好きな歌手の共通点

ここ何年か、自分は俳優にしろ歌手にしろアイドルにしろ、とにかく「なんか濃い」人を好きになるなあ、って感じてたんですけど、「なんか濃い」だけじゃあんまりなので(笑)、まずは好きな歌手の共通点を考えてみたいと思います。

まずは、やっぱり歌が下手ではないこと。物凄く上手くなくてもいいけど、下手すぎるとやっぱり聞く気になれない。勿論、歌が上手くて声が気持ち良く出る人は大好きです。ホイットニー・ヒューストンクリスティーナ・アギレラが私の中ではこの括りかな。

次に、声質が好みであること。私は基本的には暗くて湿度のある歌声が好きです。なので、ホイットニーやクリスティーナは本当は守備範囲外なんですけど、あそこまで上手いともう、声質の好みがどうのとか関係ないですね、聞き惚れちゃう。
湿度のある歌声、って言葉でどんな声なのかちゃんと伝わるのかなー。私は歌に関しては専門的なことは全然知らないし、知りたくないタイプなのでこういう時に困ります。一番わかりやすい(気がする)のが宇多田ヒカルさんで、彼女の歌声には水分が含まれてる!って感じるんですけど、どうでしょうか。潤いを感じると言ったら良いのかな。
剛さんも湿度の高い歌声です、私の中では。光一さんの歌声は剛さんよりはちょっと乾いてて、主旋律より上ハモを歌ってるときのほうが潤い感が増すような気がする。なので、キンキさんの曲を聞いててたまーに「ん?今どっちだった?」ってなるのは光一さんが上ハモを歌ってるパートです。元々声が似てらっしゃるのに湿度まで似ちゃうと、一瞬惑わされます(笑)

それから、女性であること。男性の歌声はあんまり聞く気になれない。なんでだろうなー、曲がどうのではないと思うんです。低い声が苦手なのかな、でも売れてる男性歌手って声が高い人が多いですよね・・・うーん、わからん。あ、中性的な声は女性の声よりも好きです。手嶌葵さんは少年のようにも少女のようにも聞こえる歌声で好きだし、L'Arc〜en〜Cielのhydeさんは高音が女性的に響いて中性的だから好き。
で、これは多分同意を得ることは出来まい、とわかってて書いちゃうんですけど、剛さんもちょっと中性的な声だと思うときがあります。声っていうか歌いかたなのかな。剛さんの場合は、ソロの曲の歌声は本当に少年の声だったし、男性の声だけど、キンキの曲だとふと柔らかい、女性っぽい声の出しかたをするときがあるっていうのが興味深いというか、面白いです。曲調の違いなのか、アイドルとして歌うことを意識してるからなのか、はたまた光一さんと歌うからなのか。ファンタスティポも可愛らしく歌ってるなとは思ったけど、そこまで女性っぽいとは思わなかったような気がする・・・。もう1回ちゃんと聞いてみないと。

あとは、歌っているご本人が自分で書いている歌詞の世界観が好きだと、無条件で好きになります。椎名林檎さんとかCoccoさんとか一青窈さんとかはこの括り。キンキさんもそうかな。全部の歌詞が好きなわけじゃないけど、物凄く好き、っていうのが何曲かある。歌詞さえ良ければ声質が好みとずれていても、多少歌が上手くなくても大丈夫です。

そして、グループじゃないこと。いや、グループの曲も好きな歌はたくさんあるし、歌番組で聞くくらいなら楽しく見れるんですけど、買うまでは出来ない。とにかく歌詞命みたいなところがあるので、何人もで歌われるとこう・・・なんて言うんだろう・・・色が多くなりすぎて歌詞の世界がぼやけるというか。これは多分、私が好きな歌詞の系統が綺麗系じゃなくて情念系(笑)な、一人で歌うことでその世界が完成するようなものだからだと思うんですけど。

こう書いてみると、やっぱりキンキさんは特別なんですよねー、歌詞は基本的には作詞家さんが書いてるし(作詞家さんの歌詞も大好きではあるんですけど!)、男性だし、グループだし。まあ、二人までならギリギリ大丈夫なんで良かったんですけど、これで三人組だったらアウトだっただろうなあ。我ながらめんどくさいというか注文が多すぎるな!(笑)

手持ちのCDを見てみると、勿論、全部満たしている人は少ないけど、大体上に書いた事の三つは満たしてます。
好きな歌手のかたはたくさんいるけど、自分のお金を使うくらい好きになる人はやっぱり限られてくるし、本当に好きな作品じゃないと手元に置いておきたくない性質だから、どうしても普段聞く音楽に偏りがでてきちゃうんだよなあ。
もっと柔軟になれ、私の耳!