今と未来の間に

音楽と人を読んだ後に、BESTSTAGEを読んだんですけど、キンキさんお二人のスタンスがあまりに正反対で、久しぶりに、「この人達、よく一緒にやってられるな・・・!凄い!」って思いました(笑)

ずっと先、数十年先のことも考えたがる人と、今だけを見たがる人。お二人とも危ういよなー、って思います。どちらも、理想が高すぎるし、極端すぎるしで、見てて不安になる。この考え方だと、いつかお二人が傷つく日が来るんじゃないか、って心配になります。年上の方々に対して、大きなお世話もいいとこだし、お二人とも、強かなところもちゃんと持ってらっしゃるってことは分かってるつもりなんですけど。

そして、一人でいるとこを見ると不安になるからこそ、キンキさんが二人で一緒に笑ってらっしゃるのを見ると安心するんだろうな、と思います。キンキさんは色々と正反対だから、揃うとバランスがとれる、というか一人の時の、怖いくらいに極端な感じが弱まるし、正反対だからこそ、片方が脆いところは、もう片方が強いように見えます。弱い箇所が違う、っていうのは、私が、キンキさんは相性が良いなあ!って思う理由の一つなんですよね。

お互いの辛さや不安に共感することは出来ないから、馴れ合うみたいな感覚や、分かり合えてる、みたいな感覚にはなれないかもしれないけど、どちらかが弱ったり傷ついたりしたときに、もう一人が踏ん張ってグループを支えることは出来る。だから、自分たちは共倒れしにくい、っていう安心感はお互いにあると思う。それに、自分が真剣に悩んでることを、「悩む意味すらわからない。」っていう人が居ることで救われることって結構ありますもんね。大したことじゃないのかもしれない、と思えて、少し冷静になれる。キンキさんみたいな、友達とは違う、特殊で厳しい仕事のパートナーっていう関係性においては、この、性質の正反対さは本当に相性が良いと思います。

って書いてて思い出したけど、そういえば、以前、堂本兄弟で、光一さんが「違うからこそ補い合える」みたいなことおっしゃってたなあ。あれは感動しました。ご本人も自覚してるんだ!って思ったし、改めてキンキさんが羨ましくなりました。いいなー、私もそんなこと言ってみたい。「この人と自分はお互い補い合えるんで。」とか、凄い幸せな感覚だろうなあ!しかも、相手は、物凄くかっこよくて沢山の人に愛されてる素敵な人とか、キンキさん勝ち組・・・!(笑)

それから、音楽と人のインタビューのラストで、剛さんが、ライブ後は色んな意味で壊すつもり、みたいなことをおっしゃってたので、剛さんは相変わらず剛さんだなー、って感じました。剛さんって本当に、壊さずにはいられない、変化せずにはいられない、っていう人ですよね。そういう所が好きです。壊しても壊しても、剛さんは剛さんだ、ってとこも含めて。

そして、この剛さんの性質を意識するたびに、KinKiKidsがもうすぐ15年かな、も続いてる奇跡を噛みしめてます。30歳になったときに、「いらないものは全部捨てる」っておっしゃってたときにもしみじみと思ったんですけど、KinKiKidsは剛さんにとって、必要なものであり続けてるんですよね。他の人だったら、当たり前のことかもしれないけど、剛さんみたいに、自分のことを考え続けてて、自分に正直であることを大切にしていて、なおかつ惰性だけで何かを続けることが出来ない人がKinKiKidsであり続けてる、光一さんと道を違えないで居続けてることって本当に凄いと思う。

剛さんは、なんだかんだ、KinKiKidsであることに、というか、光一さんと一緒に活動することに意味を見出し続けてきてるんですよね。そう考えると、光一さんは本当に凄いと思う。・・・なんか、剛さんのこと考えると、大体「光一さん凄い。」っていうところに行きついてる気がする(笑)ワンパターンですみません。

あー、一生、知ることは出来ないんだろうけど、剛さんにとって、光一さんって一体どんな存在なんだろうなあ!剛さんが、物事を根本から、重たーい感じで考えたがる人だからこそ、猛烈に気になります。光一さんとの関係性や縁や、意味をどう考えてるんだろう。キンキさんは、お互いをどう捉えてるか、とかどんな人だと思ってるか、っていうのを意外と、あまり言ってくれないので、楽しいです(笑)

想像の余地があるからか、ちょっとしたお二人の言動に意味を見出しちゃって、色々と考えるし、ふとしたことで驚く。はたして、これがアイドルグループの正しい見方なのかはちょっとわかんないけど、これからも、お二人のKinKiKidsとしての、今と未来の間、少し先を目指すような空気感を持つ活動を応援していきたいと思います。なんか決意表明みたいになっちゃったな(笑)

本当に、「君と僕との映画はもう少し続けよう」ってキンキさんに相応しい、良い歌詞だなあ。キンキさんは、お二人揃うと、今だけでも、遠すぎる未来でもなく、少し先を見てるように感じて安心します。