休暇
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
映画に関しては、これから見る作品は重たいものが多くなりそうなので、内容についてはあまり書かないと思います。
本当に、自分のための記録。
刑が執行されるときにあんなに沢山の人間が関わる、っていうことに妙に納得した。数人じゃ抱えきれないと思う。責任と役目を分散させないと。それに、あんなにアナログな感じなんだなあ。それはそうか、機械がやってくれるわけ無いもんな。どうしても、最後は人がやらないといけないし、それは下の人間がやることになってる。
自分がこれから、新しい家族と幸せに生きていくのに必要(と思われるよう)な休暇を得るために、ああいう仕事に志願する。それが正しいのか、人の命をなんだと思ってるんだ、って言われるとなんとも言えなくなってしまうけど、生きる、っていうのは結局はこういうことなんじゃないか、とも思う。綺麗ではいられないし、何かを得るためにはそれなりの何かをしなくてはならないし、誰かがこういう仕事をしなくちゃいけない。主人公が関わることを選ぼうが、関わらないことを選ぼうが、刑が執行されるのは変わらない。それなら、この選択も悪いわけじゃない、はず。
そう思いはするんだけどなあ、この割り切れない気持ちはなんだろうな。一週間の休暇と、支え役をして命に関わることはイコールなのか。刑に進んで関わろうとすることは命を軽く見ていることになるのか。そもそも、命ってどんな扱いを受けるべきものなのか。私だったら、休暇のために関わるか。関われるか。
あとは、ところどころ不自然で気になった。いかにも「台詞です。」っていう言葉使いや、子供が寝る姿勢、唐突で思わせぶりなだけのシーンに見える箇所。映画であれはきつい。
自分の手の中で人が死ぬ、ってどういう感覚なんだろう。自分が殺したわけではないのに、そんな感覚に襲われるんじゃないかな。ぼんやりそう考えてたからか、夜中に目を覚ました子供をひっそりと抱きしめて「ごめんな。」って言ったシーンが一番、やりきれない気持ちになった。命ってなんだろう。生きていく人間もいれば、死んでいく人間もいる。残酷で凶暴で、力に満ちてる。だからこそ尊いんだろうな。