「アイドル」の定義

下の記事に、お星様ありがとうございました。
今日は、前々から書いてみたかった「アイドルの定義」について書いてみようと思います。これについては、これまでも何度か考えが変わったし、これからも変化していくだろうとは思うんですけど、キンキさんについて考えていくには1回は押さえておかないと。

私が思うアイドルの定義の一つ目は「とっつきやすい存在である」です。
「親しみやすい存在である」って言い換えたほうがいいかな。

何を持って親しみやすいとするかは難しいんですけど、一言で言うと、「愛嬌がある人」かな。本来は【愛嬌】って女性や子供だけに使う言葉みたいですけど。どこかに隙があって、こちらを構えさせない。特に男性アイドルの場合は、ちょっと駄目なところも見せて(作って)、女性に安心感を与えないと駄目なのかな、と思います。

ジャニーズ所属のアイドルについてだけ考えると、彼らは基本的に、運動神経が良くて顔が良い、しかも女性に熱狂的に支持されるということで、男性からすると、ちょっと面白くない存在だと思います。でも、アイドルは「皆に愛される存在」なので、男性にもそこまで強く拒否されないようにしないといけない。そこで、大事なのが愛嬌。彼らが歌やダンスが少し上手くなかったり、芸人さんのように体を張ったりして、愛嬌を前面に押し出すことで、男性は、同性として、完璧ではない彼らに対して、親しみを持てるようになる人も多いんだと思う。
酷い言い方をすると、他人に下に見られる、見くびられることを受け入れて、そんな見方をする人達の前であっても笑顔で愛嬌を振りまくことが出来る人が「アイドル」。それは、相当のプロ根性がないと出来ないことだと思います。

そして二つ目は「媒介に徹することが出来る人である」です。
これに関しては、自分の意志や主張を持たない、って言ったほうがわかりやすいかもしれない。自分の意志を持つアイドル、とか使いづらくてしょうがないだろうと思います。アイドルは、基本的に事務所やスポンサーの意向に沿う、あたりさわりのないことしか言っちゃいけない。例え、何らかの思想を持っていたとしても、それを表に出しちゃいけない。
そして、出来れば「自分はこれがしたい」とかいうのも持たずに、与えられた仕事を淡々とこなせる人が望ましいんだと思う。事務所や、スポンサーの戦略を体現する人。スポンサーと世間の間の媒介になることが出来る人。ひたすら自分から出てくるもので勝負しなきゃいけないのがアーティスト、ひたすら人のアイディアを表現しなくちゃいけないのがアイドル、というか。
歌にしても、他人が詩を書き、曲をつけたものを自分の作品として受け入れて、人前で歌う。例え好みの曲調じゃなかろうが、共感できない歌詞だろうが、作詞家や作曲家の想いを世間に伝える媒介に徹するのがアイドル。

ただ、ジャニーズさんは結構、本人がやりたいことを見つけるのも大切みたいですよね。自分で方向性を決めなきゃいけないというか。女性アイドルよりも寿命が長いからこそなんだろうな。そして、25歳からの路線の決め方こそが一番面白い、というか興味深いところだなーと思ってます。

アイドルの定義、最後は、お客様の望み>自分の望みだという考え方が出来る人。あくまで、お客様主義で、自分の考えについてこれないやつはついてこなくていい、とか言わない。自分はやりたいとは思えなくても、お客様が見たいのならやる、っていうスタンスでいられる人。

この三つを満たすのがアイドルなのかなー、って今のところは考えてます。