フィギュア

一昨日の記事に、お星様ありがとうございました!

遅くなっちゃったけど、高橋選手、羽生選手、そして鈴木選手、おめでとうございました!

いやー、今年も凄かった。
鈴木さん、ここまで本当に長かったなあ、おめでとうございます。

今年は、男子が面白かったですね!羽生選手のフリーは素晴らしかった。いつも思うけど、羽生選手は選曲が良い。羽生選手の色に合うものを持ってくる。今回のロミジュリも「ああ、これで来たか!流石、わかってるなあ!」って思いました。

そして、今回の演技は本当に鬼気迫るものがあって、惹きこまれました。ステップ前の、生身の感情を剥き出しにしたような表情とかもう・・・!久しぶりにゾクゾクさせられました。ああいう、自分の全てを剥き出しにして、ぶつけていくような勢いのあるものを見せてもらえることってなかなか無いので、良いもの見せてもらったなあ!って思いました。17歳っていう年齢でしか出来ない演技だったと思うし、羽生選手がいつもああいうテンションになれるか、っていったら難しいと思うので、あの演技の映像が残ることになって良かった。これから、もっと繊細な表現と動作が出来るようになっていくだろうし、スター性がある選手なので、先が楽しみです。

羽生選手は、話し方も好きなんですよねー。質問に対して、いつも的確で簡潔な答えを返していて、賢い人だな、って思う。ハキハキ話してくれるし。そして、羽生選手のインタビューを見るたびに、光一さんを思い出します。光一さんも、テンションが上がってないときの話し方を見るたびに、賢い人だなあ、って思う。

そして、高橋選手。もう、別格ですね。大好きな選手です。彼に関しては、正直、ジャンプが成功するしないはどうでもいい、って思っちゃってます。とにかく、彼が作り出す世界を見せてもらえれば、それで満足出来る。

高橋選手の、最初の五秒の動きかたを見るたびに、「ああ、この人には才能がある。」って思います。リズム感は勿論だけど、自分の身体を美しく、思いのままに動かす才能がある。

私は結構長い間ダンスをやってたんですけど、ダンスって本当に残酷なもので、99%は才能なんだな、ってちょくちょく思わされました。4歳になる頃には、はっきりと才能の有無がわかるし、才能が無い子がどんなに努力しても、才能のある子と同じように踊ることは出来ない。難しいステップを踏める、とか柔軟性がある、とかの問題じゃないんです。ほんの少しの動き、角度、重心、そういうものを本能で理想的なところに持って行ける子は、ステージで踊るどの瞬間も、どの動きも美しいし、ピタッと決まる。そして、才能が無い子は、どんなに鏡の前で研究しても、どうしてもどこかでボロが出てしまう。あれはもう、「センス」としか言いようがないんですけど、そういうのを持ってる子と持ってない子がいるんですね。芸能は本当に容赦ない、残酷な世界で、だからこそあんなに魅力的なんだと思います。

あ、私に関しては、自分には踊りの才能は無い、って分かってたので、趣味として、自分が楽しむためにやってました。ステージに立つのが大好きだったし、才能が無いからといって上達しない、っていう訳では無かったので、とても楽しかったです。

高橋選手の演技は、見ていて、競技なんだ、ってことを忘れます。エンターテイメント作品を見てる気になってくる。今回のフリーの曲を、観客が飽きずについていけるようなものに仕上げることが出来るのは、高橋選手だけだと思います。凄い。

そして、物凄い勢いで伸びてきて、自分の全てをぶつけるような演技をした若手の羽生選手を、ノーミスの演技で抑えたベテランの高橋選手、その2人が揃って表彰台に上がる、ってとてもドラマチックで、見てるこちらも熱くなりました。

2年後のソチが楽しみです!