帰ってまいりました!

下の記事に、お星様や拍手、ありがとうございました!

お久しぶりです、無事に帰ってきてからも練習や役職の仕事でバタバタしてしまっていて、なかなかパソコンを開けずにいました。

おかげさまで、5泊6日、試験まで含めて無事に乗り越え、何とか、有段者となり、黒帯をとらせていただくことが出来ました。何だか、まだピンと来ないんですが、やっぱり嬉しいです。

ただ、試験がもうほんっとに申し訳ないくらいボロボロで、自分は本当に下手だなと改めて痛感したので、黒帯にふさわしいだけの実力がつくように、これから、また精進していきたいと思います。もう、ほんっとにボロボロだったんですよね。特に柔法が。これじゃ駄目だ、有段者の資格をいただいたからには、もっともっと精進しないと、って思います。

本山自体は、一年ぶり二度目ということもあって、うわあ、お久しぶりです、懐かしい、という感じでした(笑)
合宿を進めてくださる先生方(指導していただく先生方とはまた別なんですけど)もお変わりなく、相変わらず、関西に近いところだからか、妙に笑いに貪欲で、かつお話がお上手で、笑わせていただきながら修行させていただきました(笑)

まあ、それなりにきつかったはきつかったんですけどね!山の上にあるものだから、毎日、朝は山登りから始まって、作務(掃除)をして、そこから一日が始まり、作務をして下山することで一日のプログラムが終わる、という感じでした。夕方には三十分の筋トレ含めたトレーニングもあって。ただ、きっちりしているところはきっちりしていても、自由で良い部分は物凄く自由な感じでやってらっしゃるので(笑)、筋トレ中に音楽とかかけてくるんですよね!しばらくAKBさんとウルフルズさんは聴くとちょっとした悪夢が蘇っちゃいそうです(笑)

辛いときは声出せ、って言われて、皆、物凄くテンションが上がって、ワーワー言いながら、どこか楽しそうに筋トレしてるのを見て、「ああ、ここはこういう人達の集まりだよな・・・」って感じました。あまりにイキイキしてる人が多すぎて。
うちは、他の武道さんほど筋肉隆々な人は少なく、素早く動けることが大切だからか、細めで綺麗な身体をしている人が多いので、まだむさくるしくは無かったと思うんですけどねー。そうそう、今回の合宿では、武道系男子はやっぱりかっこいい人が多いな、って改めて感じた気がします。動きにしろ、気構えにしろ、ある種の少年らしさにしろ。

そして、去年よりも今年のほうが、ずっと楽しかったように思います。
自分がこの一年で、少しだけにしろ、成長したのが、理由の一つです。去年は、教えていただいても、技をかけていただいても、「凄い」とか「お上手だ」とかっていうことしか分からなかったんですけど、今年は、指導していただくことに納得できることや、それによって感動することも多く、技をかけられても、何をされたいのか、何をおっしゃいたいのかが明確に伝わってきて、無理のなさ、無駄の無さが物凄く分かって、とっっっても感動しました。特に、ふらっと練習に紛れ込んで来られる会長職の先生が物凄くお上手で!
あまりにふらっと参加されすぎていて、一年生の有段者の子が「このおじいちゃん、物凄く上手いな!」って驚いたら、後で会長だと分かって、別の意味で驚いた、って言ってたんですけど(笑)、まだ組織が健全なんじゃないかな、って思えるなあ、こういう先生方がいらっしゃると、って思える先生方ばかりで、良かったです。

そうそう、今回、一番、印象的だった先生のお言葉は、「体格差や力の差が有利だ、不利だ、っていう話になるのは武道じゃない。それはもうスポーツだ。」というものでした。本当にそうだな、って思います。相手のほうが大きいから、力が強いから、身体能力が高いから勝てません、としか言えないのなら、それはもう武道じゃない。色々な人がいる中で、自分の身体をどう使ったら勝てるか、それを研究することに意義がある。
80歳くらいの先生が、30代の先生を簡単に投げたり、技をかけたり、それが出来るから武道は良いんだし、面白いんだよな、って思います。やってるぶんには、私は、そういうところが凄く面白いんですよね。その人独自の、自分の身体的特徴をしっかり把握した上での技のかけ方がある。同じ技をかけていても、個性が出る。

個性と言えば、突き蹴りのやり方や技のかけ方には、なんだかんだで個性が物凄く出ているように見えて、怖いなー、って改めて思いました(笑)この人、神経質そうだな、って思ったら本当にそうだったり、上手く力を抜けている人は他人との接し方もそうだったり。
毎日のように突いたり蹴ったり、身体を動かして形を作っていれば、自然にその人の気性がにじんでくるのかもしれません。特に、有段者になると。

ブラジルから来た方もいらしていて、その方にも技を教わったんですが、海外の人は日本人とはまた違って、本当に殺す気だな!っていう感じの固め方をしてきて、そちらでも勉強になりました。今回は、自分達が去年よりは上のところで練習しているからだと思うんですけど、実践的なことを教わることが多くて、私自身は、凄く嬉しかったです。形は一応、学んだからこそ、ああやって教えていただけたんだろうなと思うと、これから、一つ一つの技をより上手く、早く、無理なく出来るように研究して、実戦でも自信を持って使えるように、自分自身でも頑張りたいし、頑張らないとな、と思います。

