一昨日の記事にお星様ありがとうございました!

昨日は、いとこのお店のお手伝いに行ってきたんですけど、店内のBGMが、いとこが自分で桜ソングを集めて作ったものになってました。桜のシーズンは短いから、折角作ったけど多分一週間くらいしか使えない、って言ってましたけど、春らしくて素敵な工夫だなって思いました。

それで、昨日、その特製BGMを、忙しさが落ち着いているときは楽しく聞いていたんですけど、何曲目かに急に剛さんの歌声が流れてきて、びっくりしました。『ソメイヨシノ』を、まさかこんな形で聞けるとは思ってなかった!いとこはジャニーズに興味がない男性で、全然期待していなかったのもあって、凄く嬉しかったです。

そして、ああやって何十曲もの桜ソングの中で聞くと、やっぱり『ソメイヨシノ』は独特でした。桜ソングって、大体の曲は歌詞が明るくて、曲調が華やかで、聞いていて、春の穏やかな陽だまりの中に咲く桜をイメージしたんですけど、昨日聞いた中では、『ソメイヨシノ』だけ、夜桜をイメージしました。剛さんの声質でなのか、歌詞や曲調でなのか、もしくはその両方でなのか、夜の闇の中で密やかに咲く桜しかイメージ出来なかった。
たった一人で、誰にも邪魔されずに、美しく咲き誇る夜桜を見ながら、もういない『あなた』を想ってるように聞こえて。そして、桜をあんな風に歌いあげるような人だからこそ好きになったんだよなあ、って、昨日、改めて感じました。

私、桜は夜に見るものだ、って固く信じてるんですよね。朝や昼に見る桜よりも、夜桜のほうが綺麗に見える。夜、全てが暗く、黒い中で、ピンクがかった白い桜だけがぼんやりと浮かび上がる感じが好きです。それに、桜は夜のほうが凄みが増す気がするんですよね。夜桜を見ると、綺麗過ぎて怖いってこういうことか!って感じます。枝を切ったら血が流れてきそう、とかって本気で思っちゃうような艶やかな美しさと、何にも汚されない気高さと厳しさがあって、いつまでもこうやって眺めていられたらいいのに、って毎年思います。

それから、これも毎年思うんですけど、桜は咲き方が怖いですよね。日本は桜が多いけど、春、花が咲く時期以外は、桜の木なんだってあまり意識しないで見てる。その木達が、春になると一斉に、狂ったように咲きだすから、その多さに改めて驚くし、一気に沢山の花を咲かせるエネルギーに圧倒されます。今年は、家の近くの桜達が、一日で急に咲いたから余計に、それが出来るだけの大きなエネルギーをため込んでたんだと思うと、ちょっと怖くなりました。

そして、昨日思いがけず四回も聞けたので、昨日から『ソメイヨシノ』強化週間に入ったことにしようと思います。三月の始め頃から「そろそろ『ソメイヨシノ』の季節だなあ、折角もうすぐ桜が咲くんだから、桜を見ながら聞きたいな」って思ってしばらく『ソメイヨシノ』断ちをしてたので、昨日は久しぶりに聞いたんですけど、やっぱり沁みました。これから桜が散るまで、じっくり聞きこもうと思います。