奈良・京都

そういえば、今日で一週間になるのか!うわあ、信じられない・・・!びっくりするくらい普通のテンションに戻れてないです(笑)

折角なので、観光のことも少し書いておきたいと思います。

奈良は、東大寺興福寺薬師寺唐招提寺
京都は、西本願寺東本願寺東福寺に行ってきました。

奈良→京都、っていう順番で行けて良かった。大陸の文化を割と素直に受け入れた奈良と、日本独自の色を増した京都。

奈良は、面白かった!あんなに鹿が沢山いるとは思ってなかったので、驚きました。鹿って可愛い動物なんですねー。

奈良の建築は、素朴な伸びやかさがあるように感じました。東大寺では特にそう感じましたけど、品があって洗練されている、というよりは、躍動感や、シンプルな願い、鮮やかさだけがあって、煮詰まってる感じがない。
どこか透明で、しなやかな力強さがある。まだ知識はそんなに持ってないけど、好奇心だけはたくさん持ってる少年のような健やかさを感じました。瑞々しい。

東大寺南大門は良かったなあ、やっぱり。金剛力士像があんなに大きいとは思ってなかったので、驚きました。月並みな表現ですけど、今にも動き出しそうだし、轟く声が聞こえてきそうでした。

興福寺では、「やっぱり私には仏像の良さはイマイチわかんないなー。」ってちょっと残念に思いました。勿論、表情のリアルさに驚いたり、これがあの阿修羅さん・・・!って感動したりはしたけど、建築ほどには心ときめかない。ただ、ふと、会津八一の
『天地(あめつち)に 我ひとりいて立つ如き この淋しさを 君は微笑む』
っていう歌を思い出しました。これは、同じ奈良でも、法隆寺秘仏夢殿観音を歌った歌なんですけど、凄く好きなんですよね。今回は行けなかったけど、いつか法隆寺にも行ってみたいな。

薬師寺に関して面白かったのは、首里城との違いです。薬師寺に行ったとき、首里城とどこか似てるな、って感じたんですけど、やっぱり、薬師寺のほうが首里城よりも日本らしいんですね。首里城は開けてる、薬師寺はどこか閉じてるし、整えられてる。これが、大陸に近いか遠いかの違いなんだなあ、って面白かったです。本当は、フェロノサに『凍れる音楽』と言われた東塔を見たかったんですけど、修築中、ということで、こちらもいつかまた行ってみたいです。

唐招提寺が、建物としては一番好みでした。ずっと眺めてたい感じの落ち着きと安定感があって、近くにあったら通ってただろうな、と思います。見てて、なんか安心する。

京都のほうは、西本願寺が物凄く!!好みでした。いやー、あれは良い。大きくて有名なお寺って、どうしてもただのイベント施設みたいな空気になっちゃいますけど、早朝に行ったこともあってか、厳格で静謐な空気を保っていて、凄くテンションが上がりました。単純に、大きいから、っていうのもあるんでしょうけど、少しのことではびくともしない雰囲気があって、これが京都だよなあ、としみじみと感じました。西本願寺から京都駅に戻るときは、大通りから一本入った道を行ったんですけど、途中、切ったばかりの百合の花を手に、「おおきに。」って言い合って別れる女性達をみたり、文化財として指定されるような建物、商店がひっそりと佇んでいたりして、朝の京都はとても魅力的だな、と思いました。

東本願寺東福寺もそれぞれの魅力がありましたけど、生活空間と地続きに、大きなお寺が存在するところが、京都の最大の魅力なんだろうなあ、と思いました。人々の中に溶け込んでいるからこそ、お寺さんがまだ生きてる。

奈良も京都も、それぞれの色が濃く、くっきりとしていて、都は違うな!と感じました。土地の力、ってあるんだなあ。それを肌で感じられるのが、旅をすることの良さなんでしょうね。お天気も良くて、ありがたかったです。ちょっと暑かったけど。

反省点は、食事を適当に済ませちゃったことかな。でも、食に本当に興味が無いんだよなあ。うーん、次回は考えよう。今回は、一人旅って良いなあ、と知ることが出来た旅でした。気に入ったところには長く留まることが出来るし、ピンと来なかったところはさらっと通り過ぎることが出来る。誰かと話をする必要も無いし、目の前のものだけに集中出来る。良い時間を過ごすことが出来ました!