瞬きするたび

お正月業務である祖父母宅での日々が終わり、今日はバイトをしてきました。
他に、部活の役職の仕事として先輩方とのメールのやりとりを沢山させていただいたり、勉強をちょこちょこやってみたり、元旦から木材にペンキで塗装してみたり、なかなか充実した日々でした。それなりにゆっくりと休むことも出来て、良かったです。

それにしても、本当に、私は祖父に弱いです。普段、無口なほうの人なので、沢山話すわけではないんですけど、行くと本当に喜んでくれるんですよね。何をするわけでも無く、一緒にテレビを見てみたり、お茶を飲んでみたりするだけなのに。大晦日の日は、日本酒を沢山飲んで、「私と飲めるのが嬉しい、家の奴は日本酒の良さが分からないやつが多すぎていかん(焼酎派ばかりなので(笑))」って言ってくれて、二人でお酒を飲める、ってこんなに尊いような気持ちになることなんだな、って思いました。私は例年、両親共に仕事なことが多くて、年越しやお正月を両親と一緒に過ごしたことがあまりないのですが、祖父母との記憶はこんな風に沢山あるように思います。

私が今の部活を始めたことを一番喜んでくれたのも祖父なんですよねー。今回も、「たくましくなった!偉い!今は女も強くなきゃならん!」と本当に喜んでくれて、嬉しかったです(笑)

祖父はもう84歳で、やっぱり少しずつ、細くなり、体調を崩しやすくなっていて、それでも、私が来るとなると、歩いて沢山のお菓子を買いに行ってくれていたり、飲み物を用意しようとしてくれていたりします。

もう、ほんっとに、自分の祖父だけでなく、特に男性のこういうのに私は弱いです。世代差もあるし、女の子だしで、何を好むのかよく分からないから、とりあえず甘いものや甘いジュースを買っておこう、みたいな、不器用で、それでも一生懸命、何かしてあげようとしてくれている気持ちは凄く伝わってくるものを貰うと、いつも本当に、頑張って泣かないようにして「ありがとう」って言って笑うのが精一杯、という状態になります。

頑張る子供、とかっていうのに泣くことはあまり無くて、そういうのは微笑ましさのほうが強く、「頑張れ、頑張れ」って応援しちゃう感じなんですけど、父親世代や祖父世代の男性のこういうのは、分からないのに、それでも何かしてあげたい、という気持ちが痛いほど伝わってきて、しかも、それを言葉にはされないことが多くて、凄く切ないような気持ちになります。嬉しいだけではなくて、泣いてしまいそうになるというか。
全然、そんなことしそうにないし、縁も無いのに、一生懸命、和菓子より洋菓子のほうが良いのか、とかって見て選んでくれるのがもう、本当に。
しかも、食べ物、っていうのが。父もそうなんですけど、他にどうしたら良いのか分からなくて、とにかく好きそうな食べ物を買ってくる、っていうのが、頑張って考えてくれたんだな、って伝わってくるんですよね。

それが嬉しい、という感情に直結しない、というのが我ながら不思議です。嬉しい、というよりももっと胸が詰まるような、そんな思いになって、そういう時に凄く聴きたくなるのが「瞬き」だなあ、って思います。こういう切なさを抱えたときの気持ちに、凄く合っていて。

そっと未来を信じている。本当にそうなんですよね。

戻れない記憶を過去へと見送りながら、大好きな人達との未来を、そっと信じている。自分達の未来が繋がっていてほしい、と願うように、信じるように、思ってる。

なんだか、そんな気持ちになる年明けでした。

今年は、自分の将来を考えていかないといけない年になると思うのですが、あまり上等な人生を送ろうとも思っていないので、なんくるないさ、どうだって生きていけるし、生きていくしかないんだから、という、つい数年前まで持っていた気持ちを思い出して(笑)、気負いすぎずに、一つ一つのことを頑張って、新しく触れるものが多い年にしていけたら良いなと思います。いつでも新鮮な気持ちで物事に触れることが出来ますように。

それこそ、瞬きするたびに、物事は変化したり、通り過ぎていってしまったりするものなんだな、って去年は実感したのですが、その速度を嘆かずに、記憶できない儚さを愛そう、くらいの気持ちで、沢山の物事に触れていけたら良いな、と思います。傷つくことを恐れずに、失敗を恐れずに、関わることを恐れずに。
難しいからこそ、毎年、こうやって自分に言い聞かせてしまうんですけど。

それにしても、記憶できない儚さを愛していたい、って凄く素敵な感覚だよなあ。剛さんのこういう言葉の選び方が、本当に好きです。そういえば触れられてなかったと思うんですけど、アルバム、物凄く楽しみにしてます!
そして、キンキさんの今回のコンサートのDVDも、出してくださいますように!
今回のアルバムの曲が大好きなので、そちらも、楽しみにしています!私の中では出ること決定にしているくらいの強さで、出してくださるように念じています(笑)