平安結祈 歌

私の、このなんでも長々と書いてしまう病はどうにかならないのか・・・!
まさか映画の感想を二つに分けることになるとは。でも、自分のために書き残したいから仕方ない。

というわけで、歌です。私は、剛さんの歌声が本当に好きなので、普段から「好きな声をしている人が歌が上手くて、15年間、良い曲を歌い続けてきてくれているっていうだけでもありがたいことだな。」って思ってるんですけど、剛さんの歌声はどんどん魅力を増してきてるので、もう、なんなら泣いてもいいくらいの勢いで嬉しいです。
今日聞いた、約半年前の剛さんの歌声が、声の伸びから何から素晴らしくて、才能に甘えないで努力してきてくださったことに、改めて感謝したくなりました。昔から上手な方ではありましたけど、今は昔よりもずっと上手くなってると思う。

それから、剛さんの歌声って物凄くメッセージソングに向いてるし、ライブに向いてるんだなって感じました。雑誌やテレビ番組じゃなくてライブでこその人・・・って大体のアーティストはそうだろうけど。もう、ああいう才能のある人達には年がら年中、全力でライブをやっててほしい(鬼か)。

あと、ソロ活動の時は話すより歌った方がいい人だと思う。もしくは話したいこと全部にメロディーをつけて曲にしてみるとか(笑)軽いノリの話題ならともかく、そうじゃない話題に関しては、20分話すよりも1曲歌った方がずっと剛さんの意志が伝わるような気がする。それくらいの力があの歌声にはあると思う。

声だけじゃなて、歌う言葉それ自体にも力を持たせることが出来る歌い手さんなんだな、とも思いました。『Help me Help me・・・』のラストとかもう、たまらなかった。藤原竜也さんの舞台を初めて見た時と似た衝撃を受けました。「今、発してる言葉は自分の奥底からこみあげてきて、口にせずにはいられない言葉なんだ。」って見てる方に感じさせるところが似てる。ああいう言葉の発し方が出来る人の共通点って何なんだろう。私は自分が薄っぺらい言葉しか使えないタイプなので、ああいう人が凄く好きなんです。

映画を見終わってから、歌とインストの割合については悩ましいとこだな、って思いました。インストも好きだから、全く無いのは寂しいけど、インストの割合を大きくするには、剛さんの歌声は良すぎる。どっちも楽しみたい。3時間ライブで2時間歌、1時間インストでいきます、くらいが一番嬉しいかな。喋る時間ないけど(笑)

あーあ、これで剛さんのソロも本格的に好きになっちゃったなー。昨日までは、まだギリギリ一歩手前で踏みとどまれてたのに、あの歌声に抗うことが私には出来ない(笑)
歌は歌詞が命だと思ってるのに、好みじゃない歌詞でもそんなに気にせずに受け入れられて、もっと聞きたいと思うってことはもう負けです。

剛さんと、剛さんの歌声って、結局は怖いぐらい真っ直ぐなんですよね、多分。そして、最近は不純物が減ってきて純度が高くなってる分、より危うくもなってきてる気がする。純潔種は雑種よりも希少価値は高いけど生命力が弱いように、今の剛さんはある面では脆いように見える。そして、その危うさがまた気になる。

私は物凄く捻くれた人間なので、ああいう人に、一番弱いんです。あそこまで真っ直ぐに力を込めて、ひたすら「愛してる」とかいう歌詞を歌える人って、案外少ない。そして、そういうことが出来る人の歌声を聞くなら、こちらも逃げを打たずに、真剣に向き合わなきゃならない。なんだかんだ言って、本気の想いだけが向き合う価値のあるものだと思ってるし、それを表現するために作られた作品に触れることを、私は切望してるんだと思います。

あとはなんだろうなー、剛さんのライブでは、観客はそこまで重要じゃないように見えました。剛さんは自分の思いを観客に届けたい、観客を盛り上げたいだけじゃなくて、その先を望んでるんですよね。その途方もない、分不相応だと言われても仕方ないような祈り、というか願望を口にして、本気で目指そうとしてる(ように少なくとも私には見える)とこが、あの人の怖いところであり、尊いところでもあると思う。普通は一瞬そう願っちゃったにしても、すぐにくじけて諦めます。

多分、あと1回は見に行って来ます。大画面でじっくりあのライブを集中して見て、聞ける贅沢をもう1回味わっておきたい。
それから、「出来れば地方にも歌いに来てください、剛さん。生であの音を聞いてみたいです。」って思いました。

あー、これ明日読んだらどう思うんだろうと思うと怖い、けど今しか書けない内容だと思うので、とりあえずあげておきます。