shamanippon Instrumental CD DVD

好きです!ワクワクします!楽しいです!

というのが第一印象かなー、曲に関しては。ざっと聞いた感じだと、『人間力』『意思』『決意』が好き。一曲目が『人間力』っていうのは良かった。それにしても、我ながら好きな系統がわかりやすい・・・。暗さ強めの曲のほうが好きなんですよねー。これからまた聞きこもう。

ここからはDVDのネタバレ(?)なので、まだ見てらっしゃらない方は気を付けてくださいね。


正直言って、DVDに関しては、嬉しいような嬉しくないような、って感じました。私は、PVすら、別にいらないかなー、って思っちゃうほうなんですよね。勿論、好きなPVはいくつかあるんですけど、映像やストーリーがつくと曲の世界が限定されてしまうように感じてしまって、あまり見ません。

だから、『愛のかたまり』『恋涙』『銀色暗号』の三作品にPVが無くて良かった・・・・!って思ってます。

そんな感じなので、今回の映像は正直、うーん、って感じでした。どれも凝ってるなあ!って感じたし、見るのは楽しかったんですけど、やっぱり曲だけで良いかなー、私は。

あ、でも、曲だけだとそんなに好みではなかった『岩清水』は映像のおかげでちょっと好きになりました!まさかあの流れでああいうテイストのものが出てくるとは思わなかったので、「なんか可愛いの出てきた・・・!」って不意を突かれて、その、急に思ってもなかったものを放り込んでこられる感じが楽しかったです(笑)

あと、「剛さん・・・」ってなったのは『決意』かなあ。今年のお正月明けの海外での映像撮影ってこれだったんですかね?
このアルバムのコンセプトで、しかも子供関係のもので、こういう感じでくるとは思わなかった。曲調が不穏で暗めなので、一般的には喜ばしく、おめでたいことだとされている妊娠をこの曲で表現するのが意外でした。この、何かひっかかる感じこそ剛さん。

映像でも、一応ラストで女性は笑ってますけど、それじゃごまかしきれないくらいマイナスな感じが強いように感じました。しかも、彼女がどうして妊娠を受け入れられたのかが、曖昧にしか表現されてないから、彼女はすぐにまたあの暗い表情に戻ってしまうんじゃないか、っていう不安がある。

私の周りに、「子供が生理的に嫌い、気持ち悪い」っていう女の子が多かったから、こう感じるのかなー。女性は皆子供好きで、好きじゃないとおかしい、って思われるから辛い、っていうような話を、今までに3人の女の子から聞いたことがあるんですけど、私も最初の子にそう言われて初めて、「ああ、そういう苦しみ方をしてる女性もいるんだなあ。」って気が付いて、色々と反省したのを覚えてます。

って話がそれちゃってる。でも、この曲の映像を見て、彼女たちを思い出したんですよね。妊娠は受け入れがたいものだっていう意識がどこかに無いと、あの映像は出来ない。そして、女性ではなく、男性である剛さんがああいう表現の仕方を選んだ、っていうのは興味深いな、って感じました。しかも、父親らしき男性が全く出てこないんですよね、あの映像。あの女性は一人で苦しんで、受け入れる。

それから、『人間力』の映像のラストにはちょっと「!!」ってなりました。星の色が赤と青・・・。そっか、赤と青・・・。星、って普通、白とか黄色とか金色とかだよな・・・「星って何色?」って聞かれて「赤と青」って答える人ってそういないよな・・・。ってあの数秒間で色々考えました(笑)

あと、『儀式』のラストに、白く輝く星達のなかで、大きな赤い星が一つ煌めいてるのを見つけたときも、「ああ・・・、赤く光る一つの星、みたいな・・・?」ってうっすら思いました。偶然にしても意図的にしても凄い。最初の曲と最後の曲ですもんね・・・。

それから、予想外だったのがシャポメンタリーです。あれのことをほとんど何も考えずに見ていたので、いきなり剛さんが映ったときはびっくりしました。
相変わらず目が大きくて綺麗。睫毛も綺麗。話してる感じも落ち着いてて、本当に真っ直ぐで真面目な方だなー、って感じました。ああいうお仕事を小さい頃からされてたのに、あそこまで、怖いくらいに純粋でいようとする、っていうのは、相当無理があると思う。そして、その無理を力技でねじ伏せようとしているように見えるところが剛さんの魅力の一つだと思います。

想像上のくにを作る、かあ。究極。突き詰めだしたらとことん行くのが、キンキさんお二人の好きなところです。そして、私は本当に剛さんの声が好きだ(いまさら)。常に「それどうなってるんですか?!」っていう服装で、途中では男らしくもあり、最後はゆるーく朝方の可愛らしさで締める、っていうファン心理をガッツリ掴んでらっしゃる流れに、流石剛さん・・・!って思いました(笑)

ただ、私、古代の人がそんな理想的な社会を築いていたか、っていうと絶対そんなことないだろう、って思ってるので、そこらへんはちょっと共感できませんでした。むしろ、古代のほうが倫理がどうとか、っていう意識が薄くて殺伐としてたんじゃないかと思うんですよねー。確かめようがないから分からないけど。私たちの二世代上の人達の意識や行動を知る機会があるたびに、前の人酷すぎる、今のほうがまだましなんじゃないか、って感じちゃうんで、古代まで遡ると余計酷い社会だったんじゃないかと思ってしまうんです。

そして、そこがこの「くに」の根本的なとこだと思うので、そこに共感出来ないとちょっとアレだよなー、申し訳ないなー、と思いつつ、剛さんが理想とするところは理解して共感出来る(と思う)ので、大丈夫かなって思いました。そして、何より「良かった!剛さん!!愛してる!!」って感じたのが、辰年である今、ここから始まっていく、って感じのことをおっしゃってたことです。なんか、まだ育休とる気なさそう。まだまだしたいことありそう。そして、もし一度ひっこんでもまた戻ってくる気満々っぽい、気がする。

それだけでいいです、とりあえず。

あとは、曲をつくる最中の映像も私はいらなかったかなあ。すいません、私の性質の問題なんですけど!ほんっとに曲だけ、作品だけでいいんですよね。宇多田さんの『Prisoner Of Love』のPVですら駄目だったので、もう、制作過程、っていうのが駄目なんだろうな、って思います。皆さんが楽しげに過ごしてらっしゃるところは、見てて和んだし、興味深かったんですけどねー。

この時間だと、歌はまた今度だなあ。でも、これだけで料金分楽しませていただいた気がするくらい、色々と面白かったです!