や、優しすぎて、そしてやっぱり情があって、身動きがとれなくなってる子もいる。すぐ行政に助けを求めないと、って程ではないし、命の危険が、ってほどでもないんですけど、色々な意味で踏ん張ってる子は多い。他人に関わってほしくなかったり、大事にしたくなかったり、もっと精神的なものだったりで、普通に生活してる子も多い。

だからこそ、親になるって何て怖いことなんだろう、って思います。正直、自分のことを考えても、親子だから人として相性が良い、なんてことは絶対にないと思うんですよね。親子だから、ずっと育ててもらったから、っていうだけで愛情を感じることが出来るわけではないと思う。恩を感じたり、情を感じたりすることはあっても。

自分の周りのことを考えると、日本の殺人事件の過半数は家族、親族間殺人だっていうのも、分かるような気がします。まあ、これに関しては時代のせいだなんだ、って訳でなく、昔からあったことだし、人の心がすさんでてどうのこうのとか、コミュニケーション力がどうのこうの、でもないんだろうと思います。
やっぱり、ただただ家庭は難しいし、他人が一緒に生活するのは難しいってことなんだと思う。本当に、難しい。暴力にしろ、精神的なものにろ、親のほうも人間で、完璧じゃないし、子供に甘えてる人も多い。何で良い家庭とそうじゃない家庭があるんだろう。正直、産まれた家庭で大体のことは決まってしまうように感じます。経済的なことにしろ、精神的なことにしろ。怖すぎる。

話を聞いても、たまに、本当に悩むときがあります。どこかに相談したら、って言われることがまず、傷つくだろうな、とも思うし、そうやって他者が入ってきて良くなる可能性もあれば、どうしようもなくなる可能性も高いし。家庭のことは特に、他人が出来ることってほとんど無いし、辛い、とは言わない子が多いから、「辛いね」と何も分からない自分が言いたくはないし。どんなに理不尽だ、って感じても、酷いと感じても、その子に対して、ご両親のことを悪く言いたくはないし、その権利も無いし。何て言えば良いのか、どうすれば良いのか、どういう話し方をすれば良いのか、って迷います。分かりもしないのに共感してるようなことを言う程、失礼なことも無いだろうし。
そして、何より、家族って、特に子供にとって親は、縁を切ればそれで終わり、って出来ない。ずっとのことだと思うと、余計、どうしようか、っていうのは難しい。

将来介護してもらうために女の子供は要る、とか、女の子は可愛くは思えないけど役に立つから、っていうお母さんとか、普通に居ますもんね。母と娘はそういう難しさもある。
家庭なあ、良いものなんだろうけどなあ、本当は。たまに、凄く素敵な家庭で育った子と話をすると、夢の国かお伽噺か、っていう感覚になって、掴めなくなっちゃいます。
でも本当は、そういう子のほうが多いんだろうなあ。どうなんだろう。

今、バイトで関わる子達にしても、沢山の子供たちにしても、幸せな家庭で、幸せに育ってほしいな、って最近、しみじみ思います。そうじゃないと、これくらいの年になってから、色々間違えたり、思わぬ苦しさがあったりする。まあ、だからって全然不幸ではないし、楽しく一緒に過ごすし、ずっとこういう話をしてるわけでもないんですけど。家庭はその子の一部でしかない。でも、その一部がやっぱり大きい。

おかしい、何故バレンタインの話からこんな話に。最近色々な子と久しぶりに会ったからかなー。家庭のことに関しては、状況が良くなることってほとんどない、むしろだんだんどうしようもなくなってくる、って思う機会が多かったので、何だか書きたくなってしまいました。書いてどうなるわけでもないんですけど、やっぱり自分が感じてることを文章にすると、ああ、そうか、って何となく分かることがあります。

こうやって書いてるけど、別に全然、悲観的になってるわけではないです。どの子も、別に何かを求めてるわけじゃないし、それが普通っていう所で育ってきてるから、基本的に淡々としてるし。別に凄く可哀そう、って思ってるわけでもない。そこも含めてその子だって思ってるし、本人がそれを越えようとしてるのを見ると、応援したくなるだけです。私に分かることなんてほんの少ししかないし、本人が全く求めてないんだから、何かを想う必要もないし、同情する必要もない。

ただ、事情を知ってる以上、何かあったときや切羽詰って連絡が来た時に、自分のことは投げて、その子たちのために動けるようでいたい、と思っています。だから、私は本当に親しくする人数が少なくなります。何もかもをやりくりしてその子のために力を尽くす、っていうことが出来るのは、多くて5人くらいまでです。今の私では。5人も厳しい。

そして、そうやって思ってる子達であっても、一緒に抱え込んで踏み込んで、結局二人で沈むだけ、っていう可能性だって十分にある。だからこそ、距離感が難しい。色々お互いの事情を知ってるだけの普通の友達、でいたいし、いたほうが良いんだろうとは思うんですけど、やっぱり心配でもある。でも、緊急時以外にはその子の全てを抱え込んで、ずっと連絡を取り合えるわけでもない、みたいな。半端なのかなー。でも、これが私が出来る最大限のことかな、とも思います。他人であること前提で抱えられる範囲を見失わないようにしないと、多分、お互いが負担になる。それよりは冷静に自分がどこまで出来るか、どこまで、どういう関わりかたをするかを考えないといけない。そして、最終的には、一緒に楽しく笑顔で過ごしたい。大体、いつも皆と笑顔で過ごすんですけど。たまにやっぱり迷います。心配になると。何かしたほうが良いのか、出来るのか。でも、全部を抱え込む覚悟が無い以上、踏み込めない。

中学生くらいの頃から、ずっとこんな考えを繰り返してここまで来ちゃってます。本当に、家庭って難しいです。そして、読み直したら、凄く可哀そうな子達の話みたいになってしまっている。全然そんなことないんですけどねー。皆、常に辛い辛い、ってやってるわけじゃなく、自分の力で楽しい生活を送ってるし、趣味も色々あるし、性格も傷つきやすくて・・・とかでなく、皆なかなかイイ性格してるし(笑)
強いな、と思います。「私可哀そう、とか考える暇があったら楽しいこと探すわ」っていうアクティブな子が多いので。これからも、これまでと同じように、家庭のことや辛いことを意識しすぎることなく、普通に遊んで、話をして、その中で「最近どう?」「こうだよ」ってお互いに話していければそれで良い、って思ってます。