ファンとお客様

って違うよな、って思います。

光一さんは「お客様」って言い方をしますよね。「ファンの皆のために」じゃなくて、「自分の舞台やステージを見に来てくれたお客様のために」って光一さんからよく聞きます。その意識が本当に好き。光一さんの一番好きなところはここかもしれない。

ファン、ってもともと自分に好意的な人達なんですよね。でも、お客様は違う。満足できるものを求めてお金を払って来てくれた人なら、自分のことをどう捉えてようが、皆「お客様」で、光一さんは、ファンではなく、「お客様」のためにやる。それこそプロだな、と思うし、その姿勢があるからこそ、SHOCKはここまで評価されるんだと思います。

そして、こういう意識があるからこそ、光一さんは怪我にそこまで頓着しないんだと思う。ファンが相手なら、挽回のチャンスは沢山あるし、「光一さんもうやめて。身体を一番に考えて。大丈夫、分かってるから。」って言ってくれるかもしれないけど、「お客様」はそんなに優しくない。一度見て駄目だったらもうそれっきりで、評価が変わる機会も無い。それなら、怪我しようが何しようが全力を尽くさないといけないし、その場、その場を最高のものにするしかない。

光一さんは、そういう厳しい世界が好きなんだと思う。舞台が好きだってことはそういうことでもあるんじゃないかな。そして、私は、自分の作品を見る人との関係をドライに考えてる人が好きだし、信用出来るので、光一さん大好きです。

そういう意味では、剛さんタイプの人はちょっと苦手なんですよねー、実は(笑)
ただ、剛さんはなんだかんだ80%は自分のため、というか「自分が」やりたいことをやるので、ついてこれる人だけ来てください、っていうスタンスであって、「ファンの皆のために」やってるわけじゃないですからね。大丈夫です。
でも、正直、ファンなんて愛さなくてもいいんですよ、自分の意思で、好きで追ってるだけなんですから、とは思ってる。どんなに好きな人達であっても、「ファンの皆を愛してるよ!!」って言われて、嬉しいと感じたことが無いんですよねー。あれにどう感じればいいのかが未だによく分からない。

光一さんは「ファン」っていう存在にあんまり依存しないよな、健全だな、って見てて思います。光一さんみたいに順調にキャリアを積んできた人がああいうスタンスで居続けてる、って凄いと思う。逆かな、順調だったからこそなのかもしれないけど。

ファンの愛情、なんていう不確かなものに頼るんじゃなく、自分の作品の質を高めることに必死になる。そこで努力して出した結果や自分の作品それ自体に自信を持ち、そして最終的に自分自身を信じられるようになるっていうのが一番、確かな道だと思うので、光一さんにはこれからも、そうやって生きていってほしいし、その姿を見せてもらいたいなって思います。

いつもいつも、何にも甘えずに自分自身を高めていこうとするからこそ、光一さんはかっこいい。