団体行動、という意味では、今回は本当に、一人になる時間が少しもなくて、ずっと団体行動だったんですけど、全く苦ではなくて驚きました。意外と、「一人になりたい」とか、そういえばあまり思ったことがないような気がします。まあ、たった6日間だったからこそなんでしょうけど。でも、そこに関しては、本当にストレスが無くて驚きました。
辛かったのは民宿のご飯の量くらいだったような気がします。もう、多くてですねー。仕方ないんですけど。皆、食べるの早いし。頑張って早く食べて、他人様の迷惑にはならないようにしたんですけど、朝から、かなり多い量のご飯+パン+おかずが出てきたときは途方にくれました。この県ではパンはおかず扱いなのか、っていうくらいご飯+パンが普通に出てきて(笑)
きっと、気を遣ってくださったんだと思うんですけどね、こういう団体だから。苦しみましたが、今となっては良い思い出です。

それから、立場が違う、っていうのも、今年のほうが楽だった理由の一つであるような気がします。私はどうも、下の立場で分からない事が多いまま動かないといけないよりも、上の立場で責任を持ちながら指示を出して、状況を把握して、問題があれば自分で動いて始末をつける、っていうことが出来る環境にあるほうが、ずっと楽なタイプみたいです。

下も上手い具合に育ってきてくれているので、そういう意味でも、少し楽になってきているなと思います。下を上手く育てることが出来れば、自分達はそれをざっと確認して監督しながら問題に取り組めるので、気持ち的にも随分楽でした。幹部の一年、下の子達の要望に振り回され過ぎず、下の子達を振り回し過ぎず、やっていけたら良いなと思います。そこら辺のさじ加減は難しいなと思うんですけど、そこら辺のことを優しさと勘違いせずに、なあなあにしてはいけないところはなあなあにせず、きっちり上下関係をつけながらやっていかないと危ないな、って今回は感じました。

それから、同期内での自分の役割も、何となく見えた6日間だったような気がします。私は多分、怒られ役、って言ったらちょっと違うんですけど、後始末役をしたら良いんじゃないかな、っていう気がします。言いにくいトラブルを報告しないといけないときだとか、ひたすら謝らないといけないときだとか、流れでほぼ私が行ったんですけど、私は集団の為なら、そういうことが全然、苦にならないタイプみたいなんですよね。意外な発見だったんですけど。同期の子達には好きにしてもらって、というか、思ったようにやってもらって、その際にうっかりトラブルが起きたら、そこは自分が行く、っていうように出来たら良いのかなー、って思いました。

私は、役職の仕事内容的にも前に出るつもりがないし、ガッツリ怒ったり、後輩の子達に物凄く絡んだり、っていうことはあまり出来ないので、その分、後始末のことを気にせず、そういう役職の子達がのびのび出来るようにしてあげられたら良いな、と思います。無駄に口が回るほうなので、そういう意味でも、こっちなような気がして。一応、一つ年下に当たる子が多いのもあって、のびのびやらせてあげたいな、みたいな気持ちがどこかにあるんですよねー。今だけかもしれないんですけど(笑)

裏方以外の仕事はそういう所なのかなー、っていうのがぼんやり見えただけでも、良かったなと思います。そういう心構えでいられると、何かあったときに良いですし、自分の役職の仕事内容自体が、おおまかに言うとこういうことのような気もするので、気負いすぎずに、何となく意識するくらいはしておきたいなと思います。

後は何が印象的だったかなー。やっぱり、一緒に生活すると、相手の言動に驚く、っていうことはあって、自分も常識外れだと相手からしたら思うようなことをしてしまっているんだろうな、気を付けよう、って思うことがいくつかあったように思います。

二度目にして、おそらく最後であるはずの本山合宿は、他校の方々との交流や学科のお話も含めて、去年よりずっと得るものが多く、実りあるものになったような気がします。元気も出たし、安定もしたし。うすうす感じてたんですけど、私はもしかしたら、家にいる、家族といると崩れるのかもしれません。分からないけど。
色々な意味でこの経験を糧にして、またこれから、しっかり精進していきたいと思います。

あ、あと、今回、引率でいらしてくださった先輩は、私にとっては、実はひっそり、団体で組ませていただいたときに、じわじわと辛い思いをした方だったんですが、何だか、しみじみと、「愛憎」ってこういうことか、って思った6日間だった気がします。いや別に憎んでは全然無いんですけど(笑)、ある意味、受け止め続けた方だからこそ、の情のようなものがあるな、って感じました。しんどかったけど、その分、強い情というか親しみというか、を感じて不思議です。受け止める、っていうことにも大きな影響があるものなんだな、って感じます。決してマイナスだけじゃない感情が生まれてくるというか。自己防衛手段なのかもしれないんですけど。でも、それだけじゃないような気がします。愛情に近い、この人が分かる、という感覚に近いのかもしれません。人の心は不思議だなあ、って感じる日々でもありました。

脈絡もなく思いついたことを書いちゃいました(笑)
文章が滅茶苦茶になってると思うんですけど、とりあえず読み返さずに上げちゃって、明日にでも読み返して手直し出来たらしたいなと思います。おやすみなさい!